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ortensia
2024-01-28 00:49:53
988文字
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傭リ
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傭をごみばこかなんかだとおもってる(ひどい)リと、しんゆうのめいにちの傭。
きそくがゆるいしょうえん?かなんか分からん謎時空。
ぽいっと腕の中に入って来たそれ。
「それ、わたしの好みじゃ無かったので。」
割れ物だと言うのに。何も言え無い儘奴を見送って仕舞った以上、腕の中の酒瓶に目を向けても、代わりに言葉が通じるわけじゃ無し。渋面を作って大きな一息をつくだけに、その場は終わった。
その日の夜、ゆっくり落ち着けてなるべく月が綺麗に見える場所に行く。そこに座り込み、真ん前に置いたグラスに、手に入れた酒瓶を傾ける。
とくとくと音を立てる水面の嵩をある程度高めたら、隣に瓶を落ち着かせ、揺れるみなもに映る月が、歪み無く天空のそれと同様に成るのを待った。空を見て、確かに同じことを確かめる。そして真ん前にナイフを置く。
それを暫くじっと見て居た。
「飲まないのですか?」
どれだけ経った頃か、気まぐれに割れ物を投げて寄越して来た張本人が、気まぐれに歩み寄って来た。
「
……
親友が命日でな。」
「ふうん。」
この相手に理解出来るだろうかと思う。そうして振り返りもせずに答えると、気の無いような返事を残して、また遠ざかる気配。やはり、この男には分から無いらしい。
また目前を見詰めて、しかし先程よりぼうっとするような、逆にそわそわとするような、そんな乱れを起こして仕舞った。
しかし立ち去った筈の足音が再びした。
驚いて今度は振り仰ぐ。
奴の右手には小さな皿が有った。合った視線に、小首を傾げて返される。
グラスの横に、ことりと置かれる小皿。持って来たその足は、静かにこちらの横で膝を抱えた。酒精以外が香る。
「お酒だけでは体に良く無いと思い、おつまみをお持ちしました。」
「
……
もう死んでるっつの。」
「おまえの気が済んだら、おまえが飲んで食べなさい。」
「
……
しかもチョコレートかよ。」
「美味しいですよ。」
まさかこの男が、同じように地べたに座るとは思わなかった。
「
……
おまえ、分かるのか?」
「いいえ、全く。せめてこの場に墓と花が有るならば
……
いえ、それもただそう言う形式を見たことが有るだけの話です。」
十字を切ると言う動作が有る。この男はきっと、それは綺麗に十字を切れるのだろう。
ただそれだけだ。
この男は今も、絵に描くような「景色」をただ眺めて居るだけだ。
「乾杯。」
ここに居無い親友と酒を飲み交わす。それを隣の奴はただ見て居た。
それで良いと思った。
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いつもリアクション絵文字等ありがとうございます。
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