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フレーメンちう
2024-12-01 12:50:56
1311文字
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シミュレーター『ドゥリビマ版ワンドロワンライ企画』
シミュレーターのお題をお借りしました!
ルームでデートしようとしたビーマの話です。
シミュレーションルームの詳しい設定を見逃していたら申し訳ない…!
ターコイズで出来たような柔らかな青空。宮殿ひとつ分もありそうな湖には、縁を飾る様に蓮の花が咲き誇っていた。
「綺麗だろ。データを眺めていたときに見つけたんだ」
湖の縁に立つビーマは、蓮の花畑を見渡しながら隣に並ぶドゥリーヨダナに笑みを向ける。
「うむ、なかなか良い。戦闘向けのシミュレーションデータしかないと思っていたが、まともなのもあるではないか」
心地良い風に目を細め、揺れる蓮の花を眺める。
ビーマからシミュレーションルームに来いと言われた時には、一勝負でもするのかと思っていた。だが、いざ来てみれば花畑が広がり、ピクニックでもするのかと思った程だった。
「ん?」
不意にビーマから腰を抱き寄せられ、ビーマの温もりが布越しに伝わる。突然の行動に、ドゥリーヨダナは目をぱちくりとさせた。
「お前にしては変わった趣味だな」
「
……
もう少しムードとか考えろよ。俺らしかいねぇんだから、好きに振る舞ったって良いだろ」
普段であれば察しが良いはずのドゥリーヨダナが、不満げな顔をみせてくる。そんなドゥリーヨダナに、ビーマも眉間に皺を寄せた。
穏やかな場所で二人きりになるシチュエーションと言えば、デートしかない筈なのに。カルデア内で二人きりに慣れる場所といえば、お互いの部屋と深夜のキッチン位だった。もっと違う場所で共に居たいと思ってこの場所を設けたのに、当のドゥリーヨダナは柔らかな笑顔の一つも見せないでいる。それどころか、目を見開いてビーマから身を引く始末だ。
「
……
お前、シミュレーターの仕様をしらんのか? 外から見られているんだぞ? おまけに録画もされておる」
「は、ぁ?!」
大きな溜息を吐くドゥリーヨダナに、ビーマは驚き慌てて腕を解く。ドゥリーヨダナに身体を寄せて宿敵同士と思えない姿を、他人に見せる事など出来ない。
ビーマ自身は見せつけて構わないと思っている。だが、ドゥリーヨダナが「『宿敵であるビーマに敵意を向けない、腑抜けのドゥリーヨダナになった』と他人から思われているのでは」と恥じてしまったら
――
ビーマの額から、じわりと脂汗が滲む。ビーマの様子にドゥリーヨダナは怪訝な顔をしながら、小言の一つでもしようかと口を開きかけた。
「も、模擬戦! 模擬戦しようぜ!」
ドゥリーヨダナの言葉を遮るように、ビーマ突然声を上げる。
「何を突然
……
」
「いいだろ? 軽い打ち合いだ!」
ビーマらしからぬ焦りように、ドゥリーヨダナは察しがついた。どうせ見当違いの要らぬ気遣いでもしているのだろう。
小さな溜息を吐いたドゥリーヨダナは、手のひらに小さな炎を纏わせると、愛用の棍棒を形作った。
「お前が望むなら、模擬戦をしてやろう。わし様は寛容だからな」
「そう来なっきゃな!」
安堵の息を吐いたビーマは、抱いていた不安をかき消すように満面の笑みを浮かべる。ドゥリーヨダナから数歩離れ、緑色の風から旗槍を作り上げた。
「行くぞ、ドゥリーヨダナ!」
「本気でやらんが、手加減もせんぞ」
棍棒と旗槍を一振りすれば、蓮の花が揺れて花弁が空に舞う。パパラチアの雨の中、手にした武器を振りかぶった。
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