重厚な造りの鎧を脱がせ、羽織、上衣、襦袢、鎖帷子と剥いでいく。そうしてようやく現れた、その逞しく強健な肉体には不釣り合いなほどの・普段は重装備に覆われていて日を浴びないために真っ白な服部の肌を、伊東はつらつらと眺めながらほうとため息を吐いた。
ぷかりと考えが浮かび上がり、その突拍子のなさに堪えきれずつい笑みが零れてしまう。口元を押さえると、服部が怪訝そうな声を上げた。
「いかがされました?」
「いやぁごめん、何か変なこと思いついちゃってさ」
「何をです?」
「玉ねぎに似てるなあって」
「はい?」
「あんまり笑わないでほしいんだけどね……」
彼のことだから馬鹿にすることは絶対にないだろうが、念の為前置きしてから伊東は続けた。
「何重もの皮を剥いていって、それでようやく下から白くて瑞々しくって美味しい身が現れるんだから、今の服部君は玉ねぎと同じじゃない?」
うっとりと目を細めて、露わになった肢体を見つめる。しっかりとハリのある、それでいて意外と柔らかな胸にそっと手を添えて、指先に優しく力を込めた。その肌はわずかにしっとりとしていた。
「そう、ですか……」
こちらの与える刺激にそうして息を詰める様すら愛おしい。
滅多なことでは晒されぬ肌の温もりも、交合の中で次第に乱れていく顔のしどけなさも、知っているのは己だけ。じりじりと満たされていく独占欲があまりよろしくないものだとはわかりつつも、今この一時だけは溺れても良いではないか。
そんなことを考えながら、思い出したように膚に指を這わせ、再び伊東は交わりに耽ることにした。
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