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フレーメンちう
2024-06-16 20:36:09
1970文字
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誕生日・特別扱い『ドゥリビマ版ワンドロワンライ企画』
ドゥリビマ版ワンドロワンライ企画「誕生日・特別扱い」のお題をお借りしました。40分オーバーでした。
いつも以上に距離が近い2人です!
誕生日には贈り物を渡すのが礼儀だが、お前は寄越さんのか?
そう言ったのが始まりだった。ビーマも自身と同じ日だった事を忘れていたドゥリーヨダナは、その事をビーマに指摘されてしまい、お互いにプレゼントを用意する事となってしまった。
「お前の事だから料理かと思ったわ」
ドゥリーヨダナの部屋を訪れたビーマは、片手にちょっとした何かを持っているだけだった。ベッドに座りながら少々不満げなドゥリーヨダナの隣に座ったビーマは、小さな溜息を吐く。
「今日作る料理より、明日以降に作る料理の方がもっと旨いのを作れる様になるだろうしな。それにお前は物で残った方が良いだろ」
手のひらサイズの布袋から取り出したのは、蓮の花弁を思わせる様な色をした透き通った石。ビーマの親指大の大きさがあり、それなりの宝石ならばなかなかの額になるだろう。只悲しいかな、カットが甘く、乱雑な光を放っている。採掘ならビーマも出来るだろうが、宝石のカットを教えたのは誰なのか。そういった工芸を得意とするサーヴァントがいるのかも知れないが、ドゥリーヨダナには皆目見当が付かなかった。
くるくると手のひらで転がしながら宝石をジッと見つめるドゥリーヨダナに、ビーマはほんの少し慌てた。
「あんまり見るな。お前が持ってる石よりも光り方が悪いのは重々承知なんだからよ」
「まぁ、お前にしては上出来だな。受け取ってやろう」
満足げに宝石を袋へ戻すドゥリーヨダナに、ビーマは素直に受け取れと愚痴をこぼす。「そうだ、わし様の中にいる弟達への貢ぎ物は無いのか? 同じ誕生日なのだし、あと九十九個預かっても良いのだぞ?」
「全員同じ日に産まれた訳じゃねぇだろ。それに妹の分はどうした、百個じゃないのか」
「分かつ前は同じ誕生日だ。まぁ、ドゥフシャラーは「私を口実にするな」と叱られそうだからな」
「叱られるなら弟達の分も諦めろ。その石探すのに苦労したし、九十九個も探してたらお前を想いながら探してた気持ちも薄れるしな。
……
まぁ、どうしてもって言うならヴィカルナとドゥフシャラーの分なら作ってやったも良いぞ。それ作るのにカットも慣れたし、お前のよりも綺麗に作れちまっても良いならな」
ニヤリと笑うビーマに、ドゥリーヨダナは眉間に皺を寄せながら睨み付ける。
「全く、お前は嫌な奴だな! きょうだい達のは要らん。但し、宝石をカットするような事があったら全てわし様に寄越せ。わし様のこの宝石が、誰かにくれてやった宝石の練習台になってたまるか」
口を尖らせて不満を漏らしながらも、手の中にある宝石を愛おしそうに撫でるドゥリーヨダナに、ビーマは思わず口元を緩ませてしまう。不満を漏らしながらも既に愛着を持ったドゥリーヨダナが微笑ましい。
「さて、お前は俺に何をくれるんだ?」
ビーマに問われたドゥリーヨダナは、ふ、と表情を引き締め、ベッド横に置かれたサイドテーブルから、ベルベットで作られた袋を取り出した。自信満々な表情を見せるドゥリーヨダナは袋から指輪を二つ。少し太めで金色の指輪だがよく見れば金の中に線を引く様な銀色の模様が入っている。ドゥリーヨダナの好みにしては随分と落ち着いているが、きっとビーマの好みに合わせてきたのだろう。
指輪にしては小ぶりなため、きっと小指用だろうか。料理をするのには少々不便だな。と思いつつ、ビーマはドゥリーヨダナの行動を目で追った。
「わし様の直々に付けてやろう。ビーマ、足を出せ」
「足?」
「お前の事だ。手に付ける指輪は邪魔だと言うと思ってな。足なら良いだろう?」
ビーマの考えを既に読んでいたドゥリーヨダナに目をぱちくりとさせながら、大人しく足を差し出した。
どこにしようか。そんな素振りを見せるドゥリーヨダナだが、既にどの指に付けるかは決まっていた。指輪を一つ取り、ゆっくりと薬指に付けるその様子に、ビーマの頬が熱くなる。
「ま、待て。それ、もう片方にも付けるのか?」
「はぁ? もちろん付けるに決まっておろう」
今更慌てるビーマの姿に、ドゥリーヨダナは訝しげに見つめた。
トゥーリングは両足に付けて意味を成す。片足だけならば、ただの装飾と思えただろうが、既婚を意味する薬指に両足
「これの意味を指すのは、ここに喚ばれている間だけだ。座に還れば何もかも無くなるのだからな」
ほんの少しだけ寂しそうにしながらも、愛おしそうにビーマの足の甲を撫でるドゥリーヨダナに、ビーマは自身の顔を手で覆う。
「お前の顔、見られなくなっちまうだろうが
……
」
思いも寄らぬドゥリーヨダナの弱音が混じったいじらしい姿と確かな独占欲に、心臓が早鐘を打つ。こんな事でドゥリーヨダナへの想いを再認識させられてしまったビーマは、ドゥリーヨダナの手を握り締めた。
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