はるの
2024-11-14 17:43:51
6841文字
Public 感想文
 

ダンジョンズ&ドラゴンズ

ネタバレ感想

楽しかったです!疲れ果てて何もしたくないけどこのまま無為に過ごしたくもないここらで景気づけの1杯がほしい、みたいなときに観ると元気になれそう。素敵なキャラと、美しい展開と帰結。確かに古き良きかもしれない。

DM:自己紹介と釈明は以上ですか?では、釈放されるかシークレットダイスしますね。
PL1「………
PL2「………
DM:はい。では、ここで到着が遅れていたジャーナサン審議員が到着します。
PL1「ホルガに目配せをしてジャーナサンに飛びつき、もろとも窓ガラスをぶち破って飛び出します」
DM:は?????????
PL2「目配せに応じてジャーナサンに飛びつきます。私たちは旧知の中なので、ダイスなしで秒で分かりあいます」
DM:は?????????

冒頭が一番キテレツなロールプレイしてたと思います。

や〜〜〜〜〜〜面白かったです!というか、ほんわかした。ものすごくセオリー通りで、現存している人たち誰もすごくひどいことにはならないし、なんだかんだで全部うまくいく。元気で健康で安心する。ロストが出ないのは本当にありがたいし、みんなみんなかわいかったです。なるほどグーニーズでダイハードだわ。
あとこまごましたところで小さく笑わせてくるヒット量産型のコメディもよかったです。

エドガンかわいかったね!!!!!!!
リュート弾くタイミング全部エモいじゃんなんなの。あのワイン飲んで陽気にやろうぜみたいな歌だいすき。落ち込んでるだろうホルガの隣でおうま乗ったまま弾いてるところすごく好きです。よいまごころ。そしてやたら器用だな。登場シーンで編み物してたしな。あみものしてる?!?!?!ってなってたよ。
冒頭のキャラシ紹介、ハーパー離脱したあとに、なんだかものすごくしみじみと暮らしのワンシーンのようなテンポで貴金属のガラスぶち割ってたの笑いました。よくあることのような口ぶりだがシンプルに強盗である。騙されんぞ。

あとね〜〜〜あの、ハーパーの最後の仕事で、実はスッてましたよ、っていうの、その事実と出すタイミングがめちゃめちゃ好きです。ある程度彼の人となりがわかったところで、それをずっと抱えてたの?!って知ったときの衝撃がよかった。スープに具がないような生活の中で、ふっと手が伸びるようなことが普通にある、魔がさすことや、自分に負けたりすることがある、そういうただの普通の人なんだ、っていうのが、なんだかすごく愛おしくなりました。どこにでもいるような、簡単にはしゃいだり落ち込んだりするような、そういうね。
そういうのが、自分のせいで妻が死んだから蘇りの板を求めている、というのは、こう、とてつもなく目を覆う感じでほんともう好きです………ねえそれ、それをすることで、自分の失敗を取り戻せると思った?人生すべての良いところであった彼女に会いたいというのももちろんあっただろうけど、なにもかも、なかったことにできると思った??だってキーラは彼女をかけらも知らないのに、それが本当にキーラのためになると思った???自分のあらゆるどうしようもなさを帳消しにしたいんじゃなくて????
ひとりでみんなと離れて草むらで眠るとき、なんかこう、エドガンはずっと"ここ"にはいないんだろうな、みたいな気持ちになって、ちょっとこうふんしました。そこでこうふんするな。いやだって、たぶん板の存在を知ったときから、もうずっと今じゃなくて未来しか見てないでしょ
ずっといなかったけど、最後にはいてくれるってのがいいんですよ。いいんですよ〜!
ゼンクに誓いを立てさせられたときにものすごく躊躇してたのも、もう"誓い"をしたくないというか、怖かったんじゃないかなあと思う。抱きしめたい。

戦闘に入ると途端にうろちょろすることしかやることがなくなるエドとてもかわいかったですね。バードの呪文ひとつも覚えてない?!バフ系の技とかあったろ?!なごむ。海辺で休憩するときにリュート弾いてたのはたぶん回復だと思います。確かそんな能力があったはず。いやでもどうかな、エドは魔法からっきしな気もするな。ただ戯れるように弾いてただけかも。かわいい。そういう意味では回復するよねエドの歌は。元気になる。あ、つまりそういうのがバード能力の描写なのかな。だいたいエドに元気づけられるとみんな元気になるよね。わかるわかる!
かと思えばリュートでぶん殴りにいくのは本当になんなんだろうな、かわいい20くらいでダイス振ってんのかな。ほかに近接武器持ってない?!そのリュートやたら頑丈だけども?!岩盤のようなリュートだったね。どっしりとした安定感、まさに彼のためにある。これからも末永く相棒として添い遂げてほしいと思います。壊れたらたぶん泣いちゃう。

あと普通に頭がいいというかロールプレイがうまいとこ大好きです。脳みそくんには食べられなかったけど、なんかこう、たぶん、ギリギリでうまいことやるのがスッゲェうまいんだと思う。
ところで最後の魔法無効化手枷、つまりサイモンくんに鍵を渡すついでに1個がめてたってことですか???いやサイモンくんが外した手枷を使ってるのか。キーラをちゃんと頼って役割を与えてるところ、彼女もこのチームの一員なんだなって思えてとっても大好きです。俺たちに"何があっても"隠れてるんだぞ。いいなあ。この計画ではキーラをソフィーナに近づけることになるから、ホルガはすさまじい顔をしたかもしれないけど、大丈夫だって絶対いけるって!とか言ってダーヴィス父子に丸め込まれたのかな。かわいいな〜!キーラの口先が回れば回るほど何故かホルガに叱られるエドはなんぼあってもいいですからね。

ホルガの話をしよう。
めーちゃめちゃいいバディ〜!!!めーちゃめちゃよくないですか???エドとホルガ。正直エドがいなくても十分ホルガはひとりで生きていけると思うんだけど、こんなにも一緒にいてくれるの、絶対に何か素晴らしいことが出会いと交流の過程であったよねわたしの知らない、語られていない、何か素晴らしいことがエドのことを大事だなあと思うようなさ。まあこんなのと一緒に暮らしてたら好きにならざるをえなくなるだろうけど。無理じゃん??不可避だよ。
エドのほうも、自分のせいで妻が死んでしこたま打ちひしがれてるけど乳児がいて、ワンオペてんてこまいだったと思うから、最初はもう、助けてくれるなら誰でもいい、って感じだったかもしれないね。そのうちに、あれ、なんかこいつものすごくいいやつだな、と思うようなことがいくつも重なって、親友になっていったんじゃないかな、と思うと夢が広がります。いいなあ、このふたり。
キーラが乳児の頃からずっと一緒にいて、もうほとんど家族みたいになってるのも好き。いいなあ。なんだろうな、決まりごとじゃない家族の形というか、すごくこう、個々の意志のみで成立している、もろいかもしれないけど強いつながりがすごくいい。結局のところ、ホルガは最後の最後までエドを見捨てないだろうし、エドもそうだろうし、ふたりはキーラが一番なんだろうなって思います。いいなああったけぇ

ホルガはホルガで、ものすごく柔らかいところをなんとか踏まないようにするような元夫との関係を抱えてて、対比がすごく良い。幸せになってくれ。
そしてやっぱりめちゃめちゃかっこいいです!!!近接物理が強い人、あまりに頼り甲斐がありすぎる。ホルガの動作は全部ためらいがなくて好きです。

次はサイモン。
リアルラックが低い人だ〜〜〜!!!能力値は高いのに出目が悪くて玉砕する人だ〜〜〜!!!エドの幻影出してたとき、隠密かなんかでファンブルしただろあれは。あとサイモンくんのイメージするエドガンはあの軽快に跳ね飛んでリュートかき鳴らすやつ、と思うと豊かな笑みが広がります。かわいいね。というか幻影とか出せるの?!
へなちょこな割にはいやに図太いので長生きするタイプだと思います。エドの荷物が全部転がってくるの、文句なしにちゃんと持ってあげててすごくやさしい。エドの無茶苦茶なプランに付き合ってあげてるのもすごくやさしい。なんだかんだで彼がいないとエド手持ち無沙汰になるんじゃないかと思うとにこにこします。ちゃんと感謝するんだぞ。

追い詰められたときだけクリティカル出すのもいいですね。ソフィーナとの決闘、かっこよかったけど、出だしが完全に西部劇でわたしは笑ってしまいました。それっぽいものを風で転がすんじゃない。
あとここそこの杖!valveのPortalだ〜〜〜!!!と心の全わたしが立ち上がった。勝ったな、という謎の威勢に包まれてました。使われ方も楽しかったです。せっかくポータル繋げた絵画が床に落ちてしまったの、絶対サイモンのリアルバッドラックだと思う。

それからドリック。気高かったね。
めちゃめちゃかわいかった。なんだろうな、清浄な気でも持ってるのかな。動物にシフトできるのすごく楽しかった。あの逃走シーンすごかったね。あんまり彼女のバックストーリーは語られなかったけど、人間に捨てられて・エルフの村で・ひとりぼっちで・見える形で報いなければならないと思っている、あたり、掘れば掘るほど輝くものがあると思う。自分の存在意義を証明する戦いを強いてそう。大変だったろうな。
そういう人が、この適当なろくでもないメンバーに取り込まれて、最終的にはファミリーと化すの、最高じゃないですか?かわいいね。は〜〜〜かわいいな

アウルベアつよい。最後のトドメ笑いました。これは丸裸にされた森のぶん!
ドルイドは何にでもシフトできるのかな。もふもふしたいからねこちゃんになってほしいと頼んで極寒のまなざしを向けられたりしていてほしいですサイモンくんに。

それじゃあ、ゼンクのことでも語るか

も う 全 部 あ い つ ひ と り で い い ん じ ゃ な い か な

こんなんもうずるいでしょ。彼はDMが動かしてるお助けキャラ的なNPCですか???そんな気がする。もう登場からして「やべーのがきたな」だったもん、こういう逸話、旧約聖書に載ってそう!せ、聖騎士さま〜!!!
彼としてはものすごく実直に仕事をして帰っていっただけなんだろうけど、爪痕が深すぎる。この、なに?ハンサム力の強さ。面倒くさいほどの誠実さ。彼は現ハーパーなんですかね?VIP待遇受けてるだけかな。
めちゃめちゃエドが反発してるのがめちゃめちゃめちゃめちゃかわいいのほんと勘弁して。かわいいよ。
小声で悪口言ってるのが聞こえるシーン、わざとI hate youって言うエドと、ふ、って笑うゼンク、めちゃめちゃめちゃめちゃかわいい。なんなの???気に入らないことをホルガに言いつけるエドもかわいい。ホルガになんでも言うエドかわいい。
ゼンクは100年前の戦いでもうパラディンだったけど、自国のクーデターっていつの時代の話なんだろソフィーナが300歳ってことは、それくらいは生きてんのかなそりゃさえずってる人間たちはかわいいよね。愛おしい者たちよとか思ってたら最高に面白いし、エドには最高に気に入らない顔しててほしい。お前も所詮俺たちと同じ食べてくそする生きものだろうが。

何もかも完璧で間違いなんて起こさなそうな聖人ってエドとは正反対で、きっと間違えた彼からしたら触れれば痛い存在だからこそ、出身地とかにこだわって毛を逆立ててんだろうなあと思うといとしみしかないです。何こいつ嫌からの、命を助けられて、ちゃんとありがとうが言えるエドもかわいい。ドラゴンに単身戦いを挑むゼンク、やばかったね。なんだろう、かっこよさがけたたましいんだよね。それがはちゃめちゃ面白いです。ナイスガイがやかましい。
まっすぐ歩いて帰っていくゼンクと実況するエドもベリーかわいかったです。なんだったんだ、あの男は。

最終戦には参加してくれるかなと思ってたけど、きれいさっぱり現れないのもゼンクらしくてよかったです。
と思ったらフォージの逃走にちゃっかり居合わせて、聖騎士さま〜!な働きをしてるの笑った。イベントキャラなのに最大の功績を持っていくところ、わたしの心はなんとなく柳生比呂士を叫びました。※リョーマ!のあれ
実はみんなの働きを見守ってたんだよってこともあるかもしれないけど、個人的にゼンクには、まっすぐ歩いていったら何故かいつも都合よくイベントにぶち当たってそのたび華麗に悪を成敗する運命に愛されすぎた男、みたいなアッチャーでいてほしいです。
エドガン「最初から最後まで何なんだあいつは」

とはいえ、この人、地元が悪の帝国?と化してる?んですよね。そこで両親も、たぶん仲の良かった人たちも、アンデッドにされてるわけですよね。君はその人たちを斬りましたか?どれだけ楽にしてあげたくてもできないということを、誰の腐肉を斬ることで知りましたか?彼はかの地の紋様?のようなものをつけてるし、たぶん市井ではぱっと見、うわ悪いやつ、ってなる?んですよね。自分の両親を殺したやつと同じものだと見られながら、日々を過ごしてるんですよね
彼の極端なまでの、潔癖なほどの正しさは、こういうどうしようもないことへのとてつもない反発からきたのではないかと思うと、めちゃくちゃシリアスだなと思うんですよね。すごくしんどいだろうし、今もずっとしんどいだろうなって。

でも、顔を見るとゼンクでしょ。もうね。なんだろ。
困ったときはエドのパーティを呼びなよ、きっと助けてくれるからさ。

最後にフォージ。
DM「ジャーナサンを乗り物としてロールプレイするのはやめろと言いましたよね?!」とばかりのラスト、くっそ笑いました。発想がエドと同じすぎる。口八丁で調子いいところは似てますよね、このふたり。
領主になるのが通過点な今回の彼の計画、あまりに壮大で、効率度外視の愉快犯で、用意周到で心から楽しんでて、しこたま根性据わってんなと思いました。ソフィーナに会ったときから、この映画のクライマックスまで計画してたってことだよね?やば
人生楽しそうで彼もかわいかったです。エド&ホルガとの再会で執拗なハグするの笑った。平気で人は踏むけど。詐欺師が天職なんだろうなあ。
触手で拘束されるとこ、?!ってなりましたし、口触られて何度も唇舐めてるエド、?!ってなりましたし、冷静に喋れてるフォージはすごいなあとおもいました。

ラストの自己紹介のノリもほんとエドに似ててウケる。これは大好きな天丼。パーティ組んでた頃はふたり仲良く馬鹿なことばっか言ってたんだろうな。あからさまに同情を買おうとしてるネタなんだけど、これ事実だったらいいなって思ってます。自分のシリアスすら切り売りするの、すごくフォージっぽいと思う。
もし続編があったら、彼、めちゃめちゃ頼りになる味方として登場してくれるような気がします。昨日の敵は〜今日の友〜♪

ストーリーはほんとストレスフリーの楽しいやつで最高だし、キャラクター造形もものすごくバランス良くて、見せる部分と見せない部分が絶妙に調整されてるの、最高だなって思います。
彼らから垣間見えるバックストーリーは大変掘りがいのある奥深い人たちだし、エドが言ってたとおりに負け犬で、ほとほとしんどい人生送ってて、でもそうであっても、毎日の暮らしはこんなにも自由に楽しくやってるってのがとっても良い。セッションは楽しもうぜ!っていう根底の原作がそうなのもあるんだろうけど、本当に、そういうの、みんなそうじゃないかなって。しんどいことがあってもばかなこと言って酒飲みながら楽しい映画観て、そういうただの普通の、落ち込んだりはしゃいだりするやつ。人生の明るい部分をこのように観せてくれるのが、この映画のとてつもなく好きなところのひとつです。ほーんと楽しかった!

ところで、エドガンの衣装が好きな話はしましたか?デザインがみんな素敵。美術とてもよかったです。冒頭の監獄で、細部の作り込みまで没入感あって、いやもうこれすごいなって思ったのがずっと最後までトッポでした。街もすごくよかった!人がいっぱいいるし、みんな普通に暮らしてる感じがすごい。息づいてる。
いきものたちもよかったし、モンスターもよかった。
あと地下ダンジョン!チェーンで吊ってる立地とかめちゃテンションあがるやつ!
エンディングの絵本も素敵でした。ハーパーの誓いの書のレプリカとかほしいよ〜!

どうしてパンフレットを作ってくれなかったんですか
どうして字幕版の上映でエンディング曲差し替えたんですか
それがとても心残りですワーンッ