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kasimiyakedama2
2024-12-01 18:18:13
1213文字
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習作(29・マリアト)
とりあえず濡れ場を脳内で再生したかった。でもたぶんこの設定ではやらんので供養がてら。
拙宅はもっとあほのこ時空になる予定です
「てめえ
……
俺を抱きたくて抱いてねえな?」
問うた言葉に、ぴたりと目の前の男が動きを止める。
「おい、良いとこで止めんじゃねぇよ」
無駄な労力を使いたくないと、ずっと何もせず地面へと投げ出していた両腕。
それをブラフ替わりに、動き出す寸前まで殺気を隠した末に放った左の平手打ちは、男の横っ面を捉える寸前で阻まれた。
アトランティスの左手首を握り締めたまま、男ーーマーリンマンはこちらを見下ろしていた。
何事かを思案しているように宵闇の中で男の黄金の瞳がわずかに揺れた。
「
……
おまえの悔しがる顔が手っ取り早く見られるのが、これだった」
「歪んでんな!
……
っ」
答えはした、それで充分だろうと言わんばかりに突然動きを再開されて、上がりかけた声をなんとか喉奥で押し潰した。
頭ひとつほどデカいこいつに伸し掛かられれば、視界は男の胸板で覆われる。
はるか頭上で男が笑う気配がする。
声を上げないようにした努力はどうやら筒抜けであるようだ。
こいつが哺乳動物だったら乳首を噛みちぎってやろうと思ったが、残念ながらそれは叶わない。
己が彼を喰らう捕食者であったのならば一番美味しい部位に噛みついたのはその替わりだった。
ちょうど肋の際のあたり、肝臓のある真上。
プツリという感触があって、汗と血の入り混じるその味が咥内に広がった。
男が上げた声にならない悲鳴に、少しだけ溜飲が下がる。
「
……
無駄な努力をするな。俺が分からんとでも?」
「は、ッ、るせえよ」
「昇天しそうになると俺を噛む」
「
……
チッ」
俺が感じれば感じるほど、そしてそれを隠そうとすればするほど、こいつが満足する表情を俺がするのだという。
だから丁寧に、最中は俺の反応をそれこそ鱗の一枚一枚で察知しようとさえしてくる。
こうなるのはもう幾度目か。
体感でしかないが、確実に上達している気がする。
愛してもいねえ相手によ。暇人かコイツ。
こいつの思うままにされてやるのは心底嫌だから、あれこれと考えた。
考えられる対応は3つだ。
一切反応しない、無理。
まるでこれを俺が心底望んでいるかのように振る舞う、死んでもやりたくねえ。
現状維持。結局のところこいつが最善手だと悟って今に至る。
もう完全に読まれているのだ。俺が上り詰めるその瞬間、身体を抱く両の腕に力が籠る。
それが、自らの意思で止めることができずに跳ね上がる俺の身体を味わい尽くすためだということをもう知っている。
口を噤み、声を堪えるのは精一杯の強がりだ。そんなことは分かっている。
何にもならなくても、何もせず受け入れるよりはなんぼかいい。
ーー快楽に溺れずして何が悪魔か
「なあ?」
「やかましい。見境なく盛りやがって」
ーーちったぁ自制しろ完璧
「どうせ貴様に道連れにされるなら、地獄よりも極楽の方がいいな」
どちらのものかもはや分からなくなった息遣いが籠る中でふたりの男が嗤う。
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