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フレーメンちう
2024-05-04 23:41:27
1384文字
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新しいこと『ドゥリビマ版ワンドロワンライ企画』
ドゥリビマ版ワンドロワンライ企画「あたらしいこと」のお題で書き上げた話です。ちょっと甘めな勝負をする二人です!
「カルデアに喚ばれてから、決着をつけた事が無かったな。別の方法で決めてみねぇか?」
今日もまた部屋に押しかけてきたビーマが持参した紅茶の香りが部屋の中に充満する。そんな香りの中、ビーマは床に広げた敷物に座り「閃いた」と言わんばかりの表情でそんな事を提案する。ベッドに寝転び、ビーマを見下ろしていたドゥリーヨダナは眉間に皺を寄せる。
「
……
お前が突拍子もない事を言うとはな」
ドゥリーヨダナとビーマ、もといカウラヴァとパーンダヴァは宿敵同士。双方が揃えば対戦の勝敗を決しなければという気持ちは持っている。寧ろ霊基に刻まれた使命の様な物だ。
「決着が付けられる様な良い案でもあるのか? だがな、ここでは私闘は許されておらんぞ。実戦を模した試合といっても直ぐにバレるだろうが」
それに、今の間柄で決着をつけられるのか。とドゥリーヨダナはビーマの言葉を疑った。
幾らカルデアに召喚されたサーヴァントとは言え、お互いの部屋に入り浸り、一線を越えている。勝敗を付けたいと思うならば、今までの様な馴れ合いは行うべきでは無かったのかとドゥリーヨダナの心に不満が滲む。
「今はお互いに恋仲だろ? それに見合った勝負にすれば良い。
……
例えば、意表をついて戸惑わせた回数でどうだ? 惚れ直させても良いな」
斬新だろう? と、自信満々な上に嬉しそうに話すビーマに、ドゥリーヨダナは肺が空っぽになるのではと思う位の息を吐いた。
無邪気な顔で言いおって。生前抱いていた焦燥感を不安を、知性も武力の欠片もない生温くて阿呆染みた方法で決着を付けようと言うのか。
益々眉間に皺を寄せるドゥリーヨダナに、ビーマはほんの少し不満げな表情を見せる。きっと、本気で良い案だと思っていたのだろう。ドゥリーヨダナから飛んで来るであろう不満を受け止める為に見据えてくる。
「
……
」
ドゥリーヨダナも不満を口にしようかと思った。だが、ここでドゥリーヨダナに惚れているビーマを完全に虜にしてしまえば、欲しかったものが間接的に手に入るという事だ。
ベッドから降り、ドゥリーヨダナはビーマの前へと膝立ちをする。両手でビーマの頬に触れ、柔らかな曲線を描く耳の縁を撫でる。
「わし様の想いを勝負のネタにするとは、心の底から愛してくれていないのか
……
? ビーマセーナ」
耳を撫でた指を頬へと滑らせ、紅茶で濡れたビーマの唇に自身の唇を重ねる。啄むように小さなリップ音を一つ落とすと顔を離した。
褐色の肌でも分かる程に頬を染め、パパラチアの様な瞳がドゥリーヨダナをジッと見つめてくる。
「ふん、先制点はわし様だな」
「お、俺はまだ始めるって言ってねぇ
……
!」
ニヤリと笑い愉しげなドゥリーヨダナの声に我に返ったビーマは酷く焦り、ドゥリーヨダナの肩を掴んで離させた。布越しでも分かる熱い手の平に、ドゥリーヨダナは口元を柔らかく緩ませる。
「まぁ、お前にしてみれば負け戦であろうな? 他の案を考えるか今すぐにでも負けを認める事だな」
ドゥリーヨダナは慈しみの表情を浮かべる。もし、ビーマに意表を突かれた所でポーカーフェイスは得意だ。だが、憧れという名の惚れを抱いていると言うのに、何かにつけて惚れ直させられたら心臓が持つはずが無い。
あやす様にビーマの頬を撫でながら、早くこのルールを諦めてくれと願った。
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