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三毛田
2024-12-01 13:25:04
1075文字
Public
1000字2
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28 028. 夏の憂鬱
28日目 君がいればまあ悪くない
「あっつ
……
」
「そろそろエアコンをつけろ。熱中症になるほうが、リスクが高い」
「でもさあ」
「穹、いいことを教えよう。熱中症で緊急搬送されて、処置されたほうが高く付く」
「
……
大人しくエアコンつけます」
リモコンに手を伸ばし、スイッチを入れる。涼しくなるまでしばらくかかるだろう。
「お前が倒れたら、お前の保護者であるカフカが何をするかわからないだろう」
「何もしないって〜」
「お前にはな」
汗ばむ髪を優しく撫でられる。
カランと、グラスの中で溶けた氷が音を立て。
「丹恒、キス」
「ほら」
声を掛けると丹恒が受け入れる姿勢になったので、起き上がってからキス。
「満足したか」
「してない」
ピアス穴の開いた耳を撫でて、またキスをする。
寝転がるならば危ないと、把持したばかりのそれ。
普段は、おそろいのものをつけている。
「穹。あまりいじるな」
「穴、大きくしていい?」
「今のが合わなくなる」
「うーん。それは困るな」
耳たぶをいじるのをやめると、丹恒はテーブルを叩いて。
「わかった、わかった。さっさと終わらせて、丹恒とイチャイチャするほうがいいってことだろ?」
「別に俺はお預けしても構わないが」
「俺は困るって。最近、バイトでなかなか時間が合わないんだから」
「そうだったな」
「二人で旅行行こうな」
「まずお前は外泊許可をもらえ」
「大丈夫。丹恒と一緒なら、出してくれる」
カフカは少し過保護だ。でも、丹恒と一緒ならなんとか許可してくれるだろう。してくれなかったら、駄々こねしてやる。
どうせやったら、銀狼に冷めた目で見られるのがオチだけど。
部屋は冷えてきたけれど、まだまだ体の熱は下がらない。
汗で張り付いた髪も、シャツも不快だ。でも、今からシャワーを浴びたところで、また汗をかくのだから意味がなく。
「夏、嫌いじゃないけど汗が憂鬱」
「仕方ない。そういう人体の構造だ」
「わかってるけどさ」
「ほら。さっさと終わらせてイチャイチャするんだろう?」
「はーい」
というか、今イチャイチャって言った?
「なんだ?」
「丹恒が可愛いって思っただけ。好きだよ」
そう言って、頬にキスをする。
少々恥ずかしそうにして、頬にキスを返してくれて。
「丹恒!」
「先に課題を終えてからだ」
耳元に唇を寄せ、そう囁く。
じわりじわりと、体中に熱が集まっていって。
これ、集中するとか無理じゃない?
「ほら、穹」
丹恒は俺から離れ、テーブルを叩いて。
俺はのろのろとそちらへ移動し、素直に課題を始めた。
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