あがれす@ばんちゃ
2021-12-03 10:23:34
1656文字
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ある彼女たち

チャ・ヴァノ・ティア(ヌン)の彼女たち。

ルヒティロナ
 青髪のルガディン族ゼーヴォルフ女性。彼女たちの中で最も付き合いが長い。ヴァノよりも年上。幻術士としての心得がある元イエロージャケットだが、海が怖い。
 冒険者になりたてのチャ・ヴァノ・ティアが一目惚れして熱心に口説いていたが、最初はまるで相手にしていなかった。
 兄弟と三人でイエロージャケットとして働いていたが、海難事故の調査をしている際に海蛇の舌に襲撃され兄が死亡、弟がテンパード化して連れ去られている。
 何もできずに一人だけ生き残ってしまった罪悪感を抱えたまま、「ここじゃありふれた悲劇だろ?」と無理矢理納得しようと自嘲気味に笑っていたのを「泣くでも怒るでもなくなんで笑ってんだ!」と叱責され、ヴァノが傷だらけになりながらも兄弟にお守りとして渡していた珊瑚の指輪を持ち帰ったことで態度が軟化した。
 目を離すとすぐ無茶をするヴァノに対して「仕方がない奴だ」と手綱を握っている姉さん女房だが、自分に対して慰めや同情を向けるのではなく、怒ってくれた唯一人として強く信頼している。他の彼女たちを受け入れたり、ジェーンの苦悩も受け止めようとする懐の深さを見せるなど、かなり出来た大人。

チャ・ダナ
 茶髪のミコッテ族サンシーカー女性。ヴァノの姪っ子にあたる。ヴァノの兄である実家のヌンと折り合いが悪く、「冒険者として出奔したヴァノがヌンに相応しい器になるかどうか見極めてくる」と自ら連絡役を買って出て出奔。
 集落にいたときからヴァノに好意を抱いていたが、合流したときにはすでにルヒティロナが彼女となっていたため距離感を測れず二人を振り回す。よりにもよってゲゲルジュの元で踊り子として働こうとしたのを全力で止められ、「昔っから目が離せねぇ」「あの変態には勿体ない仔猫ちゃんじゃないか」と二人が受け入れる形で落ち着き、晴れて彼女となった。
 ヴァノの元で世話になりつつ、彼やその仲間たちの装備品を用立てていた鍛冶と甲冑の乙女。ヴァノの事も他の彼女たちの事もとても敬愛している。

マリベル
 銀髪のヒューラン族ミッドランダー女性。ヴァノとほぼ同期の冒険者。ジェーンとパーティを組む機会も多く、カッターズクライに同行した双剣士とはマリベルの事である。本気を出せばジェーンやヴァノを凌ぐほど強いが、疲れるし割に合わないとして戦いたがらない昼行灯。ヴァノ一行の財布を握っている経理担当。
 元はシーフギルドから指名も受けるほどの暗殺者だったが、仕事に失敗して片腕の腱を切られて以来終撃が使えなくなった。「かなり痛かったしもう面倒くさい事も嫌だなぁ」と無気力に日銭を稼ぐ冒険者になっていたが、チャ・ダナに振り回されているヴァノ達を見ている間は気が紛れていた。
 元々ヴァノとは飲み仲間だったが、たまたま同行してきていたチャ・ダナに装備品の摩耗を、ルヒティロナに顔色の悪さを指摘され、ヴァノから「とりあえずうちに来いや」と半ば強引に世話を焼かれる。しばらく同居しているうちに人心地がついたのか、「もうちょっと居させて」がずるずる続くうちにいつの間にか彼女になっていた。口にはあまり出さないものの、ヴァノ達のことを大切に想っている。


「ダッハハァー!!!」
「シラフのときは男前なのに一滴でも飲んだ途端にこれだよ
「まぁまぁ、これもコイツの良さじゃないか」
「めちゃくちゃうるさいけどね」


「あのさぁ
「はい
「うわ、マリベル何怒ってんの?」
「酒代の桁が1つ多かったって」
「そりゃマリベルじゃなくても怒るわ」


「帰ってきたぜ!」
「アンタまた装備壊してきたでしょ!」
「誰がその怪我治すと思ってるんだい?」
「予算と出費の計算も出来ないの?」
「ご め゛ん゛な゛さ゛い゛」


「私達のヌンはチャ・ヴァノだけだよ」
「あいつは馬鹿だけど愚か者じゃないから」
「真っ直ぐなアイツだから背中を押してやりたくなるのさ」
「俺に着いてきてくれた、こいつ等のいる場所が俺の縄張りだ」