ortensia
2024-11-13 21:21:40
1385文字
Public その他てて
 

現パロ庭傭リ。でみさんが出る。もぶがぼこぼこにされる。

パパからエマの虫除けを頼まれるよーりだったがしかし。

 用事が長引いて遅れてしまった。けれどもう一人の連れと先に二人で一緒に居る筈だと、バーの扉を開けたところだった。
 覚えてやがれ!だとか今時いっそ聞かないような台詞と共に数名の荒れくれた客が出て来た。ここは冒険者ギルドを併設した酒場だったか?正しい客だったかは知らん。
 そして荒れくれ者共が出て行く直前、ばっちりと見てしまった。連れがあの者達をバーカウンターに顔面から叩き付けたのだ。
 斬り付けなくて良かった、とは思わない。バーを追い出される心配をする。何せこの場所を希望したのは、自分でもその連れでもない、もう一人。
「あんなんで逃してしまって、本当に良かったのですか、エマ?」
「ぜんっぜんダイジョウブよ!」
 おそらく今の連中がエマに何かちょっかいをかけたのだろう。というか、本来ならそれすら許さない虫除けを頼まれた身だった筈だが?
 一先ず今は、厄介事をしでかした客として、自分達も店を追い出されないか。
「アッハッハッハ!元気が良いねーアンタ達!」
 店内に唯一姿が見える店員のバーメイドは上機嫌で追い出される心配はなさそうだ。というか酔ってないか?大丈夫なのか?
 兎に角仲間と合流しよう。
「遅れてすまん。」
「ぜんぜん大丈夫なの!」
「ちょっと遅いんですけど!」
 娘を挟んでバーカウンター前に座る。すると許容する今回同行に誘ってくれた相手の許可の向こう側から文句が飛んで来るので、じろりと見遣る。
「おまえは先に一緒に居て、さっきのていたらくはなんだ?」
 文句を言われる筋合いはない。
「あー、それは。」
「すみません、エマ。わたしが霧の如く消えてしまうばっかりに。」
「そんなことないわ!大人しくしていれて、偉いの!」
 あー、そうだった。こいつ、問題を起こさなければ何も起こさないで、どんどん人目に視認されなくなっていくんだった。
 そりゃ娘一人だと思われてちょっかいかけられるわけだ。
 そこへ何もないと思っていたところから手が伸びて来たら、抵抗するなんて手段を思い浮かべるまでもなく、カウンターに叩き付けられるわな。
 仕方なく向こう側の虫除け役にはそれ以上何も言わず、自分も注文をした。
 それから暫くして、娘はまた声を掛けられた。
 お一人ですか。
「おい。」
……さんにんなの。」
 疑問形ではない、断定だ。
 失礼、短く言い置いてそそくさと相手は立ち去った分、荒れくれ者よりかはマシかもしれんが、納得の行くものではない。
「おまえはおまえで、どんな仕事でもそれなりにやるし、どんな人間がいるところでもそれなりに馴染めますからね、役に立ちませんね。」
 一人の人間として目立たないと言われている。
「くそ、虫除けとしての働きが全く出来無い……!」
 思わず頭を抱えた。全く酔えやしない、酔うどころじゃない。向こうの男も同じ心境のようで、酔いの回った気配が全く無い。
 しかし、程良くほろ酔いになった真ん中の娘が口火を切った。
「もー仕方ないのー。」
 娘はバーメイドから酒瓶を二本買い取ると、それぞれこちらと男に持たせた。
「やっぱ宅飲みなの!」
 この娘がどれくらい飲んだか知れないが、自分と男としては、飲み直せるならありがたい話だった。
 バーメイドは快く自分達を見送ってくれた。やっぱ一番酔ってるんじゃないかあの店員?


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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。