彼のモデルの骨子は白雪姫の女王だそうですが、あらゆるヴィランの特長を兼ね備えていて本当に忙しいなと、それでもフィコという唯一のアイデンティティを持ってるバランスが良いなと思います。地下が開いたときはちょうどいい穴ができてしまった…と思いましたが(※ディズニーヴィランといえば高所落下エンド)、女王の秘密の実験室の模倣ですよね、たぶん。天文台の実験室自体、ちょっとそれっぽいですけど。緑色のドクロが浮かぶりんごがありそうな雰囲気。マントひらめかせて降りていくところは同じ貫禄があります。そもそも『無礼者たちへ』で、鏡に映った人物に容姿について話しかけるという行為がもろMagic mirror on the wall(※白雪姫の女王が鏡の男に話しかける常套句)ですし、クライマックスでたくさん鏡を出して自分を映してるあたり、女王と鏡の男の役割を兼任している、と思ったら最後、鏡に閉じ込められて、しゅぽんって入る一瞬、白雪姫の鏡の男そのものがぱっと映るじゃないですか。女王の高所落下をフィコは踏襲しないのと、彼の所業は鏡のようにすべて跳ね返って彼の責任になる、というのはなるほどでした。そもそもこの禁書、力に溺れたら力に食われるというものなので、開いたら最後鏡エンド確定禁書なのかもわからんね。その力の象徴が、あの一瞬映る鏡の中の男なのかも。
あのミュージカルシーンもめちゃくちゃオマージュでしたよね。ぱっと数作品出てくるこのUnder The Sea的フェスティバル(※リトルマーメイド)。
あと、吹き替えを観たときに、なんか…知ってる声がする…気がする…と思ってたんだけど、エンドロールでびっくりしました。めちゃめちゃ過去ディズニー作品を吹き替えてきた方々が参加されている…!びっくりした!
今までさまざま印象的なキャラクターを演じてきた方々が、"いつものみなさん"として、アーシャに「ぼくもわたしもみんなスター」と教える歌を歌っているのは、ちょっと感慨深かったです。
飛行機作ってるピーターの声とか、パンさんでしたよね???
メインテーマソング、とても良い。父との思い出の木と星空、ほんと美しかった。願いを取り出していない未成年たちしか持ち得ない感情的で無鉄砲で落ち着きのない力強さ、あると思います。アリアナも生田さんもめちゃめちゃよかったです。To have something more for us than this! これ以上のより良い何かを私たちが持てますように!(そして呼びましたか?という顔でやってくるスターちゃんである。サ、サムシンモア〜!)(吹き替えの歌詞はちょっとだけ意味が分かりにくい気がする)
スターちゃん。かわいかったね。
名だたるアニメーターたちが最終デザインにたどり着くまでに何ヶ月もかけてたそうで、ものづくりよ…という感慨があります。あのシンプルさにたどり着くまでに必要だった道のりよ…
光、希望、好奇心、という推進力の塊なのがもう振る舞いだけで分かるのよかったです。すぐ喧嘩売ろうとするし。スターちゃんの魔法も物を変えたり鍵を開けたり動物に人間様式を授けたりするくらいなんだけど、底抜けの明るさが少しだけ人を助けることがあるよなあと思います。みんなの願いを見て顔きらきらさせてるのかわいかったね。サイモンには露骨に悲しそうな態度取るから、いやっちょっ、やめてあげて?!ってなったけども。良くも悪くも純である。クライマックスでみんなの願いを受けた途端、やたらめったら元気になるところもかわいかったです。はちゃめちゃよもう。
ラスト、城の上に花火上げて、それが見覚えのアングルになって、ぱっと魔法の虹がかかる演出、よかったな。Got to go, but thanks. On with the show.(※ワンスアポンアスタジオ)