はるの
2024-11-14 17:33:11
3314文字
Public 感想文
 

終着駅 トルストイ最後の旅

ネタバレ感想

いい話だったこれトルストイ夫妻を好きになれるかどうかで評価が変わる話だろうなたぶん。わたしはめちゃめちゃ大好きです。まかぼい!!ぴゅあっぴゅあの!!ぴっかぴか!!生まれたてなの???かわいかった!!!!

というかワレンチンが大変に大変にかわいかった!!!生まれたてなの?!?!!?!たぶん生まれたてだと思う。赤ちゃんだった。こんないきものそうそういない。

開始早々おめめくりくりさせてて、待ってこれきゅあきゅあまかぼい回?!いやでもわからん10秒後に爪を剥がされてるかもしれんしと身構えてたんだけど、そんなことはなかった。万華鏡覗くみたいに世界を見るじゃん目に映るものすべてきれいそう何この純度すごいな
緊張するとくしゃみしちゃうって考えた人誰ですか????アカデミーワレンチン賞贈りたい。考えた人が生涯すこやかでありますように。へぶしってやるたび緊張してるのがわかるということは、かわゆさに推進ロケットを積むようなものだった。

トルストイ先生という最推しを前にして挙動不審になってるの笑ったし、推しから認識されてるのに感極まって泣いちゃうのもかわいかったね。えげつないほどピュア。かわいい。
なんかジェノーシャみたいな村で暮らし始めたのも笑ったんだけど、まきわり!とうきうきやってくるに至ってもう目を覆うかわゆさだったし、トルストイ先生と散歩してるときに先生の奔放ぶりを聞いて、戸惑いまくって動揺してるのもかわいいの極北だった。かわいい。何?かわいいね先生これ相当かわいかったんじゃない??理想にきらめいて生きてる純朴な若者が、理想に反したことに対して断固とした潔癖主義を貫いているのではなく、ただ純粋に好意だけがあるっていうのは。かわいかっただろうな。

マーシャもこんなのかわいくて仕方なかっただろうな〜!マーシャの前恋人の話、それ学生の頃の話じゃないよな?とやや不安になる感じだったんだけど、ワレンチンに「ピュアで誠実な君みたいな人に会いたかった」みたいなこと言ってうれしそうにしてたのかわいかった。やっぱなんかろくでもないことがあったんだろうなよかったねこんな奇跡みたいな子と出会えて
バージンのワーリャちゃんがセックス始めてすぐうめいて出しちゃって、うろたえながらもう1回できるよって言ってるのは、なんだろうな、先ほどアカデミーワレンチン賞を受賞された方がいると思うのですが、ノーベルワレンチン賞もダブル受賞です。かわゆさとめどないドナウ川かなにかか??美しく青きまかぼ。新年が始まりそう。Prosit Neujahr!
乗っかってるマーシャ大草原だったんだけど、あれ絶対かわいすぎて無性に笑えてきてしまうの境地だったよね。とてつもないかわゆさ。
外でマーシャとギクシャクしたあとに、自分の中でいろいろ整理して、やっぱ愛に生きるべき!!!と晴れやかに突撃するところ、いや待ってそれ全部自分の中でしか進んでないから相手置いてきぼりよ!みたいになるの、浮かれすぎててかわいいし、飛びつくのほんと何だし、アッなんかあっ……と悟ったあと、大声でセックスの妄想してました!!って未成年の主張みたいなことしてんのもかわいかった。マーシャが許してくれたあとV6が駆け寄ってくるかと思ったもんね。おめでとう!!!
ノートにペン走らせながらめちゃくちゃ幸せそうな顔してたりするの、あっマーシャのこと書いてんだろうなってわかるのもすごくすごくかわいかったです。かわゆさ計り知れない。計測不可能な量のかわゆさがまじ前半パンッパンに詰まってました。

そういうぴゅあぴゅあな未曾有のかわゆさの前提にあるのは、ただトルストイを信奉して、ただトルストイ主義に従順で、清貧で欲もなく生きることこそ素晴らしい、と盲目に信じていること、だと思うんですけど、ワレンチンのいいなあと思うところは、そういう受動的な思考回路からきちんと脱して、きちんと自分で考えるところです。
トルストイと散歩してるときに「(トルストイ主義の考え方ではなく)君自身の考えは?」と訊かれたとき、なかば呆然としたように「わかりません」と答えてるのがすごくよくて。あれ、終盤のワレンチンは、ちゃんと答えられると思うんですよね。
マーシャのこともそうだし、トルストイ夫妻とその周りの人々のこと、理想と現実、愛と痛み、望むものはひとつなのに決してひとりにはなれないふたりのこと、そういうものに関わりながら、一生懸命"自分はどう考えているか"を確かめているんじゃないかなって。何度も頭を抱えて、悩んで、最後には、自分から意見して、チェルトコフを批判したりする。
それはきっと、ただ純粋でただ綺麗で何も知らないまま赤ちゃんのように笑ってられた手放しのピュアさと引き換えにすることなんだけど、でも、そうやって新しく前に進んでいくワレンチンは、やっぱり純真で、かわいくて、一番輝いてるなって思います。そういうのが、とてもよかった。人が成長する風景はいいものだな。

最後、マーシャに泣き言を電報して、ちゃんと来てくれるマーシャ、よかったです。彼女には彼女の信念や人生があるんだろうし、モスクワ行きの話のときにお互いが安易に迎合しなかったのは本当によかったな。ワレンチンがモスクワ行きを決めてからはなかなか言い出せない雰囲気になってしまったけど、でも、ワレンチンもこれ最後まで付き合えてよかったんじゃないかな。ふたりが自分自身に全部納得して、そのうえでふたりで幸せに暮らしてくれたらいいなあと思っています。

トルストイ夫妻、かわいかったね!!!推しカプ推しカプ!
トルストイ先生のことはわたしあまりよく存じ上げないので、それもよかったのかな。史実がどうだったかはわかりませんが、映画のレフソフィは花丸かわいいでした。喧嘩するけどくっついてるし、大好きだけど譲れない。君と同じ生き方はできないが、君がいないと生きられない。これわたしがよく好きになるカップリングだな…………ジェノーシャで薪割りでもすっか!
レフの言い分もわかるし、ソフィヤの言い分もわかるんだよなあ。やりたいことと守りたいことがどうしても合致しないこの感じふたりが積み重ねてきた長い年月があるからこそ、ちょっとのことでは崩れない、が良くも悪くも出ちゃう感じ。年季の重みが違う。
ふたりが喧嘩してるときに同席させられるワレンチン、かわいいが天元突破してたね。かわいいね。
ソフィヤに気に入られてるのかわいいし、ソフィヤに対して人を愛するということにおける強いシンパシーを感じてるワレンチンもかわいい。
大衆のためのあらゆる何かに自分を使いたいという信念と、そのあらゆる何かに入っているはずの最愛の人が認めてくれないという事実、それはそれとして純粋に彼女を愛しているし、ときどきとんでもなく我慢ならなくなる、でも今際の際に呼ぶのはソフィヤ、という厄介を極めてこじらせているレフトルストイも、総じて言えばかわいかったです。
もう少し言葉を尽くしてもよかったかなでもそれはソフィヤもそうか。ふたり揃って!!!でもそんなのはもう、十分なされてきたことなんだろうな、わたし程度がちょろっと考えついたことなんか全部すでにされているだろう。それをもってしてこうなら、もう、まるごと愛するしかないよね

チェルトコフ、こわかったです。
わたし、生きている人を神格化してはならない、という戒めをもって生きているので、こいつぁやべーなの一言だった。
トルストイ先生がいくら偉大だからって、その人は血と肉をもったおじいちゃんで、健康で幸福に暮らしていく権利があるじゃない正しいと思っているときにはその正しさしか見えなくなる、という教訓を思い出しました。まあでもこの人はこの人で、トルストイのために全力で戦ってるつもりなんだよなあお前は何と戦ってるんだやっぱ、うん、ちょっとこわかったです。

戦争と平和もいずれ読まねばならないな。
作家さんの映画を観ると課題図書が増えますね。