ortensia
2024-08-21 14:37:16
1179文字
Public 未完
 

三人の傭×リ(カオス)。土台(?)はきせいかんせんはくしゃく。

傭傭傭×リ(???)よん…ぴー…?(?)

 既に飼い犬が二匹もいるのに、もっともっと、足りない足りないと伯爵は仰せだ。仰せの儘に。でもおまえ饗宴の伯爵を改名して快楽の伯爵にしろ。
 気付いたら薄暗い厳かな邸の中にいた。
「え?なん?なんです?」
 けれど目の前の、いかにも邸の主であるかのような男が幼子のように慌てているので、逆にこちらが冷静になって来る。
「伯爵、落ち着け。」
「伯爵、おれだ。」
「それは見れば分かります。」
「おれは分からんのだが?」
 ただ、その男の両側にいる二人の男は、自分によく似ていた。
 否。その二人が自分だと、確かに分かる。
 二人の男が男、伯爵を宥める手は止めずに、こちらを見た。
「おれ達が呼んだ。」
「おれ達はおれなら喚ぶことが出来る。」
「招ばれたほうからしたら、ここはただの夢の中だ。」
「一夜が明ける迄は、ゆっくり寛ぐが良い。」
 まるで寝物語だ。まあ、この話を信じるならば、自分は正に寝ているらしいが。
「なぜです?」
 おれが分かっていないのは仕方ないだろうが、なぜかこの男迄不思議そうである。
「おまえがいつもおれ達にもっとと言うから。」
「おまえがいつもおれ達に足りないと言うから。」
「おれが増えれば良いかと思って。」
「取り敢えず先ずは一人、増やしたぞ。」
 なんて滅茶苦茶なこと言いやがる。最初に思った通りこの男達二人ともが自分であるのは確かだったが、更に増やそうと思って、実際にそうしたらしい。なんて無茶苦茶なことしやがる。
「ちょっと、勝手に!わたしが主なのに!」
 やっぱり何も知らされていないこいつが主人なんじゃねえか。
「だっておまえ。すきだろう?」
「すきだろう?サプライズ。」
……すきです」
 尖った耳の左右両方から問われて、斜めに怒鳴った機嫌はすっかり大人しくなった。主がそれで良いのか。
「おまえのためのおれ達だ。」
「いつだってそうだとも。」
「だからこの呼んだおれも、」
「おまえのためだとも。」
 男の耳によくよくそう言い聞かせていた二人のおれが、そうだろう、とおれのほうを見る。それに吊られてか、男もこちらを見る。
 はあ、と息をはいて、三人に歩み寄る。
「なんて呼べばいい?」
……伯爵で、いいです。」
 男は左右のおれを見遣ってから、そう言った。
「寄生。」
「感染。」
「どうせおまえだ。」
「どうせおれだ。」
「おれ達だ。」
「まあ、上手くやろうぜ。」
 おれ達は目配せだけでする握手のような紹介を受けた。
 そして。
「おまえは、」
「傭兵だ。」
 そうだろう、そうだなあ。
 おれは肩を竦めて、伯爵に怯えを覚えさせないようにゆっくりと身を寄せた。
 そこは寝室だった。伯爵は吸血鬼を思わせる風貌なのに、人間の寝台の上に身を置いていた。その両脇に寄生と感染が身を乗り出して、伯爵に構っていた。


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