あがれす@ばんちゃ
2024-05-04 19:33:21
1350文字
Public
 

それはある日の帰り道

アガレス×ジェーンのニュアンス会話文。話の前後も起承転結もないよ!

「お待たせ〜。どしたの?」
月を見ていた」
「え?うわっ、すごい綺麗に見えるね。今日って満月だっけ」
「どうだろうな。少しばかり欠けて見えるが」
「そう?でもキレイ……なんかさぁ、勿体ない気持ちにならない?」
「何がだ?」
「せっかく綺麗に見えたのに、ちょっとタイミングが違えばもっと綺麗に見えたかもって思うとさ。あたしなんかはそもそも月なんて見てなかったわけだしもっと早く気付いてたら〜、とか、いっそ気付かない方がよかった〜、とかさ。ちょっと考えちゃわない?」
……言われてみれば、俺はその時のことしか考えていないかもしれない」
「綺麗だな〜って思っておしまいってこと?」
「俺だっていつも空を見上げているわけじゃない。今日だってたまたま気付いただけの話だ……きっと二度目はない、美しく見えるのはその時その場かぎりだからだろう。月に限らず、花や人もな。……それが当たり前だと思って、お前のようにもっと早ければ、いや気付かなければと考えるようなことをしてこなかった気がする」
「アガレスらしいと言えばらしいけど、そういうのに関心薄そうだもんね。それで、今はどう思ってる?」
「今?」
「アガレスは今日、欠けた月でも綺麗だって気付いた。それを聞いてあたしもおんなじように綺麗だと思ったけど、同時に最高の月を見逃した!って悔しがってる。あたしはね」
……悔しい、のか?」
「すこ〜しだけね。気持ち的には惜しい!って言い方のほうが正しいんだろうけど。でさ、そうなるとあたしが何考えてるか……わかる?」
ああ、なるほど。次の約束は月の綺麗な晩にしようという話か」
「惜っしいな〜!今日と同じようにもう少し長く過ごしませんか?ってことだよ」

【月が綺麗と伝えることが】
【もしも愛だというのなら】
うちうちの二人なら不完全で曖昧に見える月の満ち欠けすら次の楽しみにしてしまえるようなそんな関係性が良いな〜!と思ったよという雰囲気優先しただけの会話文。
元々は「月が綺麗ですね」に対して「今なら手が届くかもしれませんよ?」っていうnotやぶさかな返しもあっていいよなぁ!って話を見掛けたところから着想を得たものなので、ニュアンス通じる同士で
「月が綺麗ですね(あなたを愛しています)」
「欠けた月でも?(私は不完全なのに本当にそう思えますか?)」
「私にとって満ち欠けは関係ありません(あなただから良いんですよ)」
みたいなやりとりが見たいな〜と思ったけど、うちうちの場合アガレスもジェーンもそんな深い意味をさっぱり知らないので「月見てた」「すごい!めっちゃ綺麗!でもまだ綺麗な瞬間あるかも」「次もっと綺麗な月見よ」「やったー!また一緒に見よ!」で終了するんだよな……に着地した産物です。

満月ではない=誰もが思わず興味を惹かれて目を向けるような完璧なモノじゃない、と言外に揶揄されたとしても「それがどうした(俺はあれを綺麗だと思った)」と返してしまえるアガレス。自分がたまたま気付けた瞬間に綺麗だと思えたら、それが自分にとっての見頃だったのだ。と考えるだろう。
なので慣用句としての意味合いを知っていても「月を見ていた(俺はもう少しお前と一緒にいたいと思う)」と言う。と思う。多分。