早瀬はやお
2024-11-16 19:56:05
2569文字
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お題【この後どうする?】

ワンライのお題【この後どうする?】をお借りしました。
付き合ってない上中。🍆→🐬な感じです。
【この後どうする】【おめでとう】【チェリー】の順に繋がっています。

「カカシ先生が、非番とお聞きしまして。不躾なお願いなのですが、お付き合い頂けませんでしょうか?」
 突然のイルカからの告白に、カカシは心臓が飛び跳ねる。
(お付き合いって……イ、イルカ先生から、まさかの告白!)
 一瞬天にも舞い上がりそうになったが、すぐにそれは勘違いだと気付いた。
「いつもはアスマさんにお願いしてるのですが、ご都合が悪いそうで……カカシ先生を勧められたのです。本来ならば俺一人で行くべきなのですが、ちょっとアカデミー教師としては行きにくいと言いますか……
 イルカの声は、最後の方はゴニョゴニョと小声になってしまう。
 どうやら火影のお使いで、花街で茶屋を営んでいる店主に届け物をするらしい。
 だが問題はその茶屋で、どうやらセクシーで胸の大きなお姉様方が接客をしてくれる、夜のお店のようで。
(イルカ先生ってば、真面目で初心そうだもんね。それって凄く心配デショ!)
 イルカがお姉様方に美味しく食べられてしまう姿が目に浮かび、カカシはイルカに付き添うことにしたのだ。
 
 
 夜の花街はお酒と白粉の匂いが漂っていて、とても賑やかだった。
「すみません。任務でもないのに。こんな所まで、付き添って頂いてしまって」
「イエイエ、お気になさらず。俺も暇だったから、イルカ先生のお役に立てるなら嬉しいですよ」
 恐縮しまくりのイルカは気付いていないだろうが、カカシは出会った頃からイルカが気になっていた。
 どうにかして接点を持とうと、イルカの教え子をダシに使って、あの手この手で接触を試みていたのだ。
 まだ一楽で一緒にラーメンを食べるのが精一杯だったので、火影のお使いであろうと何だろうと、側にいる時間が出来たのはラッキーな事だった。
(たまには髭熊にも感謝しないとね)
 昔なじみのアスマの顔が浮かび、カカシの口元が綻んだ時だった。
「着きました。この店です」
 イルカの声に前を見据えると、ピンクのネオンサインがビカビカと目に眩しい、いかにもな夜のお店があった。
 イルカは入店する前から緊張してるのか、頬が赤い。
 それもその筈、入口にデカデカと飾られたスタッフのお姉様方の写真は、豊満な胸の谷間を強調した、とてもセクシーな物だったのだ。
(これは……イルカ先生には刺激が強いかも)
 カカシが心配した通り、イルカは耳まで真っ赤にして、既に茹でダコのようだった。
「それじゃ入りますか」
 固まってるイルカを促して、カカシは店の中へと入って行く。
 その途端「キャー!」という歓声と共に、豊満な胸がこぼれ落ちそうなセクシーなお姉様方が、イルカをいっせいに取り囲んだ。
「イルカ先生じゃない!」
「また来てくれたのね!」
「今日こそ可愛がってあげるわ~」
 イルカを取り囲んだお姉様達を押し退けて、カカシはイルカを庇うように立ち塞がる。
「店主に用があって来たんだけど」
 ギロリと冷たい目でお姉様方を睨み付け、殺気をほんの少し滲ませてみたが、お姉様方は全く怯まなかった。
「あら~こっちのお兄さんもクールで素敵じゃなーい!」
「いつもの髭のお兄さんより格好いい!」
「あなたもイルカ先生のお付き合いで来たの?」
 キャーキャーかん高い声を上げるお姉様方に、流石のカカシも引きそうになった時だった。
「お前達、何の騒ぎ?」
 店の奥からひときわセクシーな熟女が現れる。
「あ~ん店長! イルカ先生が来たのよ!」
「火影様のお使いかい? こちらへ来ておくれ」
 店長に案内されて、カカシは既に固まっているイルカを引き連れて、奥座敷へと移動した。
 
 
 奥座敷へと入ると、イルカもようやく復活したのか、平常心を取り戻したらしい。
「こちら火影様よりの言伝です」
 イルカは、風呂敷に丁寧に包まれた巻物を差し出す。
 店主は中身を確認すると、ニコリと笑みを浮かべた。
「確かに受け取ったよ。せっかく来てくれたんだ。イルカ先生とはたけカカシ上忍。試作品を食べていっておくれ」
 店主は名乗らずともカカシのことを知っていたらしい。
 どうやら只者じゃないと思った時、差し出されたお茶と和菓子を見て、イルカがプルプルと震えだした。
 和菓子は白い餡にピンクの粒が真ん中に乗った、いかにもな一品だった。
(おっぱい饅頭……さすが夜の店。こだわってるな)
 思わず感心をしてしまったカカシだったが、イルカは饅頭を手に持ったまま、全く口を付けていない。
「イルカ先生。無理をしなくても良いよ。俺が食べてあげるから」
 イルカの手から饅頭を取り上げ、カカシがパクリと食べた時だった。
「もう待ち切れない!」
 黄色い歓声と共にセクシーなお姉様方が、奥座敷になだれ込んできた。
「今日こそイルカ先生には泊まっていって貰うわよ!」
 豊満な胸のお姉様方に押しくら饅頭にされて、イルカが酸欠の金魚のようにアワアワしている。
「ちょっと何やってるの! あんた達!」
 カカシは慌ててお姉様方をイルカからは引っ剥がした。
「イケメンのお兄さんの相手は、後でしてあげるから!」
 なおもイルカにしがみつこうとするお姉様方から、カカシは必死にイルカを奪い返す!
「この人は俺のものなの!」
 咄嗟にイルカの両頬を手で挟むと、カカシはイルカにキスをする。
 その途端、お姉様方から悲鳴が上がったが、カカシは無視をしてイルカの唇を存分に味わう。
 キャーと言うお姉様方の雄叫びが上がったが、カカシは素知らぬ顔をして、イルカと濃厚なキスを続けた。
(これだけ見せ付ければ、諦めるでしょ)
 長いキスから、ようやくイルカを解放した途端だった。
 イルカは茹でダコになりながら、盛大に鼻血を拭き上げ、バタリと倒れてしまったのだ。
 
 
 夜の店からの帰り道、限界を超えて気を失ってしまったイルカを背負いながら、カカシは繁華街を歩いていた。
(ちょっとやり過ぎたかな?)
 完全に伸びてしまったイルカに、ほんの少しだけ申し訳無さを感じる。
 でもここまで実行した以上、あとには引けない。
(流石のイルカ先生も、俺の気持ち分かったでしょ?)
「この後、どうしようかな?」
 星の煌めく夜空の下で、ほんの少し浮かれたカカシの声が響いた。
 
【完】