木蔦(キヅタ)
2019-03-10 17:27:16
3638文字
Public ちょぎくに コメディ
 

0歳児顕現バグでお母さんにならざる得なかったまんばの話【ちょぎくに】※年齢操作あり


お母さんなまんばくんの話

※まんば・本歌以外の刀剣に年齢操作があります。精神・外見共に幼いです。

そこの本丸は特殊で、顕現した刀は0歳児、レベル99でようやく本来の姿になる。
精神年齢も外見に伴う。

つまり薬研くんの外見年齢が13歳と仮定すると、レベル50で6〜7歳、レベル25で3〜4歳。
大倶利伽羅くんが外見年齢が17とすると、レベル50で8〜9歳、25で4歳。
仮に日本号さんを多く見積もって40にしたとしても、レベル50で20歳、レベル25で10歳、レベル5で2歳という。
恐ろしい環境の本丸。

唯一影響を受けないのが政府から配布された刀剣。
つまり初期刀であるまんばだけだった。

少し前ならば、三日月&小狐丸を配布していたが、この本丸はまだ設立しておらず、その恩恵に預かれなかった。


鍛刀をしてびっくり。
そんな刀が出てきたものだから、バグかと思って何回かやる。
だけど何度やっても0歳児しか出てこない。
政府に問い合わせて検査してもらうと、審神者の霊力の相性から、そういう特質を持って顕現してしまうことが判明する。
顕現初日でまんばは5児の母になる。(一気に子沢山)


まんば一人で切り盛りしながら、遠征で子供達を連れて行き、経験値を稼いで育てていく。
幸いにも短刀は薬研、厚、レシピを変えて試したため、脇差で青江、打刀で長曽袮、大太刀で石切丸という面々だった。(ただし全員0歳児)

長い時間を掛けて、全員が3〜4歳になった。(レベル20〜25程度)
みんなが歩いて、刀を振るえる程度。(やはり刀の付喪神だからか、歩けるようになれば刀も扱える。)


まんばは育児に疲れていた。
あっちで飲み物を零せば、こっちで喧嘩が始まり、いつのまにかいなくなってたり、悪戯してたり。出陣していた方がみんな敵に集中するので、そちらの方が楽なくらいだった。


ある日その本丸の元に政府からの使者が来る。
閉鎖された世界への出陣要請だった。

「すまない、うちは見ての通り、バグ本丸で、俺以外は中身も見目も幼い。そんなやつらを危険な場所に連れていくわけにはいかない。」

審神者と共に話を聞いたまんばはそう答える。(もちろん審神者も同意見)

「ならばこの本丸には特別措置をやろう。」
「特別措置?」
「政府から一振り、刀を貸与する。その刀と動ける者だけで聚楽第に赴き、本丸を制圧せよ。」
「そんなこと、許されるのか?」
「今回限りだ。ただし、貸与される刀はこちらで選ばせてもらう。なお留守中の本丸に何かあっても政府は一切保証はしない。」

そこまで特別措置与えられても聚楽第に出陣するメリットはない。
精々政府からの印象が良くなる程度で、危険度の方が高い。(もし出るとしたらまんば単身となる。他の者は連れていけない。)

「あとこれは極秘事項なので本来ならば伝えてはいけないのだが、もし聚楽第を制圧し、監査官である俺から判定優が取れたのなら、その貸与された刀が正式に本丸配属となる。話に聞く限り、政府から配布の者はバグの影響を受けないのだろう?」

それは非常に魅力的な話だった。
まんばは審神者に出陣の希望を伝え、破壊覚悟で聚楽第へ出陣する。
留守を5振りに任せ、まんばは単身、聚楽第――監査官の元へと赴く。

「貸与される刀は一体、どこに?」
「俺だ、監査も兼ね、俺が一緒に戦う。」

監査官はさすが政府の刀というだけあって強く、ドンドン敵を薙ぎ払う。
まんばもあの本丸内では一番練度が高い。だが数の差で、小さいながらも傷ついていく。
慎重に進軍しながら、時には本丸に帰還しつつ、ようやく聚楽第を制圧することに成功する。
中傷を負い、意識が朦朧としていたまんばは、勝利を得たことに安堵しふら付く。

「よくやったね国広。今だけは休めばいい。」

まんばは意識を手放した。






次起きると本歌がいて、まんばはすごく驚く。

「一振りでの育児は大変だっただろう、これからは俺もいるから。」

と言ってくれる。(後ろで審神者が「自分モ イルンデスケドー!」って言ってる)

まんばこれまで頼れる人がいなくて、誰の手も借りれなくて、一振りで緊張の糸をピンって張って生きてきたんだけど、そんな言葉言われて急に緩んで、泣き出しちゃう。




ある日言いづらそうに長義が言う。
「国広、子どもを、作らないか……?」
「子ども??鍛刀か?」
「今の子達も随分大きくなって手もかからなくなったし、戦力が7振りというのも心許ないだろう?だからそろそろ何振りか増やした方が、いいと思うんだ。」
今なら5振りも下の子の面倒を見るくらいできると思うしと続ける。
「お前がそういうなら作ろう。」そうまんばは答えて審神者にも許可を取る。
長義は子ども好きらしく、本丸のみんなの面倒も積極的にみる。扱いも上手い。まんばの手が空かない時によく全員を見ていてくれる。(例えば料理中とか)
ちなみに審神者に任せておくと、たまにぎゃー!って声が聞こえてくるので気が気じゃない。
5振りは5〜6歳程度になっていて、しっかりした子だと自分のことは自分でできる。薬研や青江はしっかり者で何でも一振りで出来てしまう。石切丸はぽんやりしているが手はかからない。厚はあまえたで悪戯好きだが善悪は弁えてるらしく本当に困る事はしない。長曽袮さんはよく他の子の面倒を見てくれてたりもする。
だから親離れし、まんばの手を煩わせる事も少なくなった。体格はまだ小さいままなので、できない事も多いが、もう少し刀を増やしても良さそうだとわかる。
「国広はどんな子がいい?」
「俺は健康な子ならどんな子でも構わない。」
付喪神だから健康どころか丈夫なんじゃないかなーというツッコミは審神者の心の中にしまっておいた。
まんばが鍛刀した結果、0歳児の鯰尾、燭台切、御手杵が顕現した。一気に増やすのは大変だからと3振りまでにしておく。太刀も槍も初。
「国広、よくやったな。」
長義が頭撫でるとまんばが照れて、資材を投入しただけだ、とそっぽを向く。


長義くん配属が11月で、映画とうらぶメンバーの配布が1月なので、夫婦みたいな感じが味わえるのは3ヶ月もありません。
政府から配布の刀はバグにはならないため。
長義くんはおしめとかも換えてくれる。お風呂も入れてくれる。良いお父さん。

まんばが育児ノイローゼになり掛けると察して一振りにしてくれる。もしくは遠征に出してくれる。
あと子ども達によって良い雰囲気がぶち壊しになる事がよくある。
「いつも苦労をかけてすまないな。」
「なんてことない。国広の方が大変だっただろう?一振りだとなかなか難しいよ。」
「俺は長義がここに来てくれてとても助かってる。嫌な顔一つ見せずに俺の目の届かない事までやってくれて有難いと思ってる。
だけどお前は本当は別の本丸にだって行けたんだ。わざわざこんなバグ本丸に付き合わなくてもよかったのに……。すまない。」
「俺はこの本丸で良かったと思ってるよ。だってお前に会えた。」
「長義……?」
「国広、」

「しょんべん」
寝起きの厚くんがトイレに行きたがり良い雰囲気終了のお知らせ。



映画記念の刀剣配布があり、通常の姿の刀が増えた。そのため育児の負担も減った。だから審神者が提案する。
「まんばとちょぎくん、ハネムーンまだだったよね??子ども達の面倒は俺たちで見るから旅行に行っておいでよ。」
「は?ハネムーン??」
「だって新婚だったのに、子ども達見ててそれどころじゃなかったでしょ?あ、ハネムーンがわからない?結婚した夫婦が行く旅行のことだよ。」
「新婚?結婚?夫婦??」
「本丸のことは気にしないで、羽を伸ばしてきなよ。」
「いや待ってくれ主。誰と誰が夫婦だって?」
「まんばとちょぎくん。」
「はぁぁぁ??///」
俺は夫婦の契りを交わした覚えはない!ってまんばが顔を真っ赤にしながら言うんだ。

まんばと長義が二振りで遠征という名目の慰安旅行に行く。長義は普通なんだけど、まんばは審神者の言ったハネムーンって言葉を意識しちゃって、若干ぎこちない。
「二振りだけで過ごすのは久しぶりだな。」
「え?あ、ああ。」
「あの時は俺が正体を明かせなかったから、素では初めて、かな?」
ってまんばをじっと見つめる。長義くんはもちろんこのチャンスを逃すまいと、まんばを落としに掛かってる。だけどまんばは気づいてない。ただ審神者の言葉は意識してしまって、どぎまぎはしてる。
「なんだか子ども達がいないと変な感じだな。」
「じゃあ今日は俺のことだけ考えていて」
って押し倒す。まんばはそこで長義くんのこと男性として見てしまって、ドキドキしちゃうんだ。

その後本丸に帰ってくるとちょぎくにが成立してるんだよおめでとうおめでとう。