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三毛田
2024-11-23 15:08:55
1075文字
Public
1000字2
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20 020. またね、と手を振ったら
20日目 俺が知らない君の秘密
「今日はここまで。じゃあな、丹恒!」
「ああ」
最寄りの交差点で別れを告げる。いつもと変わらないはずだけど、なんだか気になって振り返る。
「っ」
丹恒の髪が長く見えた。それに、角が生えていたようにも。
でも目をこすってみると、いつもの丹恒。
彼はこちらを見ていたが、ふと自分の帰る方へと歩き出す。
あれは、なんだったのだろうか。
「ねえ、丹恒。丹恒って短髪だよな? 角とか、ないよな?」
翌日。休み時間に問いかける。
パンにかぶりつこうとしていた丹恒は、大きく開けた口を閉じて。
「急にどうした」
ちょっと呆れたような表情。
「見ればわかるだろう。気になるなら、触れろ」
「ご飯食べ終わったら触る」
これは調べるしかないだろうと、さっさと食べて丹恒の後ろに回って頭に触れる。
「失礼します」
「ああ」
まだ食べている丹恒の頭にそっと触れ。
髪はちょっとだけふわふわ。
昨日見た時は、サラサラって感じだったから別だな。
額の辺りに触れても、突起もない。それどころか、ニキビの前兆するらなく。
「丹恒の肌、すべすべ。ずっと触ってたい
……
」
「まだ食事の最中なんだが」
「あ、ごめん。昨日のは丹恒じゃないな」
手を離し、ちょっと乱れた髪を整え。
「昨日のあれ、なんだったんだろう」
「さあな」
丹恒のおかずの肉団子、美味しそう。
「明日作ってきてやる」
「じゃあ、買い物付き合うよ。っていうか、俺の食べる分と手間賃も出すから」
「流石にそこまではいらない」
「払わせて。そうじゃないと、対等じゃない。丹恒の時間を貰ってるんだから」
俺が言うと、渋々受け入れてくれて。
「その理屈は、何度聞いても理解できないな」
「丹恒。一方的に与えるだけじゃ駄目なんだ。施したのなら、その対価を受け取らないとさ」
「施し、というつもりじゃない」
「うん。ちゃんとそこはわかってる。でも、外野から見たら、施しているようにしか見えないんだ。俺は、丹恒がそう見られるのが嫌。だから、受け取って」
「わかった」
俺よりも頭が良くて、優しい人。
だから、他の人間に傷つけられるのは、俺が許さない。許せない。
そんなこと、いつかも思っていたことがある気がする。
それがいつだったのか、思い出せなくて。まあ、いいか。
「明日、楽しみにしてる」
「ああ。楽しみにしていろ」
最後の一口を飲み込み、微笑む。
惚れてしまいそうだ。
「もう惚れてるんだろ?」
「あ、口に出てた?」
「ちょくちょくそういうことに関しては、口に出ていることが多い」
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