あがれす@ばんちゃ
2021-10-22 21:08:48
1541文字
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騎士の風上にも置けぬ者?

ジェンリンスゥについてイイ感じにまとめようとしたら筆が乗ってしまった産物。どうしてこうなった

 ウルダハ王家に忠誠を誓う銀冑団の副長(のちに総長)ジェンリンス……に似ているような似ていないような、いかにも怪しげなミッドランダー男性。
 クガネを拠点に活動しているらしく、クガネに来たばかりの冒険者相手に刀を売りつけようとしたり、冒険者同士の諍いを止めるどころか煽ろうとしたり、一度頼み事をすれば事ある毎にギルを要求するなど、似ていると言うのが失礼なほどジェンリンスとはかけ離れた傍若無人な言動が目立つ。ウルダハ商館の番頭であるハンコックの元に商談に赴く姿が目撃されており、どうやらジェンリンス本人とも面識があるようだが……

 上記の通り素行も言動も立ち振る舞いも不審者そのもののような人物だが、不思議と赤誠組からのお咎めはない。というのも、権力を持つ者の息のかかった組織や団体に所属せず、無礼や乱暴を働く相手に対して率直に反論したり店先から叩き出すなど市井の味方として一目置かれているからである。
 悪意を持つ人物を見極める目こそ確かだが、喧嘩は自分から手を出さず煽ることで正当防衛として反撃する、よっぽどな相手なら刃傷沙汰に発展させて赤誠組に付き出す、商人相手だと商品の質が悪かったり出処不明の納品物があれば徹底追求して二束三文で買い叩くなど、基本的にやり口が汚いので信用はされても信頼はされていない。

 粗暴で人を食ったような言動が目立つが、これでも元・銀冑団騎士である。ジェンリンスとは赤の他人ながらそっくりな名前と顔立ちをしており、騎士としての在り方を比べられる事も少なくなかったが特に意識した事はなかった。
 だが、ソルクザギル死亡の噂が流れた折に元々銀冑団を取り巻く環境に抱いていた不満、自分と(顔立ちが)似ていると評されている自分より上の者が右往左往しているだけ、という不信感が爆発して我慢ならずクガネに出奔してしまう。ハンコック及び東アルデナード商会やナイトクエスト80のアルディスを通じて、ナイトクエスト70〜のソルクザギルの生存とオウスキーパーの返還、ジェンリンスが総長として昇格した事は知っているものの、今さら銀冑団騎士として戻る訳にはいかないと燻ぶっている。

 世間に認められるような勧善懲悪ではなく「善を為すためなら悪でも使う」を意識的に行っている節がある。一見侍クエストのウゲツの思想に傾倒していそうにも見えるが、根底にあるのは“国への憂い”などという諦念でなく“武器も持てないぐらい弱い者を守る”信念であるため、ウゲツ一派と同一視される事に反発を示し、ウゲツ一派と思われる者を見つけ次第叩きのめすほど嫌っていた。
 盾を掲げるなら最後まで守りきらなければ意味がない、と考えているため、何もかも棄ててクガネに出奔した事に少なからず罪悪感を抱いている。
「俺みたいなやつが騎士なんて名乗る資格あるわけねぇだろ」と自嘲し盾も剣も捨てて刀を差しているが、それでも騎士たる者としての矜持を捨てきれていない。それを自覚し嫌悪しているからこそ、あえて過剰なほど傍若無人に胡散臭く振る舞っているのだ。

 ここまで書いている筆者自身ですら全く意図せずではあるが、ナイトクエスト内でソルクザギルが説く自由騎士の騎士道精神「意思縛る枷を断つ剣を得よ」を体現してしまっている……聖剣オウスキーパーを輝かせた実績を持つソルクザギルが考える理想的な“立派なナイト”としての指標のようなものと考えられるため、恐らくジェンリンスゥならオウスキーパーを輝かせる事が出来るのかもしれない……いや、まさかね……

「オウスキーパーより輝くものを見つけたんですよギルだァ!」
「女子供を戦場に出してんじゃねぇよ
「騎士なんてやめちまえよ俺みたいによォッ!!!」