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ortensia
2024-08-14 02:09:12
1643文字
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傭リ
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現パロ歳の差よーり。転生?傭←しょおがくせえ記憶なし、リ←せいじんずみ記憶あり。
リのことをショタコンだと思っている傭vs記憶にある小男に良く似たガキがいるな〜のリ
通学路の公園に、学校帰りいつもベンチにのんびり座っている、背の高い変なお面の男の人がいる。
「おじさんおれのことすきなの」
「
……
今嫌いになりました。」
「まってまって
……
!」
いつも遠目に見たらベンチの像かと思うくらいそこから離れない男が、あっさり立ち上がって本当にどこかに行ってしまうような素振りを見せる。どこに?わからない。なんにも知らない。この人のこと。だから必至に引き留める。
帰り掛け、なんかいるなって見付けてから、その人はおれだけの秘密になった。変だよな、自分が誰にも言ってないだけで、自分以外には見付かっていないと思い込むなんて。
だけどその人は誰かと一緒にいるところを見たことはなかったし、その男がいる時の公園は閑散としていた。住宅街とも微妙に離れていて、普段から人気のある公園ではなかったけれど。その人がいる時は、特にそう感じた。
その人と話すようになったのは、その人を見付けて暫くしてからだ。その日は曇っていて、雨が振るんだと天気予報で言っていた。だから自分は傘を持っていたし、だから男の近くのどこにも傘がないことを、チャンスだと思った。
なああんた!
……
なんです不躾に。ブシツケってなんだ?失礼ってことです。なんで失礼なんだ?
……
あんた、と言う二人称は礼を欠いた呼び方です、けど、まあ良いです、どうでも、で、なんです?あ、あのさ、このあと雨が振るけど、あんた傘持ってないだろ、鞄も無さそうだし、だからおれのやるよ!
……
おまえが使うための物を?おれは、まだ降ってない今のうちに走って帰り着くと思うし!英国紳士は傘を差さないものなのですよ。へ、えいこ?とにかくわたしは要りませんから、おまえが使いなさい。大丈夫だから!
おれは男をベンチに押し付ける勢いで傘を渡し、宣言通り走って帰った。大丈夫って、何が?男の呟きは最もだった。自分でも何が大丈夫なのかさっぱり分からなかった。ただ、高揚していた。男と話せたことにか、男に傘を渡せたことにか、分からなかったけれど。
そのあとからは、おれも帰り掛けにその公園に寄って、適当に滑り台に寝転んだり、鉄棒でぶらぶらやったり、ランドセルの中身でシーソーのバランスを取ろうとしたり、ぶらんこに座って宿題やったりしてた。日によっておれがいた場所は変わったけれど、男の定位置はいつも同じ。軽く会話は交わしたが、おれはそのそばには行かなかった。けれどいつもぼんやりとして何をしているのか分からなかった視線は常におれに向けられていたから。
「なんです、一生懸命になっちゃって。わたしに好かれたいわけでもあるまいに。」
おれはなんにも言い返せずに、男がベンチにしっかりと座り直すのを確かめるように、その長い膝をぺたぺたぽんぽこ叩くことしかできない。
てっきりおれのことすきなのかとおもっていたのに。
「おじ、おにいさんさ。いつもおれのこと見てんじゃん。小学生が好きとかそういうヤバいヤツなんじゃねーの?」
小学生が好きな割りに、男はおれを子供扱いして会話することは無かったように思うけれど、子供しか好きになれないなんて、大変だ。
「いつもあんた呼びして来て生意気に話し掛けて来るくせに。なにを言い出すかと思えば、なんだと言うんです?」
「いーから答えてよ。」
「
……
大人が子供を放っておいてはいけないでしょう。」
「それだけ?」
はあと男は大きな溜め息をついた。背が高いと溜め息も大きいのだろうか。それにしても、心底面倒くさいという態度を取られている。
「おまえ、
……
いえ、子供は嫌いじゃありませんよ?」
何か言いかけたことをやめたようだったが、おれがすきだということは認めたようだったので、そっちのほうに意識はそれてしまった。
「そっか」
「
……
ご回答にご満足頂けましたか?」
「うん」
今日はもう帰ろう。
「おにいさん」
「はい?」
「おれ以外の子供をすきになんじゃねーぞ」
「は?」
今日は良い日だ。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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