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まきわ
2024-11-26 19:35:07
4764文字
Public
クロリン
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お風呂の日になりました
同棲クロリンのお風呂の日ネタです
界関係なく同棲して仕事してます
なんかR17.896って感じなのでパスかけるか迷う…どうかな?
とある、自由行動日前日。
リィンはそれほど忙しくなかった事もあり、早めに仕事を切り上げて学院を出た。
クロウは通常通り夜の帰宅になると言っていたから夕食は自分が作ろうと、買い出しも済ませて家に戻った。
「
…
ふう」
我が家に辿り着き、ダイニングのテーブルに買ってきたものを置いて一息つく。
「
…
うーん、まだだいぶ早いな」
窓の外に目をやると、まだ風景は夕日のオレンジ色の方が強く、日没まではもう少しある時間帯だ。
(どうしようかな、食事の支度をするにも少し早いかな
…
?)
考えながら視線を巡らせて、ふと頭に浮かんだことがあった。
「
………
」
浮かんでしまえば実行せずにいられなくなって、リィンは手早く買ってきたものを片付け始めた。
「よしっ
…
」
満足そうに笑って額の汗を拭う。
リィンの前にはぴかぴかに磨かれた浴槽があった。
時間もあったので浴室全体もある程度磨き上げた納得の出来栄えに頬を緩ませながら浴槽に湯を張り始める。
そして鼻歌混じりに浴室を出ると脱衣所の棚を覗き込んでがさがさと探った。
「
…
あった」
籠の一つから入浴剤を一つ取り出し、説明書きをざっと読んで一つ頷く。
大切そうにその入浴剤を洗面台の片隅に置くと、弾む足取りでリィンはキッチンへと戻っていった。
「よーっす、帰ったぜー」
「おかえり、クロウ」
声に続いてキッチンに顔を覗かせたクロウに微笑んで返す。
「おう、タダイマタダイマ。いい匂いだな」
「ああ、もうすぐ食事できるぞ」
リィンがコンロの火を止めてクロウに歩み寄ると、クロウは顔を緩めてリィンの髪に口付けた。
「あんがとな。んじゃぱぱっとシャワー浴びて
…
」
「だめだ!」
「なんで?!」
リィンは慌てて咳払いをすると不自然にならないよう笑顔を見せた。
「今日は風呂を沸かしてあるんだ。だからせっかくだから後でゆっくり入ってほしいなと思って」
「そ、そうか?ならそうするか
…
んじゃ手だけ洗ってくるぜ」
「ああ。
……
手だけだからな?」
「お、おう」
クロウは首を傾げつつ洗面所に向かい、ちらりと浴室に目を向けた。
(
…
浴室に誰か匿ってるとかじゃねぇよな
…
?)
どう考えても不自然な振る舞いに、ついついむくむくと不安が頭をもたげる。
衝動を堪えきれずにクロウはそーっと浴室の扉を小さく開けて中を覗き込んだ。
リィンの言っていた通り風呂を沸かしてあるからか湯船には蓋がされているが、当然誰かが潜んでいたりはしない。
(
…
まぁ今更そういう隠し事はしねぇよな)
考えすぎだろうか、それとも夕食に何かあるのだろうか。
再度首を捻りながらもクロウはとりあえず手を洗うことにした。
「ふぃ~食った食った、ごちそうさん」
最後の一口を飲み込んでフォークを置くと、クロウは満足そうに自分の腹を撫でた。
ほぼ同タイミングで食べ終わったリィンもフォークを置いて微笑んだ。
「お粗末様」
「んじゃ片付けはオレがやるぜ」
「
…
それじゃお願いしようかな」
手早く皿をまとめて洗い場に持っていく。
二人分の食器なので品数が多少あってもたいした手間ではない。
手際よく片付けているとリィンがぱたぱたと慌てるように駆けていくのに気付いた。
(なんだ?)
先程髪に口付けた時の感触で、既に風呂は使った後らしいことがわかっていた。
先に風呂に入ろうというわけでもなさそうなので不思議に思ったが、さほど気にせずクロウは洗い物を終えた。
ちょうど終えて手を拭ったところでリィンが戻ってきたので声を掛けた。
「んじゃ、風呂入ってくるぜ」
「うん
…
ごゆっくり」
なんだかそわそわした様子で見送られて、またまた不思議に思ったものの明日の休みが楽しみなのかもしれないと思い直す。
一緒に暮らし始めたとはいえ月に一度の一日一緒に過ごせる自由行動日は貴重な、大切な時間だ。
依頼をこなすリィンに一日付き合って終わることもないではないが、それもそれで二人でなら楽しい時間である。
(後で明日の予定確認してみっか。何もねぇなら帝都辺りにデートに行ってもいいしなぁ)
クロウ自身も明日の休みが楽しみになりながら、風呂へ向かった。
シャワーから湯が出てきたのを確かめて、頭から浴びる。
だいぶ冷え込んできたので一気に全身温められる感覚が心地いい。
(風呂沸かしてくれたの、正解だな)
ゆったり浸かる気持ちよさを想像して思わず顔を緩ませたところで、脱衣所の方に気配を感じた。
リィンが何か忘れ物でも取りに来たのだろうか、と思っているとごそごそと衣擦れの音がして、ほどなく浴室の扉がおずおずと開いた。
「
…
その、クロウ。よかったら背中流そうか
…
?」
首だけで振り返って目を見開いたクロウの視界いっぱいにリィンの裸体がある。
股間辺りをタオルで隠しているのはさすがの奥ゆかしさというべきか。
驚きの余り、クロウの手からシャワーが滑り落ち、頭を直撃した。
「いでっ」
「ちょ、何やってるんだ大丈夫か?!」
床に落ちて四方に湯をばらまき始めたシャワーを慌てて掴んでクロウはまだ驚いた表情のままリィンを見上げた。
「
…
急にどうした?」
「た、たまにはいいだろ。なんとなく
…
そういう気分になったんだ」
そういうってどういうだ、据え膳なのか単なる親切心なのかどっちだ、と一瞬悩んだものの、どちらにせよクロウにとって美味しい申し出には違いない。
「
…
そうか。
…
んじゃ遠慮なく、頼むぜ」
「ああ!」
リィンは破顔するとタオルにボディソープを出して泡立て始めた。
恋人に背中を流すと言われて嬉しくないわけがない。
クロウは驚きから立ち直って緩んだ顔でリィンを振り返った。
「なんならお前の体で洗ってくれてもいいぜ?」
クロウの提案に、やっている自分を想像したのかリィンはジト目を向けてくる。
「
…
あのな。というか俺の体でやったって気持ちよくないと思うぞ」
「んなわけあるか。お前の体はオレにとって別格なんだし最高に決まってんだろ」
「
…
!」
クロウの答えが満更でもなかったのか、リィンは一瞬嬉しそうに顔を輝かせると少し悩んでから恥ずかしそうに眉を寄せた。
「
…
まぁ、そこまで言うなら」
ぼそぼそと答えるとリィンは頬を染めたまま自身の胴体の前面にボディソープの泡を纏わせた。
わくわくした様子で待つクロウを軽く睨んでからそっとクロウの背中に体を寄せる。
ぴったりとクロウの背中とリィンの胸がくっつきあったことを確認して、リィンはゆっくりと上下に体を動かし始めた。
「
…
んっ
…
」
「おお
…
マジでこれはなかなか
…
」
乳房の柔らかさはないが、その分全面が密着して温かい心地よさがある。
が、当の洗っている側であるリィンはそれだけでは済まないようだった。
「
…
ふぅっ
…
んん
…
っ」
わずかに声が漏れるのを聞きながら思わずクロウはにやりと笑って瞳を煌かせた。
普通であればそれほど何も感じないであろう男性の胸の二つの突起だが、リィンのそれについてはクロウがきっちり開発に開発を重ねてある。
正直関係を持ち始めた当初よりも大きくなっていると自負している(?)し、感度は間違いなく上がっている。
こんな風に泡と共に擦り付けたりすれば当然快感が得られてしまうはずだ。
「は
…
ふぅ
…
」
何度目かの往復と悩ましげな吐息の後、胸の感触に追加された感覚があってクロウにやにやしながら顔を少し後ろに向けた。
「り・ぃ・んく~ん♪なんか下の方で当たってるもんが
…
」
にやついた口調で言いかけた瞬間、体を支える為に前に回されていたリィンの手がクロウのモノをきゅっと軽く握ってきた。
「ぐおおお!?お、お前な
…
お前にとっても大事な部分になんてことを
…
」
思わず前かがみになりつつ呻くと、リィンはふんと鼻を鳴らして返した。
「変なこと言おうとするからだ」
「そ、それにしたって太ももつねるとか他にあんだろ
…
」
さすがに痛みを感じるほど強く触れられたわけではないものの、背筋を一瞬駆け上がった悪寒がなかなか去らない。
「っていってもな
…
」
リィンはやや顔色を青くしているクロウの肩越しにクロウの太ももの辺りを覗き込んだ。
そっと内腿の辺りをリィンの手が撫でる。
「クロウの太もも、筋肉がしっかりついてて張りもあるからつねる余地がないんだよな」
「
…
お、おう」
答える間にも今度はクロウのモノが元気を増して存在をアピールし始めた。
リィンは太ももに触れていた手を止めてジト目を向けてくる。
「クロウだって人のこと言えないじゃないか」
「そりゃ太もも撫で回されりゃそうなるだろ!
…
リィン」
クロウはくるりと体ごとリィンの方に向けると真剣な眼差しでリィンを見つめた。
「
…
なんだよ」
こういう顔をする時はどんなことを言うか大体わかっているらしいリィンはジト目のままクロウを見返した。
「
…
特定の部位を、洗いっこしないか」
「
……
はいはい」
リィンはため息をついた後、一転瞳を蕩けさせてクロウの首に腕を回した。
(特定の部位を洗いっこ中
………
)
「ふぃ~~~」
肩までを湯に沈めてクロウは気持ちよさそうに大きく息を吐いた。
先程とは逆にクロウに背を預けるようにして座ったリィンも頬を上気させて浸るようなため息をついた。
クロウは片手で少し湯を掬い上げてとろりと濁った湯を確かめるようにさらさらと手から湯船に流してみた。
「入浴剤もいい感じだな。柚子か?」
「うん。前に一緒に出かけた時に買ったやつだよ。これはこれで温泉とはまた違った良さがあるよな」
「だなぁ」
クロウは何度か堪能するように湯を掬っては戻しを繰り返した後、ふとリィンを抱き込むようにして前を覗き込んだ。
「それにしても良い色に色づいてんなー」
「え?」
なんのことかわからなかったらしいリィンはクロウの視線を追って、自分の胸の二点に辿り着いてぶわっと顔を赤くした。
「
…
クロウってデリカシーないよな」
ささっと手で胸辺りをさりげなく隠すリィンの耳元で忍び笑いを零しつつ、頭を擦り寄せる。
「オレの努力の結晶を誇って何が悪い」
「なにが努力の結晶だ、まったくもう」
呆れのため息をつきつつも、リィンはクロウに甘えるように寄りかかってくる。
それをやんわりと抱き締めてクロウは表情を緩めた。
「
…
なんつーか、でかい良い事があるよりもオレに
…
オレ達にはこういう小さな幸せの方が大事なのかもな」
「クロウ
……
ああ、そうだな」
余りにも大きな運命の波に翻弄され続けてきたから。
ただこうした日常のなにげない暖かさをこそ大切に想うのかもしれない。
「
…
それでいいと思う。どうせ、また色々あるんだろうし」
「クク、ちげぇねぇな。つーわけでだ。日常の幸せを大事にする為に、今後は休みの前の晩は一緒に風呂に入るってのでどうだ?」
調子に乗って提案するとリィンはくす、と笑みを零した。
「ありがたみ、なくならないか?」
「毎回きっちり感謝しながらいただくから心配すんなよ、っと」
「ひゃう?!」
隙をついて、桃色を超えて赤く色づいているリィンの胸の突起を軽く弾いてやる。
リィンがびくりと体を震わせたのでばしゃりと大きく水面が揺れた。
「~~~~っ、仕返しだっ」
「ぶはっ?!」
ばしゃっと手で湯をかけられて慌てて顔を拭うとこちらに体を向けたリィンが勝ち誇った顔で笑っていた。
「このやろっ」
更にお返しにと湯をかけてやるとリィンは片腕で顔をガードしつつもう片手で応戦してきた。
「そうはいくかっ」
「二度はねぇっての!」
二人はまるで子供のようにしばらく湯のかけあいっこを楽しんだ。
過剰に温まった気がしつつも、二人は休日前夜のなにげない幸せをしっかり謳歌したのだった。
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