「ファイブセンスって痛覚消せんの? 触覚に痛覚って入る?」って感じで考えた、刑務所襲撃で敵の大脱獄が起きる中で出会った重傷を負った看守にして自分の隠れファンを看取るギターマインドの話
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惨い重傷を負った全身。おびただしい出血。怪我の処置の知識に関しては素人レベルの自分でも分かる。目の前の命はもう助からない。看守の血で汚れた唇から微かに息が漏れた。
「……ギターマインド。お前のやったことは、許されないことだったけど、」
きっとお前はやり直せるよ。
「────」
「だから………今は、生きろ。死なない、ように………慎重に……動け……」
穏やかな声で自分に告げた看守の瞼がゆっくりと閉じていく。
「ぁ………ぁ……っ、」
やめろ、やめてくれ、どうして、だめだ、しぬな。
そう叫び出したい衝動を押さえ付け、ギターマインドは己の個性を行使した。
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瓦礫と割れたガラスと鮮血で彩られた室内に寂寥に満ちた歌声が僅かに響く。死に行く看守の五感に介入した「個性:ファイブセンス」は想像を絶するほどの苦痛を瞬く間に覆い隠していった。
────ありがとう。
空気に溶ける声なき声。
ギターマインド───六弦感五の腕の中で命の灯火は静かに消え去った。
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