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でがらし
2023-03-24 00:10:52
3250文字
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【吸死】みっぴき・他CPなど
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【ドラヒナ】ヒナイチレッドと楽しい?防犯教室
原作19巻のスコスコ妖精が憑依しできたお話。
魔法美少女ヒナイチレッドと一緒に楽しく防犯をお勉強しよう!というお子様向けの劇があったら……?
という妄想。ドラヒナ要素はラストです。
ここは新横浜のとある公園。ロナルド君は今日も楽しく遊んでいます。
「つぎはあっちの方までダッシュだー!」
けれども遊びに夢中になりすぎてしまったみたい。気づけば辺りはすっかり真っ暗で、ぽつんと一人ぼっちになってしまいました。急いでお家に帰ろうとするロナルド君でしたが
……
おやおや、知らない人が声をかけてきたみたいです。
「こんばんは。おや、こんな時間に一人かい?」
「
……
うん、そうだよ」
「そうかいそうかい、それは好都合
……
おっといけない
……
こほん。随分楽しそうに遊んでいたけれど、お腹は空いていないのかな?」
そう訊かれたロナルド君。答えるよりも先にお腹の音が鳴ってしまいました。
「えへへ
……
うん、おなかすいた!」
「それは可哀そうに!
……
そうだ、今から私のお家に連れていってあげよう。おいしいお菓子をたくさんご馳走しようじゃないか。それに、アルマジロも見せてあげる。ジョンという名前でね、とーってもかわいいよ
……
」
「
……
うーん、どうしよう。しらない人のおうちに行くなんて
……
でもおなかすいたなぁ。アルマジロも気になるし
……
ちょっとくらいより道してもいいかな
……
?
……
うん、行くよおじさん!」
「
……
嬉しいねぇ。ではこっちにおいで
……
」
誘いに乗ってしまったロナルド君。すると、男の人はマントを翻し、あっという間にロナルド君を捕まえてしまいました!
「クク
……
フフ
……
アーッハハハ!」
「な、なんだよ! はなしてよおじさん!」
「おじさんではない、私は
……
コウモリ伯爵! 元気な子供の血が大好きなわるーい吸血鬼さ。さあ、今夜の獲物が手に入った。今から君を、昼の子から夜の子にしてあげよう!」
「うわー! だれかたすけてー!」
「やっ
……
やめるんだコウモリ伯爵!」
あれ、みんな後ろを見て。誰かがロナルド君を助けにやってきたよ!
「
……
誰だい? この私、コウモリ伯爵の吸血の邪魔をするのは
……
」
「私は新横浜の笑顔と平和を守る
……
ま、魔法美少女ヒナイチレッド!! 悪い吸血鬼め、子供をさらうのは止めるんだ!」
「ヒナイチレッド? おやおやこれは可愛らしいお嬢さん、君も美味しいお菓子はいかがかな? 焼きたてのクッキーもあるよ」
「くっ、クッキー
……
! いやいや、そんな誘惑には屈しないぞ、覚悟しろ!」
「フッフッフ、私に立ち向かうとは勇敢だねぇ
……
いいだろう、私とこのジョンが相手だ!」
「ヌーヒッヒ!」
こうしてヒナイチレッドとコウモリ伯爵の戦いが始まりました。がんばれー、ヒナイチレッド!
「ぷりりあんとソードで攻撃だ!
……
やぁっ! はぁっ!」
「そうはさせないぞ
……
ジョンガード!!」
「えいや、とう!
……
はぁ、はぁ
……
使い魔の甲羅が固くて近づけない
……
」
「おや、どうしたのかなヒナイチレッド? だんだん弱ってきているじゃないか
……
さあ、君も私の晩御飯にしてあげよう!」
大変、ヒナイチレッドがピンチです! ロナルド君、こういうときどうすればいいかな?
「えーっと
……
そうだ! ねぇ、客席のみんな! 今持っているそれ、防犯ブザーだよな? このままじゃヒナイチレッドが負けちゃう! みんなで一緒に防犯ブザーを鳴らして、助けを呼ぼう!
……
いいか? いくぞ、せーのっ!」
ピリリリリ!!
みんな、すごいすごい! 上手に防犯ブザーが鳴らせたね。助けを呼びたいときは今みたいに防犯ブザーを鳴らすんだよ。
……
あれ、ドラルクさん
……
じゃなかった、コウモリ伯爵?
「音、音がうるさスナァ
……
」
「
……
まだ、生きててくれ」
「
……
フ、フッフッフ
……
! こ、こんな音で私がやられるとでも思っていたのかな、ヒナイチレッド? ごらんの通りすぐに再生してしまうのだよ私は! さあ、これでとどめだ
……
」
「待て、コウモリ伯爵! ここからは俺も相手になるぞ!」
わあ、みんなの防犯ブザーの音でおまわりさんが来てくれた! この白い制服は
……
。
「きゅ、吸血鬼対策課
……
まずい
……
!」
「やったー、ありがとうみんな! よーし、これで形勢逆転だ! みんなでヒナイチレッドとおまわりさんを応援しよう!」
よーし、みんなで応援だ! がんばれー、ヒナイチレッド、おまわりさん!
「
……
さあ今だヒナイチレッド、必殺技を出して撃退するんだ!」
「い、いくぞ
……
! ぷ、ぷりりあんとパワーきゅんきゅんビーム!!」
「ス、スナァーーァァ
……
。くっ
……
ここは撤退だ、ジョン! 覚えていたまえヒナイチレッド
……
次こそは
……
」
「ヌヌヌヌイヌ
……
」
やったぁ、ヒナイチレッドとお巡りさんがコウモリ伯爵をやっつけた! 拍手
―
!
「みんな、応援ありがとう! 今日のお話で分かった大事なこと3つ、私と一緒におさらいしよう。一つ目、暗い時間に一人で遊ばない。二つ目、知らない人にはついていかない。そして三つ目、怖いことがあったら防犯ブザーを鳴らして助けを呼ぶ!
……
できるかな?」
「
……
よし、いい返事だ! 俺たち吸血鬼対策課や退治人たちも毎日パトロールしているからな!」
「ああ、任せてくれ!
……
おーいドラ公、戻ってこい!」
「フッフッフ、私がコウモリ伯爵改め真祖にして無敵の吸血鬼ドラルク! みんな、存分に畏怖してくれたかな?
……
え、弱そう?そんなこと言う子には私の恐ろしさをスナァ! ひどいロナルド君、いきなり殴るなんて暴力反対!」
「我慢の限界なんだよ!何で俺がお前に攫われる役をやらなきゃ
……
!!」
「えーと
……
とにかく、観てくれてありがとう!みんな、また会おうな!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お疲れ様ヒナイチ君。いやぁ、楽しかったねぇ!」
「
……
うぅ
……
やっと脱げた
……
まさかまた変身させられるなんて
……
」
そう言ってため息をつくヒナイチ君。その傍らでは「キャラクターショー
……
最高プリ
……
」と妖精らしき生命体が幸せそうに呻いている。これでも吸血鬼で、かつてヒナイチを魔法美少女にした功績
……
ではなく、前科がある吸血鬼だ。ヒナイチ君は妖精型吸血鬼に手早く縄をかけていく。このあと妖精の仮住まいであるVRCに引き渡すそうだ。
「
……
まさかこの劇のためだけに仮出所の許可が出るなんてな」
「VRCで魔法美少女の魅力について大演説したらしいよ。大方あのマッドサイエンティストがめんどくさくなったんだろうねぇ
……
あ、気絶した」
まあ確かに気持ちは分からなくもない。可愛いヒナイチ君が戦っている姿はまさしくヒロインだった
……
まあ私は共演までできてしまったのだから更に眼福だったのだがねぇ! おっと、さっきの劇の写真を保育士さんから貰っておかないとな。いいカメラで撮るようにお願いしたから、ちゃんと私も映っているはず。お芝居中にちゃんと尻に力を込めていたし。
「半田とロナルドは?」
「ジョンと一緒に子供たちの相手をしているよ。今はセロリ鬼をやってるってさ」
「セロリ鬼
……
?
……
私も合流しよう。子供たちと触れ合うのも今回の仕事だ」
「ヒナイチ君は少し休憩してなさい、今回の主役だったんだから。
……
はい、ご褒美のクッキー」
「
……
そ、そうだな!休憩は大事だな!」
小袋を渡すと、ヒナイチ君はいつものようにもりもりとクッキーを食べ始めた。さっきまで勇ましく私と戦っていたというのに
……
これじゃあ悪の手に堕ちるのも時間の問題だねぇ。
「お菓子につられて、知らない人にさらわれないようにね?」
「
……
こ、子供じゃないんだぞ!?
……
でも」
「
……
?」
「お前の焼いたクッキーを見せられたら、ついて行ってしまうかもな。
……
っと、いけない。子供たちのお手本にならないとな
……
」
そう言いつつもクッキーを食べる手が止まらないヒナイチ君を見ながら、私はそっと崩れ落ちる。
宿敵ヒナイチレッドに、コウモリ伯爵はまだまだ勝てそうにはない。
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