万作を観る会
ー芸歴九十年記念公演ー
国立能楽堂
2024年11月17日(日)11:00開演
「翁」
翁:観世清和
三番叟:野村万作
千歳:観世三郎太
面箱:野村裕基
笛:松田弘之
小鼓頭取:大倉源次郎
胴脇:鵜澤洋太郎、清水和音
大鼓:亀井広忠
後見:大槻文藏、坂口貴信
地頭:観世銕之丞
舞囃子「安宅」瀧流
シテ:観世銕之丞
笛:一噌幸弘
小鼓:鵜澤洋太郎
大鼓:國川純
地頭:岡久広
一調「道明寺」
謡:大槻文藏
大鼓:亀井広忠
小舞「鶉舞」三宅右近
「貝尽」野村又三郎
狂言「棒縛」
太郎冠者:野村遼太
次郎冠者:中村修一
主:飯田豪
舞囃子「枕慈童」
シテ:宝生和英
笛:藤田貴弘
小鼓:森澤勇司
大鼓:柿原光博
太鼓:桜井均
地頭:大坪喜美雄
狂言「太鼓負」
夫:野村萬斎
妻:高野和憲
参詣人:深田博治、野村裕基、飯田豪、岡聡史
祭頭:石田幸雄
稚児:三藤なつ葉
舞人:野村太一郎
巫女:内藤連、中村修一
傘持:破石晋照
沓持:福田成生
警固:月崎晴夫、野村遼太
太鼓打:竹山悠樹
*・*・*
まさか、まさか、万作さんのフル装備の三番叟を生で観れる日が来るなんて
…!✨✨✨
昨年の横浜公演で、この日の為に新たに黒色尉の面を作成してると、本人の口から聞いたときは、ということはフル装備で三番叟を演るってこと!?😳💦と思って、最初のうちは半信半疑で居たんですが😅、だんだん時が経ち、公演日が近づくにつれ、現実味が帯びてきて、ホントに演るんだァ😳✨という気持ちになっていきました。
これで、万作、萬斎、裕基親子三代の三番叟を生で目撃したことになりました(奇跡✨)。遅咲きのファンとしては、万作さんの三番叟に間に合ったこと、ホントにホントに嬉しく思いました。
てか、萬斎さんも演ってること全て凄いけど、万作さんも凄いお人だ。スーパー親子だ!😆✨
「翁」
後見も含めた、舞台上の能楽師たちが好きな人たちしか居らず、こんなドリームチームの「翁」は、なかなか観れないであろうと思いました。
面箱の裕基くんは、毎回本当に大事そうにそっと運んでくるので毎回その姿に緊張感が漂うし、観世宗家親子による翁と千歳も過去にも拝見していますが、言うまでもなく、ピリッと空気が締まるので流石です。
そして、万作さんの三番叟、揉の段へ。緊張感漂う空気の中、本舞台に突入した途端、目が離せなくなりました。片足で立つのも、烏飛びも流石に控えめにしかできないけど、足拍子だけはどこまでも、どこまでも、力強かった!!✨
揉の段終盤は明らかに肉体の限界値には達しているのを表情から感じ取りましたけど、気力が勝ってる印象でした。そんな中、お囃子も後見も、自分の役割を通じて万作さんを応援してるようで目頭が熱くなってきましてね🥹。なんなら、本来メインである翁と千歳も、万作さんを応援しているように感じました。
後半は面をつけると、上がってた息が整ったように見え、ホントに神が宿ったかのように再び動き出しました。この日の為に作ったという黒色尉の面は、とってもキレイで、出来立てホヤホヤ感がありました。パンフによると六世万蔵師(父親)の面友である、作家・関頑亭氏が所有していた古面を写したものとのこと。
この辺りから、こちらも周りに目をやれるような余裕が生まれ、後見の萬斎さんの方にも目を向けられるようになったのですが、どこか心配そうに見守っていましたね。
そして、万作さん本人は疲れてる筈なのに、そんなことを微塵も感じさせない、むしろ益々軌道に乗っていくかのような鈴の段でした。これが、芸歴90年にしか出せないチカラであり、技であり、花なのだ。まさに老木に見事な花が咲いておりました。
*・*・*
いきなりメインディッシュから始まったので、もうこのまま時が止まってくれー、余韻に浸りたーい!と思ったのですが(笑)、ここから先も超豪華な舞囃子、一調、小舞と続いていきます。
基本的に能と狂言はセットで観たい派なので、舞囃子は2曲とも、お能を観た時と同様の満足度がありました。なんせ演者が豪華ですからね。
そして一調はこれまた推し同士の組み合わせだったので、印象に残ったのですが、後日聴いた萬斎さんのRadiotalk📻️によると、本来は亀井忠雄師の予定だったとのこと。W人間国宝の一調、あぁ、それはそれで聴いてみたかったです
…。
あと小舞「鶉舞」で詞章の効果もあってか、見所から笑いが起きたのも印象的でした。なかなか、小舞で笑いが起きることって無いので。
そして、遼太さんの棒縛。中村さんとの息のあったコンビで、安定感バツグンでした。個人的には太郎冠者が縛られたあと、主の飯田さんが次郎冠者に狙いを定めた時の顔つき😈がサイコーでした😂
クライマックスの志村、後ろ、後ろ!な3人の絵面も良かったです😂
*・*・*
狂言「太鼓負」
妻が、いつも祭りで警固の役ばかり貰ってくる気弱な夫に、もっと良い役を貰ってこないと家に入れないと言うので、夫は太鼓負の役を貰ってくる。そして、祇園会の行列の先頭で大太鼓を背負う夫の晴れ姿を見た妻は、とても誇らしく思うのであった。
初見。滅多に出ない超レア曲ということで、11年ぶりとか。萬斎さん、夫役は初役とのことでしたが、太鼓の音にビビる気弱な部分も、華やかな舞を観てはしゃぐ姿も、彼の中の5歳児の部分(笑)が存分に活かせる役で可愛かったです😆✨
他にも太一郎さん、中村さん、内藤さん、なつ葉ちゃんにも見せ場があって見応えたっぷりでした。特になつ葉ちゃんの連続水車(側転)はキレイで素晴らしかったです!(その後、夫も真似ようとして、出来てない姿がチャーミングなのですが、内心、萬斎さんなら出来るよね?って思ってしまう😂出来るものを出来ない様に見せるのタイヘンね💦)
あと巫女の神楽が三番叟の鈴ノ段になってたのも印象的でした(狂言神楽というらしい)。中村さんと内藤さんが舞ってる姿を観ていたら、一門の皆様の三番叟が観たくなりました。とりあえず簡易的だけど、二人の鈴の段が観れたのは嬉しかったです。
あと一門総出で橋掛りにズラっと並んだ時は、こりゃ国立能楽堂じゃないと出来ないなァ(一番、橋掛りが長いので)と、ちと思いました😅(圧巻でした💦)
*・*・*
そんなこんなで、何もかもが豪華過ぎて大ボリュームな公演でした。受け止める方もかなりエネルギー使った気がする💦
この先、こんなに豪華な会が観れること無いんじゃないかな?(萬斎さんの時はどうなるかしら?🙄)
改めて振り返ってみて、93歳の三番叟、万作さんの踏み納めに立ち会えたこと、幸せ者だと思いました。
芸歴90周年、本当に、本当に、おめでとうございます!✨✨✨
過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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