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三毛田
2024-12-14 13:08:44
1083文字
Public
1000字2
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41 041. 空を掴む掌
41日目 空は掴めないけど
指先から離れたそれは、空高く舞い上がり。しばらく風に乗り、ふわふわと。ふらふらと飛んでいく。
それな手を伸ばすふりをして、空を掴む。でも、掴めない。当たり前だ。
宙は、俺が思っているよりも遠いのだから。
「穹」
「おかえり。用事は済んだ?」
「ああ。欲しいものはすべて揃えられた。ほら」
差し出されたのは、仙人爽快茶。ホイップが多いので、カスタムだろう。
「いいの?」
「付き合ってくれた礼だ」
「ありがとう」
「どういたしまして」
受け取り、ストローに吸い付く。
丹恒も何か飲んでる。ちょっと機嫌がいいから、好みのじゃにを見つけたのだろう。
こうやって、少しずつでいいから好きなものを増やしていって欲しい。
いつもの俺のエゴ。
「穹、どうした」
ジッと見つめていたら、飲み物から口を離してこちらを見て。
「丹恒が飲食してる姿を見るの、好きだなって」
「俺も、お前が楽しそうに食べている姿を見るのが好きだ」
「んっ」
微笑まれて、思わず言葉と息が詰まる。
そんな俺に、微笑ましそうな笑みを浮かべ。
「ふふ」
「笑うなって」
「そういうお前も好きだと思ったからな」
「丹恒先生!」
「叫ぶな」
「いひゃい」
頬を引っ張られれる。そして、その後その引っ張られた場所にキスをされた。
「た、たんこ~!」
「嫌だったか?」
「ち、違う! 本音を言うと、もっと
……
その
……
激しいことをさ、俺の部屋の
……
ベッドの上で、ね?」
もじもじしながら告げると、ちょっとだけ目を丸くして。
「ああ、構わない」
「ありがとう。好きだ」
「俺もお前が好きだ。それじゃあ、帰ろう」
「うん」
飲み終えたものをごみに捨て、手を綺麗にしてから繋いで歩く。
「穹?」
星槎の飛ぶ空に手を伸ばす。
そんな俺を、丹恒は不思議そうに俺を見て。
「ううん。もう、大丈夫」
伸ばした手で、宙を掴んでそれから下ろす。
空は掴めないけれど、空を飛ぶ龍をこの手に収めることは出来た。
「丹恒、帰ったらまず俺の部屋だよ」
「わかっている。資料を置いたら、すぐに向かう」
「待ってる。一緒にお風呂に入ろう。そしたら、さ」
手の甲を指でなぞる。と、俺の掌を撫でられた。
「丹恒、ズルいってばぁ」
「先に仕掛けたのは、お前だ。穹」
こういうやり取りも、気軽に出来るようになってすごく嬉しい。
「ふふふ」
「お前、すぐそうやって」
「丹恒と、だから」
「そればかりだな。だが、悪く無い」
「それならよかった」
頬にキスをすると、キスを返された。
顔のにやけが止まらなくなった。
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