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木蔦(キヅタ)
2019-03-11 01:02:30
2743文字
Public
ちょぎくに シリアス
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暴君長義とその人身御供として徳美組から差し出された国広【ちょぎくに】
ちょぎくに
※少しエロ表現があります。
「なんだその眼は、写しだと言うのが気になると?」
と顕現すると、鍛刀部屋には鯰尾と物吉がぽかんとして立っていて、「山姥切国広だ
……
」って呟く。
そして二振りでしばらく内緒話をした後
「国広さん!ようこそうちの本丸へ!」
「歓迎します!」
って笑顔で迎えられる。
簡単に本丸を案内されて「僕達は何でも相談に乗りますからね!」「困ったことがあったら言ってください!」って言われる。
「夕食は個室に持っていきますね!」「着替えとか生活必需品は揃えておきますので!」って至れり尽くせりなことされて、まんばは「ちょ
……
あんた達名剣名刀にそこまでしてもらう義理はない
…
!自分でできることはやるから
……
!」って言うんだけど、鯰尾が「僕達は、こんなことしかできないので
……
」って悲しそうに呟く。
一体何が、もしや自分は二振り目で、一振り目は折れてしまったとか
……
!?って思うんだけど「僕達、国広さんを人身御
……
いえ、他にもっとやってもらいたい仕事があるので、これくらいはやらせてください!」って物吉くんに言われる。
まんばは(何か聞こえたような
……
??)って思うんだけど、気のせいかと思ってスルーする。
「ここが山姥切さんの部屋ですので!」って通された部屋は、既に必需品などが揃えられてる。
まんばは何もすることがなく暇で、ぼんやりする。
本丸内をもう一度見学するかと立ち上がった所で、襖が開く。
そこには己の本歌がいた。
「は?本歌
…
?」
「偽物くん
……
?俺の部屋になんで偽物くんが
…
?」
「え、ここは俺の部屋だって案内されて
……
」
「はぁ?」
そこでまんばは気づく。
ここは『国広』の部屋ではなく『山姥切』の部屋として案内された。つまりはそういうことだ。
目の前の本歌は勝手に自室に入られた事に相当怒っている。
「ち、違うんだ、俺は顕現したばかりで、鯰尾達にここに案内されただけで他意があったわけでは
……
!」
本歌は「フーン
…
成程ね、鯰尾達が。そういうことか。」と納得した様子でまんばをじろじろ見る。
「偽物くん、今日から君は俺の世話係だ。」
「は?あんたが俺の世話係じゃなくて!?」
「そう、お前が世話係。小姓って言うとわかりやすいかな?俺の身の回りのこと全部よろしく。」
実はこの本丸の長義は暴君的な性格で徳美組が被害にあっていた。
着替えとか掃除とかの身の回りの事すべてを押し付けていた。(ちなみに鯰尾達はその雑用くらいは自分たちがやるから、長義の傍でひたすら我儘に耐えるのをまんばに押し付けるつもり。)
「俺の偽物には、そんな仕事がお似合いだろ?」
部屋にいると要求が凄まじい。
「お茶。」とか「換気しろ」とか「XXが食べたい。」とか。
果ては「寝るから膝枕しろ」とか「世話係なんだから傍を離れるな」とか。まんばは息も詰まる。
刀として顕現したのに、なぜこんなことをしているのか。
ある日長義は気まぐれでまんばに、長義の長義を舐めろと要求する。
まんばはもちろん拒否する。
いくらなんでも他人の物を舐めるなんて真似はできない。
しかし結局髪を掴まれ無理矢理させられてしまう。
まんばくんの嫌がる様子が良くて、気に入られる。それ以降何度かさせられることになる。
それ以降はまんばは諦めの境地で、従順になってて、長義の要求には応じる。
たまに飲まされたりもするが、口を使うだけ。
ちなみにまんばくんは、前、徳美組がお世話してたのを知ってるから、鯰尾達もこういう事をさせられてたのか
…
?って思ってる。
少し苛立つ。
だけど長義くんのお気に入りは、まんばくんだけで、こういうことさせたのも、まんばくんだけ。
ある日、ひょんなことからまんばが長義くんを拒否し、苛立った暴君は罰として酷いことをしようと考える。
まぁ罰というと、セッ
…
なんですけど。
罰だし、まんばは初めてだし、無理矢理だしで、まんばは全然気持ちよくない。むしろ痛い。
それでまんばがつらくて、夜縁側で泣いてると、通りすがりの刀剣がどうしたのかって声掛けてくれる。
まんばは目が溶けちゃいそうなくらい涙ボロボロ溢してて(頼ってもいいんだろうか、助けてくれるんだろうか
…
)って迷う。
だけど迷惑掛けちゃいけない、って思いが強くて、袖でごしごし涙を拭って「何でもない」って言って逃げる。だけどその刀剣に捕まえられて、泣いてるの見たら気になる、自分しか見てないから話してほしい、まんばの支えになりたい、っていうようなことを言われる。
まんばはその言葉にすら泣いてしまって、その刀に縋ろうとしたら、長義くんが見てて、強引にまんばを奪い返して「うちの者が世話になったね」って言って自分の部屋に連れ帰る。
そして「この尻軽」って言われてまた抱かれてしまうんだ。
あの刀剣が報告したことで、審神者に今までの事が知られてしまって、長義くんはまんばくんから引き離されてしまう。
まんばくんはあの刀剣が色々お世話してて、長義くんは内心面白くない。というかかなり苛立ってる。
というかまんばくんを取られるんじゃないかって気が焦ってる所為で苛立ってる。
そもそもまんばくんは自分のものなのに、なんで取られるって心配するのか、本歌であるなら堂々としていればいいのに、って自分で疑問に思う。
だけど長義くんは「思い返してみれば自分はあの子に好かれるようなことを何にもしてこなかったな」って気付く。
その刀剣は優しいから、きっとまんばくんは好きになるだろうって察する。
今更どうしようもないって頭抱える。好かれるようなことをしてこなかった自分が悪いんだから、今更後悔しても遅い。
長義は罰で出陣や遠征は当分なし、まんばや徳美組に近づくの禁止になってる。
それ以外は自由だから本丸内をブラブラしてたりする。
ある日、何かやりたいと思って紙と筆を用意しようとするんだけど、どこにあるかわからない。まんばくんならわかるだろうけど近づく事は許されてないから聞くに聞けない。
そこでようやく「まんばのことを縛り付けてると思ってたけど、縛られてたのは自分だったんだな」って気づく。
まんばなしでは何もできない。
それからはなるべく自分で自分のことをやろうと心掛ける。(というかやってくれる人がいないので、やらないといけない。)
心を入れ替える。真面目にする。
それを見た審神者はまぁそろそろいいかなーと謹慎だけは解いてあげる。
出陣・遠征は行けるようになったが、まんばには会えない。
今頃まんばはあの刀剣に抱かれてるんだろうかと思うと心がささくれ立つ。
だけど会えない。
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