あがれす@ばんちゃ
2023-05-14 20:39:16
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赤毛の山羊

新生から蒼天まで暁の血盟にいたルガディン族ヒカセンのちょっとした設定まわり。人物像がふんわり把握できるぐらいかな?比較対象としてうちにいる面々の名前もちらと出てくるよ

 冒険者登録名アガレス・ゴート。本名はアングリー・ゴート。南ザナラーンを中心に鉱脈を渡り歩くルガディン族はローエンガルデの採掘師一家「赤毛の山羊」の一員。27歳。
 一族の特徴でもある石膏のような白肌に青空に映える赤髪、エメラルドを思わせる深い緑色の瞳をしている大男。“怒れる山羊”という意味を持つ名と一見すれば威圧的と捉えられる風貌とは裏腹に、性格は非常に温和で子ども好き。幼少期からどんな相手や状況でも怒るという事が滅多になかったため、いつしか賛成や同意を意味する「アグリー」が愛称になった。一人称はわたし、二人称にはきみやあなたを使う気は優しくて力持ちを地で行く美丈夫である。

 採掘師としての活動範囲を広げてまだ見ぬ鉱脈や原石を探し、彫金師としての腕を磨いて稼いでいくために冒険者となった。暁の血盟に欠かせぬ光の戦士であり、イシュガルドにおける救国の英雄の一人ではあったが、イルベルドの復讐の為の謀略と虐殺、それらを用いての蛮神・神龍召喚をきっかけに「わたしには荷が勝ちすぎる」として暁の血盟を離脱、冒険者稼業も畳み第一線から退いている。
 暁の血盟に加入した当初から「本業はあくまで採掘と彫金だからね」と語り、武勇や名声にはほとんど興味を示さなかった程度には戦いが苦手。冒険者になるにあたって最初に剣術士の門を叩いたのは守るための戦い方を身に着けるためであり、普段から魔物や野盗の討伐よりもギルドリーヴ納品や市場調査などを好んで買って出ていた小心者。ヒトを傷つける事や殺す事を極端に嫌い恐れている節があるようだが……

 放っておけば黙々と原石を研磨加工し細工を施し続けるぐらいには彫金師がメインジョブ。素材が無くなれば自らの足で掘りに行くことも厭わない。冒険者になる以前からザナラーンの各地やウルダハにも出入りしていたため顔が広く、姉の婿である義兄がサベネア出身の彫金師であったことや、ごく一部のアマルジャ族と家族ぐるみで交流があったのも手伝ってエオルゼア様式とは全く違う紋様細工を施すのもお手の物。冒険の過程で訪れたリムサ・ロミンサで鍛冶甲冑の技術にも興味を持ち、ギルドに加入して指導を受け学んだためパーラカ装備やパガルザン装備などの修繕も本場の職人に負けず劣らずのレベルでこなせる貴重な職人となった。
 元々鉱脈を探して山々の洞穴を転々とし暗闇に目を凝らす生活を送っていたため少々目が悪く、細かな装飾を施す彫金作業や相手の表情の機微を窺う行商の際には眼鏡が手放せない。冒険者を辞めてからはすっかり普段使いするようになった。戦闘時に眼鏡を掛けることはしていなかったが、その理由は“見えない方が助かるから”。

 戦闘におけるメインジョブはナイトだが、前述の通り戦うこと自体に消極的だったため「剣術士というより盾術士と名乗った方が良い」と揶揄されるほど防御に重きを置いた戦い方をしていた。鎧を着込んだ身をそのまま活かして突進を繰り出し、盾による殴打で無力化……それが敵わなければ切っ先のない幅広の大剣を片手で振るう。決して好戦的な性格のルガディン族とは言えないアガレス・ゴートであったが、その戦い方は紛れもなくその種族としての優位性をフルに活かした“力”によるものであった。
 愛用の盾はゴルディオンシールド。元々は取り回しのしやすさから軽めのホプロンを好んで使っていたが、ルガディン族の膂力があれば他種族が構えるのもやっとの大盾や金属盾でも軽々扱えてしまえると気付いてからは徐々に大型のスクトゥムに、防御力に物を言わせて先陣を切り味方を守り続ける“動く城塞”のような戦法を確立してからは「決して壊れない盾が良い」とこの盾を選んでいる。ある一件以来、割れた盾がトラウマになってしまった。
 剣は普通の武器屋でも取り扱いのあるブロードソード。基本的に力任せに使い捨てる物なので特に思い入れはない。刀身にかなり厚みがあり折れにくく、ララフェル族や小柄な女性からすれば大剣として振るっても遜色がない程度には重量のある部類の片手剣。多少刃こぼれしても力で圧し斬るし、それでなくてもこのサイズの金属塊を手加減なく叩きつけられれば最悪は死に至るだろう。この剣は初めから斬撃や刺突でなく、殴打を目的とした凶器である。とある一件以降は自らの手で鋳造するようになり、片手で振るえる限界まで巨大に作るようになっていた。同じ戦場で戦ったことのある他種族の冒険者曰く、まさに“両手剣を片手で扱っている”ように見えたそうだ。
 冒険者を辞めてサベネア島に渡ってから彫金依頼をこなしていくうち、ひょんな事から報酬としてAW両手剣タイラントディバイダーのレプリカを入手している。最初は武器など受け取れないと拒んだが、人造精霊という意思ある存在が宿る可能性があると教えられた上で「コイツはあなたが良いらしい」と頼みこまれ、そんなまさかと半信半疑に思いながらも結局断りきれずに受け取ってしまいそのまま手放せずにいる。製作作業に没頭する大きな赤毛の傍らに、小さな白い妖精が見えることがあるらしい。

 彼はあまりにあっけなく、ただ“力”でもって命を奪えてしまえることを何よりも恐れた。だから“刃”を選べなかった。「攻撃こそ最大の防御」とはよく言ったものだが、アガレス・ゴートの戦い方はその真逆。自分を犠牲にしてでも誰かを守るという覚悟で鎧を身に纏い、大盾を構え、その巨躯で文字通り捨て身の攻撃に出るという「肉を斬らせて骨を断つ」戦い方を選んだのである。“動く城塞”と呼ぶに相応しい脅威の戦い方の根底には、生来の優しさと気弱さが見え隠れする。ただ、その臆病さが命を奪うよりも残酷な結果を招く可能性があることをアガレスは考えてこなかった。いいや、自分が相対した誰かに「肉を裂かれ骨を砕かれ、四肢を無くして心を壊してそれでも、命だけはある」という悲劇的な現実、絶望的な未来が訪れる可能性に薄ら気付いていながらも、アガレスはそんな者たちから目を背けることしか出来なかったのだ。
 “自分が取り返しのつかない事をしている”とはっきり自覚したのはナイツ・オブ・ラウンド戦後、トールダンに「貴様は一体何者なのだ」と問い掛けられてから。アガレスにとってトールダンは暁の血盟、光の戦士、蛮神殺しなどどんな大義名分も一切関係なく、自分自身の意思で殺すべきヒトと見定め認識し剣を向けた最初で最後の人物であった。アガレスはあの一瞬だけ、どんな肩書きも存在しない“友を奪われた男”としてトールダンの眼前に立ち尽くしていた。トールダンが答えを待たずして消滅したあの時あの場所には、“千年の願いを奪った男”だけが取り残されていた。その顔は、影のみぞ知る。

 激情に任せて命を奪ったことがある。決して赦されない傷を残してしまったことがある。だから今度こそ誰も傷付けず、護れるようになりたいと。後悔と罪悪感を抱えたままそれでも一歩踏み出し、“光の戦士”と呼ばれるに値するだけの英雄になれるはずだった男。それがアガレス・ゴートという人物であった。新生で憤怒と絶望を、蒼天で己の無力さと矛盾を嫌というほど突きつけられた男の物語は、誰に知られることもなく静かに幕を閉じた。



 エンドロールは、まだ流れない。
お前はスケープゴートを知っているか?」
 紅塵の獅子は、赤毛の山羊に問う。
「お前が重荷と言うのなら、俺が身代わりになってやる」
「何を馬鹿なことを!どこの誰とも知れないヒトが一体どうしてこんなこんな業を背負いたがるんだ!」
「お前を想って泣いた者がいた。そいつにとってもお前にとってもその名がただの重荷になると言うのなら、背負える者が背負うべきだと思っただけの話だ」
「なんなんだきみは一体、何者なんだ」
俺はもう、俺自身を名乗れない。名乗るつもりもない。だから、お前の背負う全てを俺に寄越せ」
 沈む陽が照らした赤と紅。黄昏に響いた慟哭と咆哮。夕闇に去る山羊を見送り、暁に向けて走る獅子の物語の幕が上がる。



【中の人が14を始めたタイミングが紅蓮パッチ。新生蒼天をやってる間に青龍やオーボンヌが実装され、さぁ次は紅蓮だ〜!ってタイミングで新パッチ漆黒のヴィランズの発表およびヴィエラ族ロスガル族の実装発表があったのを覚えています】
【当時ルガディン族ローエンガルデ男性で冒険していましたが、メインクエストで重め重め重めのコンボを食らい続けた結果「ルガ自機おつれぇ〜!!!!!!!」になってしまっていたためこれ幸いと主人公交代。紅蓮からは“ロスガル族のアガレス・ゴート”で冒険しています】
【ルガのアガレスが冒険者になった理由および経緯などの諸々がめちゃくちゃ長くなってしまったので詳細は割合。後日書き終わったら載せたいなの気持ち】

小さな幕間がいくつかあるよ!
・暁の血盟を抜けて冒険者稼業を畳んだ後、とある道中でキャリッジを牽引する荷運びチョコボを亡くして途方に暮れている知己の商人夫妻と出会し、自身の愛馬鳥であった大型チョコボ・タルラを譲っている。
「とても助かる申し出だけどいいのかい?」
「むしろ頼みたいぐらいなんだ。この子は荷運び用のチョコボとそう変わらない体格だし、人の役に立てるのを喜ぶ。慣れるまで少し時間は掛かるだろうけど」
「そこまで言ってくれるならわかったわ。きちんと面倒を見させてもらうわね」
「ありがとう。この子のことをどうかタルラを、頼みます」
 深々と下げられた赤い頭髪、寂しそうに微笑んだやつれた顔がどうにも気がかりで。アグリー・ゴートが彫金職人として身を立てサベネア島へと渡れた背景には、この商人夫婦の影響が少なからずあるだろう。

・ウルダハでは顔と名前と経歴が少なからず知られている影響から最初は思うように仕事が取れなかった(あれだけ色んな事があったのにわざわざウルダハに戻ってきて職人になりたいなんて正気か?本当に本人か?とかなり怪しまれた)ものの、世話になっていたギルドの伝手、元々贔屓にしてくれていた職人たちや夫妻の根回し、冒険者仲間からの依頼などもあって細々とではあるが祭儀用の呪具や装身具、細剣の製作などを請け負うことに成功している。納められた品をひと目見た商人たちから「並の職人の技術ではないぞ」と徐々に見込まれ仕事が増えていき、ついには身一つで海向こうまで出稼ぎに行けるようになった。

・冒険者を辞めてからは“行商人アグリー”と名乗っている。鮮やかなロイヤルブルーのオアシスダブレットに、真っ白なサベネアンサルエルがよく似合う彫金師兼採掘師。交易先はウルダハ⇔クガネ⇔サベネア島デミールの遺烈郷とラザハンだが、クガネに関しては中継地点として立ち寄るぐらいであまり滞在していないので顔見知りが少ない。サベネア島ではあまり見かけられない種族で特徴的な風貌をしているためすぐに覚えてもらえた。ヒッポカートが気に入ってすっかりお得意様になってる。

[!完全に趣味の話!]
 同じナイトというジョブでもアガレス・ゴート(以下表記ルガ)と別話に登場してるジェン・リンスゥ(以下表記スゥ)とでは方向性がまるで違う。
 ルガがやってる戦法は攻撃は基本全部受けきる、致命傷になりそうなものは盾の防御でもって先に潰す「そんな攻撃が通用するとでも?」って相手にプレッシャーを与えて心をへし折ろうとするやり方。実力差がある相手だと怯えて後ずさりして逃げていくか、より苛烈な攻撃をしてくるかのどちらかになる。
 対してスゥは攻撃を受け流してカウンターを叩き込み、相手を苛つかせながら少しずつリズムを狂わせて自分に有利な流れや状況を作っていく。相手が躍起になればなるほど煽りヂカラが高まっていくので、やり方は邪道だけど“ヘイト管理が出来る”という意味では多分合ってる。

 戦いを嫌うルガではあるけれど、嫌だからこそ徹底的に叩きのめす傾向にある。“相手が二度と向かってこない事”に意味があるので、援軍を呼ばれても全員叩きのめす。
「きみ達が他人を傷つけても誰かから奪っても構わないと思っているなら、残念だが死ぬよりも辛い目に遭ってもらう他ない」
 スゥはあくまで規律に則って捕縛、後のことは丸投げしときゃいいだろって方針なので痛めつけるぐらい。逃げたらまた捕まえればいいし、手の内が分かってる方が楽なのでなんぼでも相手する。
「てめぇも懲りねぇなァ?臨時ボーナスはありがてぇが俺にも仕事があんだよ。さっさと済ませてもらうぜ」

 種族の違いももちろんあるけど価値観や判断の基準に【自分】しかいないのか、【周囲】のことも考えてるのか、【その周囲って判定に自分のこともちゃんと入っているのか】って部分が決定的に違うので、スゥから見ればルガはあまりにも優柔不断な未熟者にしか見えない。ルガはルガで清濁併せ持って割り切るスゥの事がよく判らないけど多分クガネ人情とウルダハ価値観がハイブリッドしてる気配は感じるだろうな……ロスガルはロスガルでナイトというかタンクとしては臨機応変な立ち回りが出来る方だけど、価値観基準に自分をカウントしないタイプなのでこの二人からはめっちゃ苦い顔されると思う。
ルガ→「他人を傷つけてまでなんの意味が」ってぐるぐる思考しながら自分の手を見つめてるので結局独りよがり。蒼天中アルフィノとタタルからはかなり心配されてたし影の中からフレイ君にガン見されてた。
ロスガル→自分にしか出来ないとなれば即断即決で体を張るしかなりの無茶でも平気でするが、一応は一瞬 一手先を考えてから動いてるので結果的に無謀ではないってバランス。ただし自分の事は状況を覆す駒ぐらいにしか思ってない。
スゥ→己の矜持は懸けても命までは懸けない。生きて成すことに意味があるのであって、死者は何も出来ずに置いていかれるだけだから。手を抜いたり見て見ぬフリもフツーにするし面倒事はケンザンに丸投げするなどイイ意味で打算的。
 三者三様〜!結局一番まともに“大人”やってんのがスゥなんだよな……他二人見たときに「命軽すぎて割に合わねぇだろ何してんだてめぇら」になる。なんかそういう意味で特別信仰なんかしてないけど守護神ナルザルってのも回収してんの腹立つななんだこいつ。
 タンクとしてって話だと戦士のチャ・ヴァノ・ヌンもいるけど奴は「倒れねぇヤツもたしかに強ぇが、何べんでも立ち上がれるヤツが最強だろ?俺とかな!」のスタンスなのでこれまたやや違う。体力的な話だけじゃなくメンタル折れないヤツめっちゃ最強じゃん!思考なので奴視点だとジェーンも最強だしチェスターも最強です。バカの爆上げ肯定感男だがそういう意味でほぼ無敵。