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三毛田
2024-12-10 22:20:38
1086文字
Public
1000字2
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37 037. 空回り
37日目 空回りする時もある
「わぶっ」
「穹、大丈夫か」
「イテテテ
……
大丈夫。勢いがつきすぎて、鼻が取れるかと思ったけど」
「少し冷やしておこう」
小さな水球が、絆創膏のように鼻に貼り付いて。
ひんやりしていて気持ちがいい。
というか。俺がぶつかったのに、丹恒全然動かなかったな。どういう体幹してるんだろ。
俺、丹恒の手伝いをしに来たのに、逆に丹恒の世話になってる気がする。
「うう
……
」
「穹。俺は、お前がいてくれるだけでいいんだ」
「丹恒
……
じゃあ、休憩する時に肩揉みするよ」
「それなら、今頼む」
とこちらに背を向けて。
そっと肩に手を乗せてから、ゆっくりと力を入れて揉む。
「丹恒、痛くない?」
「大丈夫。ん
……
もう少し、強くていい」
「はーい」
「あっ」
肩甲骨回りの肉をほぐしていると、艶のある声を出して。
「丹恒、痛かった?」
「いや、その
……
気持ちよすぎて、声が」
頬をかき、若干気まずそうに。
「丹恒、ちょっと強いくらいが気持ちいいってこと?」
「ぁっ」
肩甲骨を下から上にこすり上げると、返事の代わりにまた声を漏らす。
「じゃあ、次はもうちょっとだけ強くあちこち掴んでもいいってこと?」
「そ、それは
……
」
前に回って顔を覗き込むと、視線はあちらこちらに動いていて。
「丹恒」
「ひゃ」
耳に息を吹きかけると、小さく悲鳴を上げる。
可愛い。
空回りしたかと思ったが、別にそうでもなかったようで。
嬉しくなって耳や首にチュッチュとキスをする。
「きゅ、それは
……
だめ
……
」
「何で?」
「出るっ」
「え?」
何が? と問いかけるよりも先に、尻尾が俺の体を殴打。
そして、悲鳴を上げる暇もなく壁まで飛ばされて。
「き、穹! すまない!」
尻尾と角を出した丹恒が、慌てたように俺の方へ。
「大丈夫です。俺こそごめん」
「耳と首は、その
……
なるべくやめて欲しい」
「はい。身をもって理解しました」
尻尾殴打で済んでよかったと思う。
部屋が水浸しにならなかったのはいいことだ。うん。
「じゃあ、今日はやめておく?」
「いや
……
お願いする」
お腹に手を回すと、丹恒は自分の手を重ねてきて。
後ろから頬にキスすると、振り返ってキスを返してくれる。
「じゃあ、丹恒。また夜に」
「ああ。準備をしたら、お前の部屋へ向かわせてもらおう」
微笑む丹恒は、とても可愛らしい。それと同時に、滅茶苦茶エッチに見える。まあ、俺のひいき目でもあるが。
空回りしすぎなくてよかった。
今日も丹恒と、イチャイチャする約束が出来てよかった。
笑みが止まらない。
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