三毛田
2024-11-17 13:53:54
1076文字
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14 014. 横恋慕

14日目 させないしさせたくない

……
「丹恒?」
「何でもない」
「そっか。次どこ行く? というか、お腹すいてる?」
「少しなら、食べられる。多分」
「丹恒、無理しないで」
「いや。無理はしていないんだが、その……
「その?」
「お前と、性交渉した翌日は……あまり食欲がない、んだ」
 腹を撫でながら、ボソボソと。耳は真っ赤だし、顔も真っ赤だ。
 一晩経ってるけど。え? どういうこと?
……腹の中に、残っている感覚がするんだ」
 視線が、股間に。
「俺のってそんなに大きい?」
 思わず自分でも見てしまう。
「大きさより、奥まで入り込んでこようとするから圧迫されて。の方が強い」
「なんか、ごめん」
「いや。嫌なわけではない。が、奥まで来るのはもう少し遠慮してもらえると助かる」
「努力します」
 疲れすぎて。とかって理由じゃないのは少し嬉しいけど、やっぱり負担がかかるのか。
 がっつきすぎないように気をつけないと。
 いや。いくら周囲に人がいないからってこういう会話は駄目だろ。
「カロリー足りてる?」
 慌てて話題を変えようとすると、気づいたのか少し笑う。
「どうだろうな。スープとサンドイッチ一つだけだったからな……
「じゃあ、カロリーありそうなので丹恒でも食べられそうなものを買ってくるから座って待ってて」
「いや。俺も行く」
「いいからいいから!」
 と、椅子に座らせて店で買って帰ってきたら。
「恋人待ちだ。付き合うことは出来ない」
 逆ナンされていた。
 しばらく見ていると、丹恒が断っていても何度も同じことを繰り返している。
 恋人がいるって答えてるのにしつこい人だな。
「お待たせ。じゃ、行こうか」
 せっかくゆっくり食べようと思っていたのに。
 その気持ちと威嚇を込めて相手を睨みつけながら、丹恒の腕を引いて歩き出す。
「俺の恋人に横恋慕するなんて許さん」
「逆ナンしてきただけだろう」
「そこからガチ恋に発展するのなら、横恋慕になる」
 先ほどの場所だから離れたテーブルに食べ物を置き、椅子を隣に寄せ。
 俺が少し憤慨しながら告げると、どうしてか目元を和らげて。
「なに」
「お前が怒ってくれるのが嬉しいと思って」
「そう思えるようになってくれて嬉しいけど、もっと強く拒絶して」
「ああいうのは、人の話を聞かない質だ」
「まあそうだろうな」
 それはそれで若干腹が立つ。
「丹恒、あーん」
「あー」
 一口サイズにしてから、口へと運ぶ。
 甘くないものだから、美味しそうに食べて。
「お前は食べないのか」
「丹恒が食べたら食べるから安心して」