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三毛田
2024-11-22 13:32:49
1068文字
Public
1000字2
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19 019. 鏡と睨めっこ
19日目 君とはにらめっこしない
「むぅ
……
」
鏡の前で、映る自分の顔とにらめっこしてるなの。
放っておいてもいいのだが、歯磨きをするにはちょっと邪魔なので肩を掴んで横にずれてもらう。
「なの、どうしたんだ? 鏡なんか睨んで」
「ニキビが出来てる気がして」
「最近毎日のように仙人爽快茶飲んでるもんな。それに、夜更かししてるだろ」
「だって、あのお茶おいしいし。それに、写真の整理やアルバム作りが楽しくて
……
」
「夜更かししてると、パムに怒られるぞ」
「今日から早く寝るもん! うう
……
スキンケア真面目にやらないと」
頑張れよ。と、内心で応援しつつ歯磨き。
そういえば、丹恒の肌って何もしてなくても綺麗だなと思い出す。
『スキンケア? 特にはしていないが』
なのが訊いたら、そんな答えが。そして、それに対して悔しそうに地団駄を踏んでいた姿もついでに思い出してしまった。
(龍尊だからっていうのもあるんだろうな。後、長命種。女子は大変だな
……
)
なんて思っていた時期が俺にもありました。
「うう
……
」
「穹、邪魔だ」
言葉と同時に、脇腹をぐっと押される。
「丹恒力が強いんだから、もっと優しく押してよ」
「それは悪かった」
全然悪いと思っていない声色で、押してくる。
「痛い痛い! 退くから待って!」
文句を言うだけで退かない俺の肩を、ぐっと掴んで。関節の隙間に指が入り込んできたので、慌てて退く。
「何故鏡と睨めっこしている」
「なのじゃないけど、ニキビが出来たような気がするんだ。丹恒、おでこ見て」
「これのことか?」
指が伸びてきたと思ったら、微かな痛み。これは、爪を立てられた気が。
「今、爪立てた?!」
思わず叫ぶ。
「爪の痕の上にある。まだニキビにはなっていないな。暴飲暴食、夜更かし等の生活の乱れから来ているんだろう」
「だよなあ」
爪を立てられた痕の上。微かに肌が盛り上がっているように見える。
「ナタに、軟膏の作り方聞いてこよう。材料があれば、マシンに入れれば作れる。どうせなのも使うだろうしな」
「気をつけて行ってこい」
「一緒に行かない?」
「お前が集めてきてくれたアーカイブの整理がまだ終わらない」
「ごめんなさい」
「これからは、なるべく小出しにしてくれ」
「はーい」
俺と会話をしつつも洗顔を終え、スキンケアをしてから目元に紅を入れ。
「丹恒」
「なんだ」
「キスしたい」
「ほら」
目をつぶったので、いつものように唇に、ではなく、まずは目尻へ。
「穹」
咎めるように呼ばれた名前の後半は、唇の中はと消えた。
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