ortensia
2024-06-06 01:58:22
652文字
Public その他てて
 

よーりを匂わせるのとるき。みりたりえすえふ時空。

狩が、生物兵器?人体実験の産物?みたいな。

 軍人なのだから兵器の管理も仕事のうちだ。当然、それが生物兵器であろうとも。
「被験体01901-J6の世話役だったな?」
 声に振り向く。
……あいつは英数字で呼ばれることを好まないぞ。」
 ナンセンスだ、とか、ナントカ。
 相手は肩を竦めた。
「霧の魔物。ステルススキルだ。どこで聞いているか、分からないんだったな。」
 霧の魔物の呼び名も好きなわけではなかったが、そう言いながらも対して悪びれていない相手に、それ以上言ったところで、だ。
 第一、その識別番号を名付けて呼び慣れている相手だ。今更だろう。
 なのに。だ。
「あんたはその立場なのに、どうしてあの偽金野郎の管理担当をやってるんだ?」
 試験段階で実験担当の教授としてならまだしも、既に実用されている兵器だ。
「そちらは、被験体が運用されてから知り合ったんだったな。」
「そりゃあ、兵士と兵器が顔合わせるなんて、実装されてから手に取る……
 まさか。
「あんた。生物兵器に成る前のヤツを知ってるのか……?」
 今度は教授は肩を竦める素振りさえ見せなかった。
 そもそも。
「知った人間をその手でいじくって人外にしたって言うのかよ……!?」
……そちらは兵器を使うのが仕事。こちらは兵器を作るのが仕事。」
 だろう?
 教授の目が、あまりにも真っ直ぐだったから。あゝそうかこのひとも、仕事は違えど軍に身を置く立場なのだなと思った。
 そんな仕事だから、こんな立場からしか、相手に接する手がないんだと思った。
 そう、同じなのだ。


—————————————————————
いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。