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2024-11-19 00:36:45
809文字
Public 💰短い金カ夢
 

140字【土方一派】

kdkr/ieng/ogt/krus/kntr/tn

たまの非番、むさ苦しい宿舎から町に繰り出してみれば、目当ての酒屋は休み、うなだれたところへ犬が小便をひっかけようとするから慌てて飛び退けば隣の店の打ち水で褌までびしょ濡れだ。あーあ俺の休日なんてこんなもんだよ。え、中で着替え?いいよいいよ、オジサン平気。
(門倉利運)


妖艶な唇よりも細い腰よりも、ああ、あなたの頭脳とその手が欲しい。あなたの中には私の何倍もの年月にわたる経験が蓄積されている。あなたになれば、治せるものがある。あなたならわかるでしょう?あなたを師と仰ぎ、全てを学んできた私からの最後のお願いです。
(家永カノ)


「ねえその、ヒンナって何なの?」朝餉を食べていた彼は一瞬の間の後ちらりと視線を寄越したが、そんなこと言ったか、と呟いてそれきり黙った。私はそれに返事をしない。それ以上訊くなという意味だと、今ならわかる。素性のわからない男を匿う酔狂な女。今はそれでいい。
(尾形百之助)


私の一方的な想い人は、出稼ぎから帰るなりまた出て行って、それからとんと戻らない。出先で見かけたひとによると、元気そうで(よかった!)、いつもオジサンと一緒で(なぁんだ)、とっても仲が良さそうだったと(うん、え?)。……え?
(キラウシ)


君はいつも一攫千金を夢見ていた。君の器じゃないよって揶揄えば、拗ねるところも好きだった。危ないことはやめて、なんて素直に言えていたら何か違った?あんな目をされたらどんな言葉も出てこない。
ここにいてよ。飲み込んで、
「生きろよ!」背中を思いっきり叩いてやった。
(奥山夏太郎)


ただいま帰りましたと声をかけるよりも早く、やっと追いついて名前を呼ぶよりも早く。いつもあなたが一番に振り返ってくれていることを、あなたはきっと知らない。そして、その時私がどんな顔をしているのかも。伝わらないのをいいことに、私の頬はいとも容易く緩んでしまうんだ。
(都丹庵士)