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三毛田
2024-11-28 22:16:54
1099文字
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1000字2
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25 025. 涙の作用
25日目 痛みも悲しみも流れればいいのに
25 025. 涙の作用
膝を抱え、静かに涙を流すその人を慰める言葉を俺は知らない。
だってこれは、現実じゃなく夢だから。
たとえ言葉を見つけられたとしても、届くかどうかも分からず。
抱きしめることも、頭を撫でることも叶わぬまま。
夢から覚めることしか出来なかった。
「
……
」
頬が冷たい。手のひらで撫でると、涙で濡れており。
隣で寝ていた丹恒の頬も濡れている。
頬が濡れているだけで、目尻に涙が残っているわけでもない。
「丹恒
……
」
抱き寄せて、頬にキスをする。
涙を消すように。痕を残さないように。
「ん
……
きゅ
……
」
何かを探すように、手が動いている。
そっとその手を握ると、安心したような表情。
唇が、弧を描く。
その表情が愛しくて、抱きしめて眠る。
泣けば、涙と共にいろいろなものを流せると、本で読んだのか映像で観たのか誰かに聞いたのか。
忘れてしまったが、丹恒が寝ながら泣くことで、色々な感情を共に流してくれればいいのに。
「
……
きゅ、う?」
「おはよう、丹恒」
「おは、よう
……
」
頬に手を添えると、そこに頬ずりしてきた。
ああ、もう。可愛すぎるって。
朝から下半身が元気になりそうです。
「ふふ」
「どうしたんだ?」
「朝起きて、隣にお前がいると、すごく幸せだと
……
嬉しくなったんだ」
頬ずりをやめたかと思うと、手のひらに唇をつけられ。
「丹恒
……
」
「朝から元気だな、お前は」
微笑ましそうな表情。
「口でいいなら、対応してやるぞ」
「
……
お願いします」
寝起きの丹恒の口は、いつも以上にねっとりしていたのですごくえっちだった。
「危うく噛みそうだった
……
」
ひゅっと股間が縮みそうだった。思わずおさえていたら、丹恒はちょっと気まずそうな表情を浮かべ。
エッチなことはまた後で。ということになった。ありがとうございます。
歯磨きをして、ご飯を食べに行って。
俺は依頼に、丹恒は資料室でアーカイブの整理。
「ただいま!」
「おかえり。風呂に入ってこい。お前の分の食事は、温め直すから、出たら教えろ」
「はーい」
頬を撫でる。涙の痕は、もう消えている。
「穹?」
「丹恒が今日も健康で、幸せでいられるのが嬉しいなって」
「そうか。俺も、お前が幸せである様子を見られるのが嬉しい」
と、朝のように頬ずりしてきた。
「キスしたい」
「手洗いをしてきて、飯を食ってからにしろ」
ぐいっと顔を押される。首がごきっと音を立てる。
丹恒って時々暴力的なんだよね。でも、そういうところも好き。
それが伝わったのようで微笑んでいた。
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