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熾月
2019-12-13 23:00:47
695文字
Public
その他
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変な言いがかりはやめろ
にまちゃんハピバ!!
「ちょっと髪弄らせなさいよ」
毎度、姐さんとの会話は唐突に始まる。いや、会話ってのは唐突に始まるもんだけど、話題のチョイスが唐突というか、何の脈絡もない事柄をいきなりぶち込んでくるもんだから必然的に俺の眉間にはシワが何本か寄ることとなる。
「なんでだよ」
「なんでって暇だからよ。あとあんたの髪、弄り甲斐がありそうじゃない」
「暇だからって人の髪を弄ろうとするなよ」
「いいじゃない。あんたもたまには違う髪型にしたら気分転換にもなるんじゃない?」
ね? と姐さんは可愛げのある笑みを投げてくる。
「嫌だ。第一俺はこの髪型気に入ってるし気分転換も特に必要ない」
「なによ。意外とあんたってケチね」
「ケチとかそういう問題じゃないだろ」
「減るもんじゃないんだから
……
って、まさかあんた
……
」
何やら重大な事実に気付いてしまったというような表情をしたあと、姐さんは俺に憐憫の情を向けてくる。
「そうだったのね、ごめんなさい」
「なんかすげえ勘違いされてる上にムカつくこと考えてそうだなぁ、姐さん」
「知らなかったとはいえ弄りたいだのケチだの
……
。あんたも苦しいのにね、h「ハゲてねぇよ!!!!」
やっぱりか! やっぱりそんなくだらねぇこと考えてやがったか!
「は? ハゲてないの?」
心底驚いたと言わんばかりの表情を浮かべてから姐さんは訝しむように眉を寄せる。今度はなんだよ。
「ハゲてないならなんで髪弄らせないのよ」
「他人に髪を弄られるのが嫌いなんだよ」
「ちょっとくらいいいじゃない。ほんとあんたってケチね」
いー、と歯を見せた後、シラケたと負け惜しみを零して姐さんは去っていった。
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