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三毛田
2024-12-11 22:48:33
2149文字
Public
アドベント24
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11. 肩先にもたれて
11
君と二人で寄り添い合う
少し重みを感じて視線を向けると、丹恒が本を開いたまま肩にもたれかかってきていた。
珍しいと思いつつ、本を閉じて汚したりしない位置へ。
眠くないというかのように、本を取り戻そうとして。でも、手が触れる直前に落ちて。
「丹恒、ベッドに連れていくから」
伸ばした手を胸の上に乗せ、よいしょ。と声を出しながら抱き上げる。
不満なのか、ちょっとだけ唇を曲げて。
でも、すぐに俺に体を預けてくれる。こうやって素直に預けてくれると、こちらとしても運びやすいので助かる。
「はい、下ろしまーす」
「ん」
ベッドに下したはいいものの、丹恒の腕は外れない。
嬉しいけれど、俺はまだやることがあるからなあ。
本を持って来て、ナイトテーブルに置く。
上着を脱がし、タオルケットをかけて胸を軽く叩くとすぐに寝息に変わり。
ああ、もう。可愛すぎる。
あの丹恒が、ここまで俺を信頼してくれて無防備になってくれたのが、とても嬉しく思う。
列車のみんなも、彼が誰かを素直に頼るのを嬉しく思ってくれるだろうか。
でも、それを知って欲しいと思うと同時に誰にも知られたくないとも思って。
そんな独占欲。
丹恒が俺の恋人だから、そんなことを思っちゃうんだろうな。
本を片付け、ゲームにログインして終わってないデイリーを終わらせて。
「はあ
……
」
シャワーで汚れを落とし、お風呂へ入る。気持ちがいい。
本当は丹恒と一緒に入りたかったんだけど、寝てしまったのだから仕方ないだろう。
レイシオにお風呂の入り方を聞いてみたら、ずらっと長い返事が来た。
その中で、できることだけ人選してみた。ら、だいぶ入った後の調子が違ったので、さすがだと丹恒と二人でお礼を伝えて。
彼が欲しい物は聞いても教えてくれなかったので、信用ポイントを放り込んでおいたら倍になって返された。
怖かったので、ヨウおじちゃんに泣きついたら俺たちが悪いとも言われてしまった。
うん、そうだろうな。
そして、その信用ポイントの一部を使っておすすめの入浴剤を贈ってくれた。気を遣わせたような気もする。
自慢したらアベンチュリンからの、メッセージがしばらく止まらなかったのは余談。
スラーダを飲みながら、色々考える。
でも、上手くまとまらない。
丹恒と一緒にいれば、考えられる気がした。ので、後から考えることにしよう。
お風呂から出て、とりあえずバスローブ。
パンツを出し忘れたからってわけじゃない。はい。
「丹恒、可愛い」
髪を拭きながら、眠る丹恒の顔を覗き込んでキス。
ひんやりした頬が、火照った体に気持ちいい。
「起きたら、一緒にお風呂入ろうな」
髪を撫でると、気持ちよさそうに口元を緩ませて。
本当に、無防備になったな。
首筋を指でなぞり、鎖骨を撫でる。
唇、鼻、目元、眉間、額。
下から順番に撫でて同時にキスも。
「ん
……
きゅ?」
「起こした?」
「んーん。目が、覚めたから」
「お風呂は、起きたら入ろう」
「
……
世を、濯がん」
「こら。またずぼらして」
俺が𠮟ると、寝ぼけながらも嬉しそうに口元を緩ませて。
ああ、もう。本当可愛い。
髪を撫でると、若干湿っている。でも、すぐに乾いて。
俺の髪も乾いたので、バスローブを脱いで着替えて。水分補給をしてから丹恒の隣に寝転がる。
「丹恒、おやすみ」
「ん。おやすみ、きゅう」
今度は唇にキスをしたら、本当に本当に嬉しそうに笑って。
すぐに寝た。
相当疲れていたのだろう。
根付がよすぎる。
もう一回、ゲームにログインして体力を確認してデイリーのやり残しがないかを確認してから、丹恒に抱き着いて俺も眠り。
起きたら、逆に丹恒に抱き着かれていた。
嬉しくて抱きしめたら、角が顎に刺さった。痛かったので、気をつけないといけない。
「穹、風呂」
「はいはい。入浴剤はレイシオセレクトでいい?」
「ああ。リラックスできるもので」
「了解。シャワー浴びて、ちゃんと汚れ落とそうね」
「ああ。だが、お前が隅々まで洗ってくれると嬉しい」
「丹恒、そんなこと言ってるとエッチなことしちゃうけど?」
「お前になら、されても構わない」
とほほ笑まれたら、朝から元気になっちゃうじゃん。
「ご飯食べたら、考えさせてもらいます」
「風呂に入りながら、俺を抱いてもいいんだぞ」
ひんやりした指が、熱を持ち始めた頬を撫でて。
「もう、たんこ~!」
俺がちょっとだけ怒ったように言うと、クスクス笑って頬にキス。
抱き上げて、脱衣所で一旦下ろして全部脱がせてからシャワーブースへ。
お互いに全身綺麗に洗って、それからお風呂に体を沈めて。
今日は隣同士。
お互いに肩に頭を預けて、リラックス。
「スラーダ、飲む?」
「そうだな。たまにはいいな」
冷えたスラーダを渡すと、蓋を開けてゆっくり飲んで。
「たまに飲むといいな」
「だろ? 丹恒、今日はどうする?」
「一応アーカイブの整理の続きを。だが、お前と一緒にいるのも悪くないな」
「そう言ってもらえると、俺も嬉しい」
「たまにはいいだろう?」
「うん。というかなんだかんだでいつも一緒にいるけど」
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