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ortensia
2024-05-25 23:44:15
1767文字
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傭リ
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リが出て来ないえすえふふぁんたじぃよーり
ようかいだいせんそうよーり(???)
傭←一般人だった
リ←人智を超えた地球内存在
その他宇宙人が出る(?????)
SCP-1000のような感じ
これは世界最高機密対象の、とある人物から聞いた話である。
「前に起こったことが、もう起こらないと、誰が断言出来るんだ?」
対象人物、これといって目立った特徴を持たない、ごく一般的な男性に見える彼は、凪いだ目を僅かにだけ伏せて、至って冷静な声で閑かに言った。それに漸く少しだけ神性を覚える。
人は何故古きものに神秘を感じるのだろう?彼はうん前年も前の人間だ。現存している彼が、未だ人間と呼べるのかは不明だ。けれど彼の出生がそこから来るものである以上、そう呼ぶしか他ない。
そんな彼が昔語りをするところによると、彼が現存するに至る要因は、その当時に地球外から侵略者がやって来たことからだそうだ。エイリアン?そんな言葉が流行ったのも過去の話。だが彼が生まれた頃にはそんな言葉も発想もない時代だ。それを退けたのが彼だという。たったひとりで?確かに、今も年若い青年の風貌を保つ彼の不可思議な神性によるものならば、そんな手段をも持ち合わせていてもなんら不思議はないのかも知れない。
しかしそうではない、彼ではないのだ。彼よりも尚不可思議な存在が彼に接触して来たというのだ。彼からすれば、その相手の方がずっと不可思議なのだそう。しかしそれよりも。
「妙なもんだと思ったさ、そりゃ。少なくとも人に在らずとは感じたね。だがな。」
彼は、神秘性すら見えた筈の彼が。
「それよりも惹かれるものが有った。思わず目が離せず、思わず手を伸ばさずには居れない。」
どこか恍惚として堕落した表情を浮かべ、逆に強い親近感を覚えた。その時は、始めは人間としては没個性的とすら感じた彼は、人間的であることが彼の個性であるかのように感じる程だった。
「常に霧が烟って、昼でも暗い林の中だった。そんな中でも、孤独を感じなかった。何故だと思う?奴がいたからだ。」
そう言うと彼は一度、自嘲するようにふと息を吐いた。
「おれのそんな態度が珍しかったのか、奴はいたく気に入ってくれたみたいでな。」
それで、その技術を貴方は授かったのですね?問えば彼は、たぶんな、と何処か遠くを見て言ったが、おそらくそういう経緯で間違いないのだろう。最も、人あらざる者の持つ考えが、我々人と同じだと思うのは余りに愚かだが。だから彼も、たぶん、と言ったのかも知れない。その彼すらも、例え人であったとしても、誰とも感情を完全に理解し合うことは出来ない。
「んで、ほら。連中が来ただろ?」
彼は軽い調子で上を指差した。そう、彼がその、霧の神秘体から、彼が生まれた当時の文明技術を超越した、尚今現在でも人類はそのテクノロジーに理解は及んでいない、その能力を行使したのは、空から外敵実体、つまりは宇宙からの侵略者による接近を無かったことにするためである。そも、宇宙を理解するに値する文明に生まれなかった彼がそれを知ることになったのも、その霧の相手による教えだ。例えこの星の頂点の生物がその程度の知能でも、宇宙は待っちゃくれない。それでも彼は。
「この力を世に知らせなかった理由?これがあれば、おれたちは空から来た連中と同じように、他の空を攻めることが出来てしまう。」
だから彼は自身に悠久の時を経て生きながらえるすべを施し、今もこうしてただ一人エイリアンの侵略を退けられる者として在るのだと言う。彼は、それをさも憂うために遠ざけたのだというポーズを取った。それをポーズだと分かったのは、彼がそれを直ぐにネタばらししたからだ。
「だが正直、奴の存在ごと知られるはめになるのが、おれが嫌だっただけだな。」
彼はポーズを解いて肩を竦めた。
「あいつからすべを受けたのが、たまたまの偶然でおれだったのだとしても、奴は、おれだったからそうしたんだと、おれは自分で思っていたいだけだ。」
やはり自嘲を浮かべる彼は続ける。
「おれだけがこの力を後生大事に抱えていれば、自分を生かしている諦めの悪さに理由が付けられるだろう?」
仄暗く笑う彼を、じっと見詰めた。
「めんどくせえ敵の相手をせにゃならんことさえこなせば、この儘生き続けて、いずれ、もう一度あいつに会えるかも知れないじゃないか。」
話し終えた彼は一つ目を瞑り、空を見た。こうしてまた、霧から授かったという彼の力を借りることになる。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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