あまりにもまかぼいじゃない?????
終盤の怒涛の展開があまりにもまかぼいで、見知らぬ土地に遊びにきたと思ってたけどそこは故郷だった、みたいな一種のジャメヴュ体験だった。いや待ってこれ
サイモンくんと頂上決戦できんだろ
真相を知ったときの呻き声と、性懲りもなくループしてあっという間に自分で傷ついてまたひとりで倒れるところあたり、出来事もさることながら、あまりにもまかぼいで、かわいそうでおろかで追い詰められて泣く男があまりにホームすぎて、聞こえてくる声があまりに、まかぼいをキャストした理由が稲妻のようにユリイカして、話の急展開と相まって相当ぼうぜんとしていました。すっごいゲーム楽しんでた。いやほんと、びっくりしました
…あまりにまかぼいで
…
それでどうしようもなくなって、時計見たら狂ってて、からのカウンセリングルームでしょ、もうね。
まかぼい指数高すぎんだろ
…
はぁぁー
…、て絞り出すような泣き出しそうな全部わかって打ちのめされた溜息さあ
…
いやこれ声ウィレムデフォーじゃん
…つまりこれ
…と頭を抱えたくなるこの
…
あっこれ全部アーロンさんがひとりで大回転して七転八倒してるやつだ、とわかったときの妙な高揚感、なんでしょうね。やはりあまりにまかぼいだったからかな。構造が面白かったのもあるけど、あのあわれでけなげでその実かなりアッパーな台風の目が豪快に自滅している惨状というのが。このまかぼいの名刺みたいなつくりしてるキャラクター性、割と好きなので結構わあってなりました。
初回は孤独エンドだったのですが、がらんとした部屋にうわあってなりつつ、結局終わらなかったありさまにちょっと笑っちゃいました。外に出ることも何もできない、ただカウンセリングルームに戻ることしかできないあのエンド、こんなのいやだ終わらないぞというアーロンさんの強い聞き分けのなさを感じる。
そのあと続行エンドだったのですが、これはもうずるかった。確かに最初ゲーム始めるとき、あれニューゲームじゃなくてコンティニューしかない、まあいいか、って思ったんですよね。「コンティニュー」なんてごく当たり前にゲーム起動画面にあるものだから。この作り方はうまいと思ったし、やばい(アーロンさんが)と思ったな。
それでとりあえずエレベーターホールに出たら、左に赤い本、右にダリアの花の絵があるわけじゃないですか
アーロンさん
……………(両膝をついて顔を覆う絵文字)
もうこのホールからアーロンさんの現実逃避ワールドなのかな
…ゲームとしては解釈自由な雰囲気なので、正解はないタイプの話だと思うんだけど。サラの父を射殺したところだけ現実で、ショックを受けたアーロンさんが直後、現実逃避を始めたって感じなのかなと個人的には思いました。でもすぐには全部忘れられなくて、マインドカウンセリングルームを作って自己暗示をかけた
…のかな。精神世界で?匠が過ぎるだろ
…妙な方向に器用さが抜きん出ているとチャールズも驚いています。
入眠スイッチみたいな本の一説、本は父のものらしいので、父から教わった一文なのかもしれませんね。サラ母の死後、父はアーロンさんを探したのかもしれないな。それでサラと出会って、好きになって、父に言ったらあれは姉だとド叱られたのかな
…それで全部健忘して、夢の中で、勝手に8年後を設定して、サラとのまさに夢のような暮らしを始めた、みたいな
…もしくはアーロンさんがぶっ壊れてから8年経ってるのかもしれないけど
…こわ
…この「愛している者への強すぎる執着」が自滅を呼んでる感じ、あまりにまかぼいすぎない
…?
現実世界では、ぶっ壊れたアーロンさんがここではないどこかをずっと見てるのかな
…サラは姉弟の関係を知ることなく、子供もできることなく、最近知り合った人が父を殺して病んでしまうという地獄のような状況にいるんだろうか
…クリスマスに出会って大みそかに事件が起こってるのが本当だとしたら、アロサラRTA爆速すぎて。この思い込みの強さとか、周囲を巻き込んで大破裂してる感じ、まじでまかぼいがすぎる
※念のため補足ですが「まかぼいが演じるキャラクターすぎる」という意味です
自分が犯人だと自白するとサラはガチギレするので、アーロンさんはそうなるのがすごくすごく嫌で現実逃避してるんかなと思うし、嫌な情報ほど後に出てくるのも、精神世界と考えるとうまくできてるなって思います。つまり姉弟とわかることにショックは受けるけどまだワンチャンどうにかなるかもと思ってんのか君は、というアーロンさんを感じて面白い。お前のそういうところやぞ。
でも、ホールにダリアの絵を出してきたり、父が"自分を処罰し真実を知らしめるもの"として配役されてるのを見ると、アーロンさんの中にもインセストタブーを恐れる気持ちや、現実に戻らなければならない意志はあるんだろうな。たぶんそういう心の葛藤が、この12分間なんじゃないかなあと思います。
まあ、それは不屈の現実逃避によって何度でもへし折られるわけですが
…アーロンさんのそのネガティブ方向にガッツのある踏ん張りをみせる底力、ほんと別の方向に使ったほうがいい。まかぼいがすぎるぞ
トップダウン視点の箱庭感、アーロンさんの夢の中だと分かると途端にそれらしく見えるのがちょっと良いです。ゲームデザイン的に面白いだろうという面と、そのシステム上の制約をストーリーに絡めるやり方が上手い。「コンティニュー」もそうだけど。
アーロンさんの意識を越えられないから、3部屋しか用意できないし、外に出られないことにしてるんかなと思う。それ以上セットを作る必要もなければリソースもないという感じ。
それから12ミニッツのタイトル回収もめちゃめちゃよかったです!好き。
12分間を繰り返していると思っていたら、そのうち時計を手に入れて、ループするタイミングが10分だと分かって、これはどういうことだろうと不思議に思うものの、次から次に考えることが出てきてそのうち忘れてしまう。からの、2分前に戻る、という情報の出し方、よかった。12分しかない永遠のセルフプリズン。これもアーロンさんの頭が働きうるだけの"低予算"で作られてる感じがします。
実績一通り解除しましたが
何もしないでいると勝手に話が進んで最初に戻る、というの、あれは何
…めちゃめちゃ投げやりなアーロンさんを感じたんだけど、何だろうな。プレイヤーは真実に導く係だから、それを介入させないことによってあんなふわふわしたループもしてるってことかな。アーロンさん
…
そしてカウンセリングルームでカウンセラーの話をよく聞かずに気を逸らしていると、メニュー画面に戻っても「続き」がなく迷子になる、というの、メニュー画面のはずなのに時計の針が動かせるのでこれは"ゲーム内"なんだな、って作りが大変よかったけど、これ自力でたどり着くのなかなか大変じゃない??このエンドで、あーこれカウンセリングだ、ってことがよく分かるし、「心を込めて」とかいうわけわからん実績の原題が「Mindfulness」と知って今顔を覆っているところです。忘却をすることでのみ、本当の意味で時間の糸を落とし今まさにこの瞬間を生きているという体験に近付くことができる
…メニュー画面が焦点の合っていないぼやっとした感じなのと、58分に針を合わせると焦点が合うの、まじ夢の世界にしか戻る気なくてまじアーロンさんを感じます。
やってみたいことがありすぎて、10分ってリアルタイムでの時間制限もあるから、あれ?と思ってもまあ思い違いかもなと流してたのが壁の絵の変化だったんですけど、この「とりあえずまあいいや」の発想がまさにアーロンさんで、うまいと思った。全部アーロンさんの精神世界だと仮定するならそりゃ細部に渡って精神状況に影響されるよね
…卵からウロボロスが孵るのこわすぎました。アーロンさんこれを無意識に自覚しながらいつもどおりの幸せな夜を過ごそうとしてるのほんとぶっ壊れてて好き(好き)
水をあげると咲く花も、おろかでけなげだし、咲くのはダリアなの容赦なさ過ぎて好きです。
警察官を害したときに「モンスター」と言われるアーロンさんとか、2周目で感じられる感慨もいろいろあってよかった。
バンブルビーは警察官の娘だからつまりサラだし、だからこそこんな最後の希望みたいな感じなのかな。
オープニング、ロビーで赤ちゃんが泣いてたのも、未来を夢見てる感じだったのかもしれないなあ
…片方は空き家だったし。
少し惜しいなと思うのは、やっぱり終わり方です。
ゲームって主人公とプレイヤーは何時間も一緒にああだこうだしながら過ごすもので、そのプレイ時間に比例してゲーム自体に愛着がわくため、そんなプレイヤーを満足させられるだけのエンディングを用意しなければならない、という開発者さんの話を聞いたことがありますが、まさにそれかなと。
ストーリーとしては面白い終わり方だなと思ったけど、プレイヤーとしては「えっ?!おわり?!」ってなっちゃったので、10時間くらい一緒に過ごしてきたアーロンさんに、もう少しはっきりとした結末を与えてくれてもよかったかなあと思います。それこそ病室で虚空を見つめるアーロンさんにカウンセラーが一方的に話してるシーンでもいいし、そういう破局でもいいから"終わり"を見せてくれたらなあと、ちょっと思いました。
そしてループものの特性上、やっぱり同じ操作の連続に少しだれるところもあったけど、「警察官と和解して彼が帰っていってハッピーエンド」で終わらなかったところがすごく最高でした。アーロンさんと一緒に「は?!?!」ってなったし、じゃあ何?!という第2幕のタイミング、よかったです。
それにしてもほんと、まかぼいだったな。それに収束してしまうのもどうかと思うけど逃れられないこの気持ち
いろんな動作が見られるの良かったです。結構いろいろできたよね。屈強なウィレムデフォーに何度もワンパンで沈められるジェームズマカヴォイが聞けるのは12ミニッツだけ!
刃物で襲いかかろうとするとワンパンされるけど、何回か試みるとちょっとずつうまくやれそうになるところとか
妻を殺害しようとすると、最初は微動だにしないけど次はうまくやるところとか
自害しようとすると、最初はふう゛って躊躇するけど次はおそるおそる刺してみて、不甲斐ない死に方だったと言うのでもう一度お願いしたら潔くご昇天、喉を掻っ切って「うまくなってきたな」とか言っちゃうやばみを披露したり
アーロンさんに睡眠薬入りのお水をお勧めすると、いや~これはあんまりいい案じゃないと思うな~って言いながら入眠したり
あとやっぱかわいそうなことになってるときの声の調子とか
ループするときの、悪態をついたり、悲しんだり、激昂したり、こなれてきたり、いろんな反応をするアーロンさんも楽しかったし
そのすべてにおいてまかさんがとてもいい働きをするので、すごくよかったです
もちろんデイジーリドリーもウィレムデフォーもよかった。改めて並べるとすごいメンバーだな。
必ずループする保証もないのに、人の死に慣れてしまう、というふとしたこわさを感じるのも、ループものならではでよかったです
2回目の警察官尋問ループで、聞きたいこと全部聞いたあと、じゃあループするか、ドア出てくよりこっちのが早いな、って普通にアーロンさんに拳銃渡して、アーロンさんも普通に自分撃って、普通にループを開始したあと、ふと、いや麻痺こわ、ってなったのよかった
それからゲーム起動時、消えゆくタイトルとともにオーケストラチューニングみたいな音が鳴っているのも大好きです。
さあ、ショーを始めよう

何もかもなかったことにして最高の日を過ごすアーロンさん(後から見るととてもやばい)

妻を見殺し、最高の日を過ごし、自首すると咲くダリア(業が深すぎる)

ひとりぼっちエンド最初見たとき胸がつぶれそうだった(けどあまりにアーロンさんが不屈で目を覆った)

カウンセリングを全く聞いていないアーロンさんのぼやっとした視界(しっかりして)
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