宮城雪夜
2015-06-28 20:18:43
782文字
Public 刀剣乱舞/@saniwaTL
 

#星を愛でる会 鳴海ちゃんとの会合。

枕猫様宅【 @cattoulove 】鳴海ちゃんとの会話…というよりは遭遇。夜を統べる妖精の女王はイングランドの妖精の女王、ティターニアのことです。綺麗なお嬢さんにときめいたうちさにの話。

雪夜「わぁ綺麗!」

人混みを離れ浮かれ気味の熱を覚ますため人気の少ないバルコニーに向かう途中、外に広がる星空に感嘆する。

キリにはいくつか食事を見繕ってから来るように頼んでいたので今は自分一人、周りを確認し誰もいないのを良いことに大きく息を吸い深呼吸をした。

ふと、視線の端に今宵の空に溶け込むような色合いのドレスを身に纏う女性がいることに気がついた。

彼女は艷やかな黒髪を山吹色のリボンで括りあげ、時折その髪を手で払いながら遠い星空を見つめていた。
憂いを帯びたその横顔に少しばかり心臓が高鳴る。身に纏う霊気は澄んでおり、漆黒の瞳の中では星の光が煌めいていた。
その美しい姿に雪夜は夜を統べる妖精の女王のようだな、と内心ひとりごちた。

雪夜「あっ。」

彼女の瞳に映る星が流れたと同時に思わず声に出す。しまった、と手で押さえたものの時すでに遅し。
こちらの存在に気づいた彼女に、覗き見に対する罪悪感を抱きながら声をかけた。

雪夜「あ、あの。すいません、覗き見するつもりじゃなかったんですけど。私、宮城雪夜と言います。隣、良いですか?」
鳴海「はい?ええ、どうぞ。」

彼女は一瞬驚いたようだったがすんなりと了承してくれた。しばらく星空を二人で見上げていたが彼女の近侍であろう小狐丸が彼女を迎えに来たのでまたね、と声を掛けあい別れる。

はたと名前を聞いていないことを思い出し、彼女の後ろ姿に向かい声を上げた。

雪夜「あの、あなたのお名前は!」

唐突に大声をあげた雪夜に振り向いた彼女は雪夜の羞恥に染まる表情に苦笑しながらも優しい声色で名を告げた。

鳴海「鳴海、と言います。また話しましょうね、雪夜さん。」

去っていく後姿に手を振りながら、食事を見繕い終えた山姥切に声をかけられるまで雪夜は星が繋ぐ縁に思いを馳せたのだった。