萩月
2024-11-23 22:51:10
1071文字
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深夜テンションにご注意!の巻

スグルさんとミートくん、深夜テンションの会話。(pixiv再掲)※アタブロは出ないけど前提


キン肉星、その王都は夜も更け。それでも、大王の執務室には明かりがついている。

「のう、ミートよ」
「はい、大王様」

キン肉星大王──、キン肉マンことキン肉スグルは、目を通し終わった資料をとんとんと整えながら、重臣ミートへ声をかける。
ミートもその横で、最近寝不足気味の主が少しでも効率よく執務ができるよう、スケジュールを組んでいる所であった。
スグルはやや疲れを窺わせながらも、凜とした声で言った。

「アタル兄さんとブロッケンが結婚したら、やはり義姉上あねうえ と呼ぶべきかのう」
「はい??」

ミートは主の言葉に耳を疑った。スグルは顎を擦りながら続ける。

「うーん、でもブロッケンは長年友達であり、歳は下だから弟的な所もあるし、なんだか変な感じがするのう」
「すみません王子、そんなにお疲れだとは気づかずに僕としたことが。今日はもう寝ましょう」

ミートは半ば自分に言い聞かせるように“王子”に休養を薦めた。

「あと、『年下の兄嫁』ってなんかえっちな感じがせんか??」
「誰かー!王子がご乱心なんですーー!!」
「これこれ、こんな夜にそんな大声出したら怒られるわい。ところでミート、ブロッケンの飛行が荒っぽいの知っておるか?」
……え、あぁ、確かそうらしいですね。ふふ、想像に容易いですね」

ミートも大分疲れていたのか生来の生真面目さか、普通の会話のように答えてしまっていた。
少し和んだ所に、執務室内の深夜のテンションが加速していく。

「で、何かで一緒になったら私、絶対落とされると思うのね。……『荒っぽい年下の兄嫁に落とされる件』どう?流行りそう?」
「駄目でしょうね」
ミートの一刀両断にも、スグルは食い下がる。

「ウーム、何かもうひと属性いるかのう?巨乳とか?」
「いやタイトルに工夫してって言ってるんじゃないですよ……、多方面から怒られますよ。嫌ですよ僕、王子がラーメンにされて食べられるの」
「おっ、そう言われるとラーメン食べたくなってきたな!ふふ、実は机の一番下の引き出しには、非常食がいっぱいなのじゃあ~」

スグルは自慢げに引き出しをガラっと開け、目についたカップ麺を取り出した。

「はいはい、お湯沸かしてきますね」

仕事うんぬんよりも、まずはこの不毛な会話に終止符を打ちたかった為、ミートは深夜にカップラーメンを食べるという残虐行為に加担することにした。
キン肉星大王、衝撃のライトノベル作家デビューは、焦熱の湯気の中に消え去ったのであった。


end


保護者ズ匂わせスタイルです。