一貫して安定した走りを見せながらそのままゴールをぶっちぎる王道ストーリーでとても満足です。ゲーム要素を「わかりやすさ」の表現として使うのが素敵。車たちが素晴らしいのでラージサイズで観ると楽しいだろうなこれは。
山内さん、いらしてたんですね…!
と山内さんが映るたびに思ってしまうよね。ヤンくんお金ないっつってるのにちゃっかり25周年エディションのGT7じゃないっすか!奮発したんすか!
この話でいちばんいいなあと思うのは、有色人種の低所得者がぜっっったいに金持ちしか習えないだろうレーサーの世界に飛び込んだことです。競技人口に思いをはせてしまう。すごいよな、これ実話なんだよね。すごいなあ…。
その足がかりにゲームがあるっていうのも、素敵だな。まあソニーが出してる映画なのでSIEが美しく描かれるのはそうなんだけど、潤沢な金と時間をぽんと用意できない人でもルマンを走れる、というシミュレータとしてのコンセプトが、GTのいいところだと本当に思います。山内さんこれやばいっすね、今日もどっかのコースをデータ化してますか??
ゆうてGTのシミュレータセット揃えると50万くらいかかったと思うので、こつこつバイトしてやっとハンドルを手に入れてたヤンくんかわいかったし、基本的には全部揃ってるゲームカフェでやってんだなって思うと、ほんとこの所得の人がレースに出られるってすごいことだと思う。
日産よくやったよな…SIEもポリフォニーもだけど。事故ったときの責任問題を負う覚悟、わりとすさまじく相当なものだよな、どう考えても。まあダニーはなんか常に楽しそうだったけど。ときどき思い出したように広報の責務を振りかざしてたけど、基本秒で忘れ去ってたもんな。この陽キャわくわくおじさんの存在がなければこの奇跡は生まれなかったと思うと、なんか果てしなく愉快な気持ちになります。ずっとそのへんでハッピーになっててほしい。
アカデミー編、ドラマで観たかったことないです??絶対いろいろあっただろ君たち…!最後のルマンでかつてのライバルたちが集結してくるの熱すぎたので、もうちょっと彼らのやりとりを見たかったな。でもこれ以上やると映画全体としては冗長になるのもわかる。悩ましい。絶対みんないいキャラだったじゃん。
ルマンで走れるってことはライセンス取ったんだよね、あのふたり。負けてもこつこつ頑張ってるみんなすごいなあ。
あとヤンくんが所属するチーム名、ニスモなのかわいすぎた。日産×GTじゃん。
金色のランボルギーニはあからさますぎてそれだけでわろてまうんですけどそんなことないですか。活きの良さ百点満点。ギルさま並みに金ピカじゃないっすか真の王たる英雄は天上天下に我ただひとりあとは有象無象の雑種に過ぎんとか思ってそう〜!突然違うゲームの話をするな。
典型的な嫌なライバルキャラなんだけど、やっぱ金持ちは最初のステップで躓かないんだろうな〜という納得があるし、階級的なやり取りがブリテンで良いライバルでした。こういうものに対して反旗を翻すのが負け犬たちという、これもすごく王道なんだけど、でもそれがよかったな。
あとやっぱジャックとヤンくんの交流がね。とても良かったですね。いろんなやりとりを経てよく分かり合っているからこそ、最後にヤンくんをトラウマの底からすくうのがジャックなところとかね。いい師弟だ。ジャックにもいろいろあって、最初は嫌な鬼教官なんだけど、少しずつヤンくんを見直していく過程と、それによって少しずつ自分も癒されていくのがよかった。それも王道なんだけど、でも王道が王道たるゆえんがそこにあるわけじゃないですか。ヤンくんがよくやったあとに腰抜かして喜んでるジャック、かわいかったな。
シャンパンのジンクス、最後にふたりで視線を交わして飲んでるのもかわいかったです。
ソニーのウォークマンを買ってあげるエピソード、ソニーの自我が強すぎるところも含めて面白かわいくて好き。手紙けなげ。
あとやっぱ、あれです、リタイアした事故現場から車を走らせるシーン。とても好き。よかった。最後まで走らせて、このレースを終わらせて、それから選択しろ、というのがね。とてもいい。サーキットを走る者たちにしかわからないことがある。
王道だけど、途中に挟まるのが「レーサーの怪我」じゃなくて「誰かを事故で殺してしまうこと」なの、ちょっとないなと思います。実話をもとにしてるから、その展開に何かを言うのはとても不謹慎なように思うけど、その。
自損で死ぬ覚悟はしてたかもだけど、誰かを殺すかもしれないなんて覚悟、絶対してなかっただろうから、そういうことでとても打ちのめされてしまうの、とても、とても…いや、うん、その、よかったです。
そういう覚悟もしなきゃなんないし、そういう覚悟を決めたうえで望まなければならないってことが。重くて痛い。観客じゃなくても、クラッシュで人を巻き込む可能性は常にあるのだろうし。
あと大会関係者は客を入れる場所考えてほしいまじで。今は対策されてるのかな?わからんけど。悲しい事故すぎるだろ…
ライセンス取ってる時点で彼がどんな経歴の持ち主であれ他のレーサーと同じなのに、GTアカデミー出身ってだけでライセンス取り下げろと言ってくる金ピカのみなさん、すごく現実だなと思ったし、そういう世論が出た結果、いい成績を残さなければ解散という条件を叩きつけられるのもすごい現実だった。これ普通のレースチームでも解散沙汰なのかな?そうじゃなければすごく踏みつけられてるなと思うし、そういう世界なんだろうなって思う。まあそういう世界だよね、だいたいね。
自分は結局モータルだった、と言うジャックに、俺たちでイモータルになってやろう、と返すヤンくん、とても良かったです。死すべき人の子らという概念を否定する単語なので、この負け犬連中のスローガンとしてかっこよかったな。
人生のスタートラインを思いっきり下げられたところから走ることになった人と、人生のスタートラインをぶち壊して見失った人、揃ってゴールフラッグ受けられてよかったです。
ヤンくん、地味にガチで負けず嫌いなのよかった。この性質がこの結果を生んだのがきっといちばんだろうな。それと、小さい頃レーサーになりたいと思った、という最初の動機が最後まで一貫してるのが、彼の強さかなって思います。GTはじめたのもレースゲームが好きだからじゃなくてレーサーへの憧れからだし、そういう気概でもって取り組んでいたのならこの成功を導くよなって思う。強く願うだけじゃ望みは叶わないけど、強く願わなきゃ幸せは実現しないらしいので。そういうことかなって思います。いい話だな。
アカデミー後のライセンス取得連戦、途中雨天でリタイアはしてたけど、着実に順位上げててこれ完全にできるやつだなって感動しました。ぽっと出の主人公だから強いのではなくて、もともと普通に"向いてる"人なんだなってわかるのよかった。こういうとこは実話ベースだなって思います。
父との確執もありがちだからよくわかるし、なんだかんだ言いつつ認めてもらいたくて、最後は和解してるのよかったです。成功と引き換えか、と思うとやるせないところあるけど、でも人とのやり取りは根気だもんな、むずかしいよな、愛情って。
映像よかったですね〜!車かっこよかった。あとレースは楽しかったし、上にマップ出してくれマップ!ってなりました。面白い局面だと俯瞰図が見たくなる。
予告で何度も見たけど、車がわーっと壊れてわーっと部屋からサーキットへ出る表現もよかった。
予告といえば、やべークラッシュしてるシーン、あれはいつ来るんだ…この順調の先にあれが待ってるんだろ…と身構えてしまったので、予告を見すぎるのも考えものだなとちょっとだけ思いました。
それからゲームの表現ね。わたしはGT6とSを少しやったことがある程度なんですけど、ランクの表示とか最適ラインが見えるやつとか、わってなりました。あっ山内さん!知ってるこれわたし知ってます!あと勝利シーンで紙吹雪が舞うやつGTSじゃないですか?もしくは7かも。知ってます!!
ヤンくんが今何位なのかとか、ヤンくんがかなりやべーコース取って歴代最短ラップタイムを叩き出したとかを表現するために、ああいうゲーム要素が盛り込まれるの、うまいと思ったし興奮しました。エグゼクティブプロデューサーに山内さん、いらしてたんですね…!
そしてヤンくんのスタントドライバーがヤンさん本人というエピソード、はちゃめちゃ熱かったです。
世の中にはこんなことがあるんだなあと思うと、世界の広さを感じます。みんなまとめてすこやかたれ。
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