あがれす@ばんちゃ
2021-11-19 01:48:26
2900文字
Public 一縷の光
 

一縷の光 エンドロール

ウルダハで起こったある騒動。その登場人物たち。

ジェーン・ドゥ
【リムサ・ロミンサの冒険者ギルド】に出入りしているハイランダー女性。要人警護からキャラバンの護衛、魔物退治まで何でもござれ。エレゼン族女性に頼まれて【溺れた海豚亭】のホールでバイトをしている事もある。
リテイナーとして個人契約もしているため、活躍の場は【リムサ・ロミンサに留まらない】
どこかで彼女を見かけたとき、何か困っている事があるなら声を掛けてみるといいだろう。彼女なら必ず力になってくれるはずだ。

!!!スペシャルサンクス!!!
ニア
【国際街商通り】でマーケットの手伝いをしながら【下甲板層】をぱたぱたと駆け回っているアウラ・レンの少女。訳あって声が出しにくく、現在治療中。ウルダハで救出されリムサに来てしばらくは心を閉ざしていたが、徐々に好奇心旺盛な面を見せるようになり、異国の品にも興味津々に目を輝かせるようになっている。生来は人見知りせず懐っこい子のようだ。ジェーン達に限らず、海都の住人やイエロージャケット、海賊達にも見守られる日々を過ごしている。
[※設定から名前まで大部分をmotoさんにお借りしている“よその子”にあたる存在です。こちらの思いつきで話を提案させていただき、情報提供や設定解釈にお付き合いいただきました。また大変ありがたい事に“本家IFルート”という形で当方のジェーンに救出される運びに幸せになってくれ]

ハンナ
黒髪のミコッテ族
栗色の髪のララフェル族
ある冒険者が贔屓にしている元・冒険者の娼婦と、その同業者たち。騒ぎを聞きつけて咄嗟にベッドシーツを落とした二人の機転と、表通りへの抜け道を教えてくれたハンナの手助けがなければウルダハ脱出は困難を極めていただろう。
[ジェーンの旧友&知人として紙袋さんにお借りしました。色布が並ぶ娼館通り、元冒険者の娼婦という描写がとてもとても素敵だったので絶対書き入れたかった!語弊生まれそうだけどイイ女大好きです。ジャージャ君さんイイ趣味してますね

ジェーンのFCメン
ハリエット
【調理師ギルド】で修行しながら【溺れた海豚亭】の厨房で働くフォレスター女性。料理ももちろん美味いがおつまみ・まかないが絶品なため、それ目当てに一杯飲みに来る客や日雇いもいるほど。客足が引けばホールに出てくることもあるようだ。出身と職業柄薬草や香草に詳しく、花言葉への造詣も深い。
大切なヒトへの贈り物を考えているなら、彼女に助言を求めてみよう。ぴったりの品と、それに合う花を一緒に考えてくれる。

ルディウス
【ナルディク&ヴィメリー社】で鍛冶を学んでいるヴィエラ男性。包丁や鍋・フライパンなどの日用品製作から建造・造船の勉強まで、やりたい事や覚えたい事がたくさんある。森を出た者は新たな名を名乗る風習があるため、たまたま目にした武具店の字面と響きを気に入って登録名にした経緯を持つ。愛称はルディ。
知識と経験を得る機会に貪欲なためイシュガルド復興の一団に紛れて遠征しており、現在は【蒼天街】と【スカイスチール機工房】で腕を磨いている。
耳の良い彼は装備の不調にすぐ気付く。言い方はぶっきらぼうかもしれないが、指摘されたらチェックしてみよう。装備の摩耗が気になるようなら見せてみるのもいい。修理してくれるか、新品を用立ててくれるか……どちらにせよ無下にはされないはずだ。

NPC
エルル・エル
チェスター・カウフマン
ジェーンの幼馴染である商人夫妻。チェスターがベスパーベイに居たのは体調を崩して動けなくなっていたため。エルルはチェスターの薬を取りに砂都に戻ってきていた。先に出発していたエレゼン族&ヴィエラ族に薬を届けてもらったため、ジェーン達が到着したときに体調が「マシになっていた」のは事実である。チェスターは芯のある優しさを持つ好青年だが、そんな彼を夫婦として支えながら共に行商するエルルは「耳の早さと足の速さが商談を分かつのよ」を信条とする生粋の商人である。行動がはやいという比喩も大いに含まれているが、マジで足が速い。

チャ・ヴァノ・ティア
ミラクルバカを発揮した愛すべき馬鹿。酔ってはいたがこの時点でヌン認定の連絡を受けており、海都を離れることが確定している。「喋れないアウラ族ならほぼケスティル族」は酔っ払って出た発言だが、「ジェーンにあたらしく親しい者(近くにいてくれる者)が出来た」という意味合いと「その子の近くに必ず誰かがいてくれるように」という彼なりの思いが込められている。が、全くと言っていいほど脈絡がなかった上に泥酔していたため肝心の本人すら覚えていない。残念すぎる。

































???
海都でジェーンとぶつかった黒いフードの人物。ベスパーベイからやって来たジェーンと入れ違うように、クガネ行きの船に乗り込んでいる。




















「    」
 その日、その時、その声は、残り火と潮騒に消され届くことはなかった。



 天気は快晴。リムサ・ロミンサは絶好のオーシャン・フィッシング日和を迎えていた。「早く早く!」と急かすようにぱたぱたと先を走る少女を、ジェーンとハリエットが追い掛けている。
「今日の航路どこだっけ?」
「シェルダレー諸島じゃなかったかしら」
「やば!イカの切り身忘れた」
 ちょっと戻って買ってくる、と引き返そうとしたジェーンをハリエットが止める。
「厨房に捨てちゃう分があったはずだから取ってくるわ。先に行ってて」
 そう言い残し、ハリエットはエーテライトへと踵を返していった。なかなか追いついてこない二人を心配したのか、少女……ニアが走って戻ってきている。
「ジェーンおねえさん!」
「あんまり走ると転ぶよ」
 ニアちゃん、と。そう口を開きかけた瞬間だった。身を切るような殺気と重圧がジェーンを襲う。思わず呼吸を忘れるほどの空気に身構えた次の瞬間、

ジェーンは猛然と突進してきた黒い影に吹き飛ばされていた。
「っ!?」
 反射的に受け身を取ったが、体勢を立て直す前に二撃、三撃と槍の穂先が体を掠める。格闘士として培ってきた攻撃を受け流す勘、槍術士として積んだ槍さばきの経験がなければ、この時点ですでに殺されていたかもしれない。
「くっ!この
 街中での強襲だったのに加え、ジェーンを防戦一方に追い込んでいる要因がもう一つあった。猛攻の間にも、相手はジェーンの弱点を見極めてきているのだ。右の視力が弱く、遠近感が掴みにくいジェーンに対して、巧みに飛び退きやフェイントを加え、揺さぶりをかけながら攻撃してきている。
「う、ぐ、ァッ!」
 いよいよ追い込まれ、満身創痍で膝をついたジェーンの眼前に、槍の穂先が迫る。だが

「何をしてる」

 槍の穂先が強靭な力で叩き逸らされる。ジェーンの傍らに、獣面の男が立っていた。





あの日、届かなかった手が。
「おじさん?」
あの日、届かなかった声が。

どうか、あなたに届きますように。