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木蔦(キヅタ)
2019-04-08 19:51:52
3438文字
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モラハラレッテル本丸で派閥争いの中にいるちょぎくに【ちょぎくに】
ちょぎくに
そこの本丸は刀派によって派閥がある。
主が刀派によって評価するせい。(例えば「やっぱり三条派は安定感があるなぁ」とかいう言い方をする。)
所謂レッテル貼りな審神者。
公式設定で仲がいい刀も、この本丸では若干の溝がある。
例えば堀川くんと兼さんは相棒だけど、お互い腹の探り合いの状況になる場合がある。普段は仲良し。
刀派の同盟はある。
堀川派と兼定派は土方刀のお陰で同盟組んでる。
だから普段堀川くん達は仲良し。
三条と五条も。
(同盟組むかは上手く口が回る子がいるかによると思う。)
たくさん同じ刀派がいれば強いという問題でもない。
刀派が一振りだけだと自分への評価という解釈になるため誉れ高い。
逆に「xx派なのにお前はダメだね」とか言ってくるモラハラもある。
そんなモラハラレッテルの最悪環境本丸で、長義くんが顕現する。
一応刀派は長船。
この長義くんは写しは名を奪った憎い存在ながらも、自分を写したかわいい子という認識。
マウント取る感じは変わらないけど、そこには愚かな写しを我が子のように慈しみたいという思いがある。
自分から話しかける。
話しかけた瞬間、まんばはびくつきながらも、普通に返事をする。
長義くんはもっとまんばと話したくて、どこかで話をしようと誘おうとするが、それを長船派に見つかり話を中断させられる。
そして長船部屋まで連れていかれ、例え写しであっても、あんな風に話しかけないよう忠告を受ける。
根掘り葉掘り同派から理由を聞き、なぜそんな風習になっているか理解した長義は、ここの本丸が他に比べおかしいと思う。
しかし根付いた風習はどうしようもできない。
容易に話しかけられないため、遠くから写しを見つめ、かわいらしいなと思う。
仲良くできたらいいのにと思う。
長義くんは身体にも慣れ、練度も上がりつつある。
主の覚えもいい。
ある夜、喉が渇き、厨に水を飲みに行く。
するとまんばに偶然会う。
これはチャンスと思い、まんばともっと話がしたい、もっと仲良くしたいと自分の思いを伝える。(若干素直すぎて気恥ずかしいが、このチャンスを不意にするよりはマシと考える。)
まんばは本歌の想いを喜び、嬉しいと微笑む。
まんばの笑顔を見たのは初めてで、何とも言いようのない気持ちが湧き上がる。
いつも遠くから眺めるしかなかったまんばが目の前で自分を見て微笑んでると思うだけで、長義は舞い上がった。
「本歌はもっと怖いやつだと思っていた。」
「他の本丸の俺からは、本歌は俺に辛く当たると聞いた。」
「俺も本歌と話したかった。会いたかった。」
と言われる。
ここのまんばは素直でかわいい。
堀川くんのお陰で、審神者から守られ、スレずにここまで育った。
「お前ともっと話したい、一緒にいたい。」
そう伝えるとまんばは顔を曇らせる。
「兄弟に他の刀派とは極力話すなと言われている。それを破るわけにはいかない。」
しかし長義くんは口の立つ側の刀。
「他の刀派と言えど、俺とお前は本歌と写し、兄弟みたいなものだ。だから同じ刀派みたいなものだ。」
逆にまんばは口が上手くない刀。
腑に落ちないながらも「そう、なのか
……
?」と言いくるめられてしまう。
「しかし他の刀に見つかるとうるさいから、お前と俺の関係は秘密にしておこう。いいね?」とまんばに念を押す。
そして次会う約束まで取り付ける。
夜、誰もいない場所で逢瀬を重ねる。
既に長義くんは恋を自覚してたし、(夜偶然会った日にすぐに自覚に至った。)
まんばに口説くように接してただめ、まんばも既に長義くんに惚れてる。
しかし二振りがこっそり会ってる事が発覚し、問題になる。
「うちの兄弟を唆すなんて!!」
「そっちが擦り寄ってきたんじゃないかな?最近ますます活躍してる長船に恐れをなして。もしかして君の差し金じゃないかな?」
「そちらこそ、貴方が命じた事ではないんですか?普段から腹の底が読めませんもんね。」
「歌仙くんを上手く口車に乗せて同盟を組んだ君にそう評価されるなんて。君には敵わないよ。」
とか言い合ってる。
部屋に戻ると「なんでこんなことしたの」とか「長義さんは兄弟のこと唆したんだから」とか「もう会っちゃだめだよ」とか言われる。
長船の方も「忠告をしたはずなのに、なんでこんなことをしたのか」って詰問される。
だから長義は、
堀川派は今兼定派と同盟を組んでること、
長船派が勢力を伸ばしているとは言え、他の刀派、三条派と五条派、巨大組織の粟田口、などなど、ライバル刀派はたくさんいること、
ここで堀川派と組めば兼定派も取り込めて、他の刀派に太刀打ちできる可能性があること、
そして何より自分と写しは愛し合っていてこの派閥争いによって引き裂かれたくないことを告げる。
祖はそれを考え、この件は長義に一任すると言う。
つまり堀川派、兼定派から是の回答が得られれば、今回の件を許してもらえるということ。
逆に長船派に利をもたらさなければ、徒らに長船派を危険に晒した(情報を外部に漏らした疑い)で何か罰に処されるということ。
長義くんは堀川くんの所に行き、その旨を話す。
しかし答えはNo。
まんばを誑かしたという印象が先行して、話を聞いてもらえない。
負けずに、堀川派にも利があること、長船派は太刀揃いだから昼戦など助けてあげられると主張するが、これもダメ。
そして何度も何度も通って頼むが、拒否される。
祖はそろそろ終わりにしよう、待ってられないと言う。
そしてその日がラストチャンスとなる。
やはりその日も堀川くんは頑なで結局断られる。
しかし長義くんは引けない。
「あの子と離れたくない。会いたい。」
「偶然会ったあの夜、初めて笑ってくれたんだ、もう一度それが見たい。」
「俺にとって刀派や主からの評価なんてどうでもいい。あの子だけが俺にとって価値のあるものだ
…
」
と吐露する。
堀川くんは溜息を一つ吐いて「兄弟は毎日泣いてます。」と言う。
いきなりの情報に長義くんが驚いてるけど、堀川くんは構わず語り続ける。
「こんなことになったのは自分のせいだから本歌を責めないでほしい、今回の件で長船派との亀裂が入ったなら自分のせい、と言ってました。」
「兄弟は僕の大事な子です、本歌であろうとなんだろうと、兄弟を大事にしてくれない、メリットデメリットばかり気にする刀にはあげられません。」
つまり本音を言わず、建前(同盟に対しての利)ばかり話す長義は信用に値しないと。
逆に今堀川くんに縋って吐露した内容は、考慮に値する言葉だと。
「長義さんとの話はここまでです、長船の祖に、内容は対面で詳しく話しましょうと伝えてください。」
と堀川くんが障子を開ける。
堀川くんは部屋の奥に進み、二言三言話した後、布を連れてくる。
一日中包まってたらしく、全身しわしわくちゃくちゃ。
「ほら兄弟、長義さんが会いに来てくれたんだよ?」
堀川くんは長義に接する時とは打って変わって、優しい声でまんばを促す。
まんばは顔を上げるが、涙と鼻水でびしょびしょ、何度も鼻を噛んだのか真っ赤。
「ふっ
……
」と思わず長義くんが笑ってしまい、まんばはΣ(;_;)!!!となってまた部屋の奥に引っ込んでしまう。
そこからは堀川くんと長義くんでなだめになだめて、機嫌を取り、ようやくちょぎくにハピエン!
お疲れ様でした!フゥゥゥゥゥ!!!
そういえば、この話、まだ恋仲じゃないんですよ。
これからまた会えるようになって、告白し合って、恋仲になります。
長義くんは勝手に想像で祖に「愛し合ってる」と言ってます。
補足だけど、堀川くんは長義くんの言葉で、自分が兼定派と同盟組んだ理由を思い出してた。
堀川くんはただ兼さんと一緒にいたかった。
敵同士になりたくなかった。利とかどうでもよかった。(CPではありません。)
あと祖が許可を出したのも「引き裂かれたくない」という点が胸に響いたため。
しかし本丸の状況からして二振りの仲は認められないため、長義くんの案に乗った。
手伝いはしないけど、上手くいくなら許容してあげる感じ。
祖も結局は同盟云々はどうでもいい。
実はこの話みんな同盟はどうでもよかった。仲良くできる口実さえできればよかった。
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