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三毛田
2024-12-02 15:22:00
1171文字
Public
アドベント24
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02. 背中からぎゅっと
2
背中から抱きしめる
「たーんこ。何してるんだ?」
「穹。急に抱き着くのは危ないといつも言っているだろう」
「はーい」
怒られてしまったので、パッと離れる。
丹恒は、アーカイブ端末のコンソールとスマホを交互に見て作業していて。
「端末に送るのが少々面倒なアーカイブだったんだ。それならば、こうして見ながら打ち込んだ方が早い」
「そうなんだ。お腹に腕回しててもいい?」
「暴れたりしないなら、好きにしろ」
「はーい」
腕を回し、肩に顎を乗せて覗き込む。
これ、スタンドを置いてそれを見ながら打ち込んだ方が早いんじゃないのかと気づく。
丹恒の邪魔にならないように気をつけながら、スマホスタンドを注文。
即日便で、もしかしたらすぐにでも届くという。
届いたら、一度休憩させないと。ずっと画面を見つめているのもよくないし、体が強張って寝るときとか大変そうだし。
「丹恒、パムに飲み物とおやつ貰ってくるね」
「そうか」
一システム時間くらいで荷物が届けられたと連絡が来て、丹恒から離れる。
「穹。荷物が届いておるぞ」
「受け取ってくれてありがとう。それと、あたたかい飲み物と甘すぎないお菓子が欲しいんだ。丹恒、ずっと作業してるからさ。食べさせないと」
「うむ。すぐに用意しるから、そこで待っておれ」
「はーい」
箱を開け、使い方の紙を隅々まで読む。
まあ、使い方は簡単だ。設置したいところに取り付けて、スマホを挟むだけ。
でも、注意事項とかはあるからちゃんと読んで理解しておく。
「穹。このまま持って行け。そうすれば、ちょうど紅茶も蒸らし終る」
「ありがとう、パム。また今度お使いとかあれば手伝うから」
「うむ」
帽子の頂点をポンポンと叩いて、渡されたワゴンを押して資料室まで戻る。
「丹恒、ワゴンごと中に入っていい?」
「邪魔にならないなら構わない」
「じゃあ、失礼しまーす」
扉の前で確認し、許可を得てから中へ。
「丹恒、一回休憩。糖分水分補給しよう」
「
……
」
「丹恒先生」
「わかったから、圧をかけるな」
スマホをスリープにし、コンソールもスリープに。折り畳み椅子を広げ、テーブルも用意。
カップに紅茶を注ぎ、お皿に乗ったケーキにフォークを添える。
「召し上がれ」
「お前は食べないのか」
「丹恒が作業しやすいように調整してから、食べるから安心して」
「わかった。いただきます」
両手を合わせ、皿とフォークを手に食べ始める。
ケーキを食べる時の紅茶はストレート。コーヒーよりも、紅茶の方が合うケーキなのだろう。
丹恒もほっとしたような表情で飲食している。
「美味いな」
「沁みるだろ」
「ああ。どうやら、集中しすぎていたようだ」
ぐるっと首を回し、それから伸びをして。
「作業がしやすいようにスマホスタンド設置しとくから」
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