ortensia
2024-03-22 11:19:00
3952文字
Public 未完
 

たいたんふぉーるつーを推したいので🤕✂️🦎でパロるね!!!(???) よーりって言うか、よーりぱるきです。(???)

めっちゃ途中
ラスティモーサ大尉(主人公の先輩だがしぬ)→るきのさん
BT(高性能学習型CPUを持つ柔軟な判断をするAIの喋るがんだむもしくはえゔぁ、つまり成長するので人格のようなものを持つ)→ようへい
クーパー(主人公)→りっぱぁ
他(めんどくさがんな)

 今より遙か遠い未来、この星の人々の手によって開発されたシステムにより光年単位の長距離移動を瞬間的に可能とし、晴れて人々は宇宙開拓へと乗り出した。
 その内、母星と良く似た惑星群、エウリュディケが発見される。そこで人々は競うように開拓進行し、エウリュディケ戦争を始めたのだ。
 この物語は、あくまでもその戦いの一つで有る。
「さあ始めるぞ、リッパー。」
……やけに親しく呼んでくれるものですね。」
「良いじゃ無いか、リッパー。うむ、切れ味抜群。」
「与えられたのは三等小銃兵の配属なのですがねえ。」
 呆れた声を吐くリッパーの前では、皮肉の刺さら無い爬虫類の皮膚なのかと思うような、ディルシ大尉が口を吊り上げてにこやかに笑って居る。
 大尉は二足歩行機アイデンティティのベテランパイロットであった。
 リッパーは大尉にパイロット訓練を受ける身で、その時も訓練の前の茶番に過ぎ無かった。
 しかしいつも普段通りに行くとは限ら無い。
「奇襲か。準備しろ、リッパー。」
 ここはエウリュディケ戦争の真っ只中。そしてレジスタンス軍ヒュドラの拠点、惑星ミネルヴァには、各惑星からの連絡が集結する。
「いつか、一端のパイロットにしてやる、ライフルマン。だが今は、訓練はお預けだ。代わりに新しい惑星が見られるぞ。」
「余裕かましてくれ無くて良いんで。」
「墓場に成るかも知れんがな。」
……さっさと貴方が搭乗してください。」
「そうだな。」
 大尉も鞄に準備を詰める。
 リッパーや大尉の乗った宇宙船は奇襲連絡の入った惑星ホワイトサンド上空へと到達する。
 そして大尉が搭乗するアイデンティティは、これ迄敵から鹵獲して居たアイデンティティとは違う。我が軍ヒュドラ初の独自開発した汎用型アイデンティティシャーシで有る、バンガード級アイデンティティ、NS-0723だ。
 NSが大尉から鞄を受け取って、慣れた動作で内部に仕舞う。ロボットに慣れたも何も無いのだろうが。
 リッパーはそれに憧憬を抱いて居た。そのためにここに居る。いつか、アイデンティティのパイロットに成るのだ。いつか、そういつか、パイロットに相応しい戦いを。
「下で会おうリッパー。幸運を祈る。」
 自ら墓場の可能性を示唆した惑星への出発に祈りを向けた大尉は、アイデンティティに差し出しされた手に乗り、その儘搭乗席へと運ばれた。リッパーも歩兵用の小型機に乗り込み、それぞれ惑星に投下した。
 しかし待ち伏せをされて攻撃を受けた。
 リッパーはホワイトサンドに降り立つ前に脱出用ポッドの使用を余儀無くされた。
 罠は張られたが、リッパーは伊達にアイデンティティのパイロット候補では無い。白兵戦に駆け、戦いを始めた。
 例え急遽降り立った地が敵の拠点でもリッパーは怯ま無い。歩兵の相手なら他愛も無い。煙幕を味方に付ければ容易い。霧に紛れることを、リッパーは得意とした。
 しかし、それは相手が生身の人間であればの話だ。
 巨大な影。敵アイデンティティが現れた。
 それ迄有利に動いて居たリッパーの動きは見る影も無い。圧倒的な差だ。これが、兵士がアイデンティティパイロットに憧れる理由でもある。
 敵アイデンティティの登場に戦況を一気にひっくり返される。アイデンティティが一歩歩いただけで生身のこっちには危険が伴う。
 足場でよろけた隙に爆撃が襲う。
 致命傷には成ら無かったが耳の奥がきんとする。
 ぐらつく視界の中、別のアイデンティティが割り込んで来た。味方アイデンティティだ。揺らぐ視線で結んだ像は、あれは。
「リッパー!やられたな。」
 敵を蹴散らした味方アイデンティティから飛び降りて来たのは、ディルシ大尉だった。
「ちょっと待ってろ。」
 体を素早く引き摺られ、岩陰に隠される。
「伏せてろリッパー。気絶しても良い、目が覚めたら回復して居るだろうから。」
 言って直ぐ、大尉はまたアイデンティティへ搭乗した。
 傭兵団の援軍がやって来たのだ。
「行くぞNS!」
 そして大尉の言葉通りか、暫く朦朧としたリッパーも流石にブラックアウトした。
 最後に見たのは、大尉が不利な戦場を行くも敢え無く押された後、敵が雇った傭兵団が死体漁りに戯れながら帰投して行く背中を、悔しさにぼやけさせた視界だった。
 そして、何か大きな鋏のような物につままれる感覚に驚いて目を覚ます。
 この星の生物か。分かるのは向こうが捕食者で、自分が今危機的状況だと言うことだ。
 そこへ援護射撃が入り、野獣達を追っ払った。
 見遣った先には、味方アイデンティティが有った。
 煤や傷が付いては居るが、それは見覚えの有る機体。振り絞って銃撃したと言うように直ぐに膝を突いて頽れたアイデンティティにリッパーが近寄ると、機体が開いてパイロットが転げるように降りて来た。
 ディルシ大尉だ。
 機体の汚れ以上に傷を負って居た大尉は、普段は生意気で、だけど今は動揺を隠せ無いで居るリッパーの腕を確かめるように掴んだ。
 リッパーは大尉の手が鱗のように硬いことを知って居る。だけど今はいつもより冷たい気がして、その上なんだかふにゃふにゃして柔らかくて頼り無かった。もっと、勝手に、そこらのアイデンティティより丈夫だと思って居た。
 大尉が血濡れた口を開いた。
「NS……搭乗権限を新規パイロットに、移行。」
 リッパーは声を発しようとした。しかし、大尉より断然軽傷のリッパーの方が、口を血糊で固めらたように開か無い。
 反して、大尉が咳き込む。血が。
「リッパー!このアイデンティティをやる!」
 息を呑んだ。
 何を。
「このヘルメットと、瞬間長距離移動装置も使え。これが、本番だ。」
 三白眼を、ただ良い子に見詰め返すことしか出来無い。
「彼を、頼んだぞ。」
 ディルシ大尉の体から、一切の力が抜けた。
 きっと徐々に冷たく成る。
 これから本番だ。
 しかしのこされた機体は機能を停止して居り、要するにバッテリー切れだった。
 大尉からの装備を身に付け、敵だらけの拠点からバッテリーを探し出し、持ち帰る。
 膝を立て、その儘立ち上がる機体。
 そして、彼は、目覚めた。
「動力三分の二、データコア再初期化。視覚システム、オンライン。」
「君は、誰です。」
 アイデンティティとの会話、初めてのことだった。
「名称、NS-0723。ヒュドラ軍バンガード級アイデンティティだ。」
 アイデンティティ、NSは、形式ばって言った。
 そして無機質に続けた。
「友……大尉が、私に荷物を預けて居る。必要と有れば、彼が、使うことも有るだろう、と。」
「彼?誰のことです?」
「ああ、いや、そうだな。……貴方のことだよ。」
……そうですか。」
 リッパーにはそう答えるしか無かった。既に受け取って居る、大尉のヘルメット越しに。
……顔を上げろ。任務の途中だ。」
 機械とは言えNSは、新兵よりも越えて来た死線の数は遥かに凌ぐ。リッパーをいつ迄も俯かせて居るつもりは、毛頭無い。
「分かってます。」
 生意気盛りな調子でリッパーが答える。
「大尉の任務を引き継げば良いのでしょう?内容を当然君はご存知ですよねえ?」
「その前にやることが有る。」
 しかしNSはそう言う。
「オンライン動力が三分の二だと報告したのは、聞いて居たよな。」
「まさか……
「同じことを、後一度だけすれば良い。」
 出来るだろう、とAIが言う。
 対して、優秀とは言えリッパーは新兵だ。
 ふざけんな、二度と御免だ。
 絶句した新兵に、NSはさも同情するかのように付け加えた。
「そのヘルメットを通して、こちらも遠距離でアシストしよう。出来るだけ。」
 これなら心配無いだろう、と。
 ほんとふざけんな。
 仕方が無いので、よろける鉄屑のガラクタのためにリッパーは再び駆け出す。
 敵はドローンなんぞを優雅に飛ばし、降伏勧告を余裕に放送して居る。
「よお。投降は推奨し無いぜ。」
 ヘルメットの無線から、予告通りNSからのちゃちゃが入る。
……なんです、わたしが裏切るとでも?まあそう思って貰っても一向に構いませんが。」
 構わ無いが気に食わない。気に食わないものは仕方が無い。敵では無いのに。寧ろかたきは同じ筈だ。
 だけどこんな支援なら今後一切必要無い。無線のスイッチはどこだ。
「そうじゃ無い。場合によっては、その作戦が良案のことも有る。」
……じゃあなんです?」
「声紋分析の結果、虚偽と判断。つまり、彼らの言って居る、危害を加えること無く監獄行き、と言うのは嘘、と言うことは?」
「袋叩き。」
「その通り。その調子で頼んだぞ、パイロット。」
 煽(おだて)られて居るのか煽(あお)られて居るのか分から無い。
 それでも言えることは一つだ。
「心配せずとも、何処にもいきません。」
……そうか。」
 了解、パイロット。
「しかし、いつ迄もそこに留まるな、貴方にそのつもりが無くとも、鼠にされるぞ?」
「了解。移動します。」
 敵を討ちながら、バッテリーを探す。探し出したバッテリーを持って、NSの元へと戻る。帰りだって勿論敵に狙われる。身が持た無い。
 それでも稼動不可能なアイデンティティを待たせた場所に着くと、バッテリーをセットする。
 NSが立ち上がった。
「動力最大。」
 NSが視覚システムでリッパーを捉える。
「どうぞ、いつでも搭乗しろ。」
 アイデンティティがパイロットに跪く。
 リッパーは迎え入れるように手を広げるNSの、その内部へ。
 これが、憧れの、アイデンティティの操縦席だ。


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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。