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三毛田
2024-11-19 22:08:36
1083文字
Public
1000字2
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16 016. お好きなように
16日目 本当に好きなようにしても?
「ったー!ようやく丹恒に勝った!!」
列車に置かれていたボードゲーム。
何度挑戦しても、なかなか丹恒に勝てなくて。
だが、今日ようやく勝つことが出来た。
「おめでとう」
椅子から立ち上がり、ガッツポーズをしている俺へ数回拍手を向けてくる丹恒。
「ありがとう! ようやくだよ」
「そうだな。よく頑張った。負けたら、勝った相手の言うことを聞く。だったな。好きにしろ」
「すぐそう言う」
あまり感情の乗っていない声。
他の人なら気づかないだろうけど、俺はわかる。
俺が勝ったのを、嬉しく思ってくれているのだ。
「じゃあさ」
「ああ」
「今日、一緒に寝てくれるか?」
「それでいいのか?」
「いいんだ。丹恒と一緒に寝たい」
「
……
お前の、部屋に行けばいいのか」
「うん。流石にあそこじゃ二人で寝るには狭いだろ」
俺が苦笑すると、ちょっとだけムッとして。
そうやってわかりやすく反応する姿が、可愛いと思ってしまう。
でも、それを彼に伝えるつもりはない。
だって。意識されてしまったら大変なことになるじゃんか。
今はまだ、このままの関係がいい。このくらいの距離感じゃないと嫌だ。
なんて我儘なことを。
丹恒はきっと、俺がそういう欲を抱かないと思っているだろう。
そんなことはない。
色々なことを知れば知るほど、丹恒に対して厭らしい感情を抱いてしまう。と言うより、抱く以外の選択肢がない。
「丹恒、いいだろ?」
ちょっと距離を詰めれば、後ずさりしながらためらいを見せて。
「なあ、丹恒」
「わかった。わかったから距離を詰めるな」
ちょっと困ったように言うので、笑みを浮かべつつ素直に距離を取る。
これで今夜は丹恒と一緒に寝られると思ったら、ドキドキもワクワクも止まらない。
「好きにしろってことは、何をされてもいいってことだよな」
「ただ寝るだけだろう」
「同衾ってやつ」
「厭らしいことは禁止だ」
「俺、厭らしいこととは言ってないけど」
「っ」
舌なめずりしながら告げると、顔を真っ赤にして。
「丹恒、エッチなことされたかった?」
「ち、違うっ」
「そっか」
というか、丹恒もそういうこと考えるんだ。
「可愛い」
思わず漏らすと、今度は青くなる。
「今っここでお前にキスしたら、どういう反応する?」
「そんなこと
……
」
「そんなこと?」
「されなければ、わからないだろう
……
」
手の甲で顔を隠しつつ、また一歩後ずさろうとして。
「じゃあ、キスしてみようか」
顎に手をかけ、上を向かせ。
動揺している碧の瞳が、とても美しい。
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