宮城雪夜
2015-05-15 23:19:59
3566文字
Public 刀剣乱舞/@saniwaTL
 

異世界さにわの本丸営業日誌。(3)~新しい子が来たのはいいけどまさかの男の娘でした~【※創作審神者夢有注意。】


※ご注意※

・本作品は作者の作品を未だにプレイできない憤りと妄想を「審神者が日誌を書いている」
 という体で書きなぐった自己満足以外の何者でもない代物となっております。
 全体的に短いです。

・基本的に恋愛要素よりも家族感をこってり気味に盛っておりますがそのように見えて
 しまった場合はあっさり目にスルーしていただければ幸いでございます。

・一枚目は審神者の日誌、二枚目は追記のような背景のようなあやふやなもので
 構成されております。注意。

・以上の注意書きを読んでいただいた上でそれでも読んでやるよという方はどうぞ
 お進みください。

・この話以降、刀剣達をアダ名で呼ぶ事が頻発しますので、そういったことが苦手な方も
 戻る事をおすすめします。すいません。





異世界さにわの本丸営業日誌。(3)~新しい子が来たのはいいけどまさかの男の娘でした~


○月×日 晴れ


あの説明なしの拉致事件から二週間。
ようやく審神者らしい力も、少しずつだけど扱えるようになってきた。

あれから時折顔を見せに来る監査役の人を問い詰めて、現状を洗いざらい
吐かせもとい教えてもらった。

私は自分の存在していた世界から、今いるここに審神者の候補として
連れてこられたこと。

ここは200年ほど先の平行未来で、歴史を変えようと色々やらかしている
人達を取り締まるべくキリのようなつくも神を連れて戦をしているということ。

自分のいた世界とは時の流れに差があるので、実際のところほとんど時間は
経っていないということも分かった。

ファンタジーに続いて今度はSFかと目眩がしたけど、現実に目の当たりに
してると信じざるを得ないというかなんというか。

とりあえずは後顧の憂いが無くなっただけましな気がしてきた。
うん、そう思っとこ。

あとちょっとしたことなら審神者の力で物に命を吹き込んで使役したりできるみたい。

台所やらお風呂が昔の釜焚きだったからどうなることかと思ったけど、
何とかなりそうで良かった。本当に良かった!!

電力も本体と空気に直接干渉して何とか確保できるみたいだし、この日記を
打ち込んでいるスマホに関してはどうにかなりそう。ネットは無理だったけど。

キリは相変わらず後ろ向きだけど初日よりは大分話してくれるようになって一安心。
ただ、何度言ってもフードを取ってくれない。
せめて汚れたのじゃなくて綺麗なのを着てほしいんだけどなぁ。

今日は鍛冶さんに頼んで新しい子をお迎えした。
名前は「乱藤四郎」と言うそうだ。

ふわりとしたスカートが良く似合うかわいい女の子だった!
んで、私は待ちに待った同性っていうのが嬉しくてつい抱きついちゃったんだけど



耳元で、ゾクッとするような声色で「ボクと、乱れたいの?」って言われた。



不意討ち&言われた内容に思考がショートしかけたけど、そこでふと違和感に
気づいて乱ちゃんの胸元に手を当ててみた。

無い。女の子にあるはずの膨らみが、無かった。
流石に下に手を当てるわけにはいかなかったので急いで離れようとしたけど手を掴まれて。

そのまま頬に、ちゅーされた。ふにふにして、やわらかかった。
いや、下心ないよ。絶対に無いから。

硬直したままの私に彼?はよろしくねって笑ってました。
スッゴイイイ笑顔デシタ。ああいうのを小悪魔スマイルっていうんだなー。

それからキリとコン助に顔合わせをしたんだけど、何となくキリと乱ちゃんが
睨み合っていたように見えたのは気のせいだと信じたい。気のせいであってくれ

ようやく二人目、まさかの男の娘で驚いたけど仲良くはなれそうだから良かったのかな?
コン助曰く「主様の神気が影響しているのでは?」とか。どういう意味だ。

よその乱ちゃんはこんなに積極的じゃないのかな、ちょっと気になるや。

演練っていう、他の審神者と戦闘訓練をする機会があるって教えてもらったので、
参加した時にでも聞いてみようかな。



よし、明日も頑張る!おやすみなさーい。






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[時の政府、とある一室にて。]




件の異次元から連行してきた審神者が本丸で活動しはじめてから約二週間。

政府のとある一室で白の面をつけた男と、彼女を連行してきた派遣部隊の
一人が話をしていた。


「どうだ、彼女の様子は。」


白の面の男は白煙を吐き出しながら口許の煙草を遊ばせている。
宙を舞う紫煙が目に痛む。

問われた派遣隊の青年は股間を強打された時のことを思い出したのか
うっすら苦い顔をするが、すぐに元の無機質な表情に戻した。


「審神者としての任務経過は良好です。元々の素質なのか、刀剣男士達や
式神とも良く交流しています。」


つい先日も監査役として彼女の本丸に赴いたが、本丸に流れる神気も暖かく
清浄な空気に包まれていたように思えた。

まさか着いた矢先に胸ぐらを掴まれて脅迫紛いの質問攻めを受けるはめに
なるとは流石に予想外だった。

それと個人的なことではあるが彼女は俺のことをまったく覚えていないようだった。
こちらとしてはあの強烈な一撃は一生忘れられそうにないのだが

あの瞬間俺は確かに彼女と目線があったように思えたが、しかし。


どうやらまた苦々しい表情をしていたようだ。
白の面の男は腹を抱えて震えていた。その姿を見て少しばかり腹が立った。


「くくっ、すまんすまん。君の端正な顔が見事に歪んでいたのでな。
どうやら君にとっては彼女は鬼門のようだ。」


謝罪を述べる割には口元は相変わらず怪しくにやけたままだ。
彼女の捜索前までの死人のような血色も大分良くなっている。

政府に彼女の審神者申請を通してから、上層部の彼に対する評価はうなぎ登りだ。

審神者としての能力は申し分なく、任務や本丸での業務に対しても積極的に
こなしていると聞く。
刀剣男士達とも初対面こそ危うげながらも現時点では友好な関係を築いているようだ。


「まさか彼女の能力にこのような利用価値があったとはワタシの直感も
中々捨てたもんではないな。くくっ。」


彼の言う彼女の能力。
物質に宿る魂を結び形と成し、繋いだ物に自身の心を伝え響かせる力。

彼女が存在していた世界ではせいぜい相手に感情や思想が伝わりやすくなるだけのもの
だったがこの世界では審神者としての技を飛躍的に向上させるに至った。

結びの力は審神者の技を強固なものに。
伝え、響かせる力は刀剣男士達の絆と信頼を確実なものにする。

彼女が堕転さえしなければその能力の有用性は幅広いものとなり得るだろう。

ふと、監査の際に気になったことがあったのを思い出した。


「そういえば、彼女は政府から貸し出されるはずの携帯端末を所持して
いなかったように思われたのですが。」


本来であれば審神者として登録される際に政府との連絡手段として貸し出されるはずの
携帯端末を彼女は所持していなかった。

監査役として出向く時もあらかじめ端末に連絡を入れていたはずだ。それなのに。


「あー、それな。ワタシが預かっているよ。ホレ。」


あっさりと出されたそれに、俺は呆然とした。


「いや、万が一にもワタシが彼女に与えた情報が偽物だと漏れでもしたら
どうなるのかわからないのでねぇ。くくっ。」


その言葉の意味が、分からなかった。

確かに彼女に対する情報の開示は通常ではあり得ないほどに少ない。
先日の監査に向かう際に、この男から渡された書類には彼女の存在していた
世界に関する説明もあったが。まさか。


「もちろん、彼女に円滑に審神者の業務をこなしてもらうための
嘘に決まっているじゃないか。
平行世界なのに時間の流れが違ったらおかしいだろう?」


この男どこか 、おかしい。


「どうせ帰れたとしてもあちらさんの関係者は皆覚えてはないさ。
神隠し扱いで一時は騒がれてるがすぐに記憶からは消えて無くなる、
存在していたことも何もかも、な。」


面の下の瞳に、深く。


「あぁ、そうだ。話に夢中でつい言い忘れていたんだがねぇ。」


深く、闇を覗かせて。


「君の妹、今度審神者の研修を受けるんだってな。
研修先の審神者の噂知っているかい?かなりの好色らしくてね。
刀剣達も食い物にしているとか。妹さんは大丈夫かねぇ。」












まあ。君の行動次第だけどね?


そうにやつく男に、俺は。