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sn🪼
2024-11-13 00:29:19
625文字
Public
🪨短いdcst夢
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海のむこうに
🏹 高校生/先輩と後輩🏹
卒業したら海を渡ると言う。
自分だって来年はそうするつもりだった。離れてもたった一年、すぐに追いかけて行けると思っていた。
彼女とは目指す先が違う。だから朝一緒に起きて同じ大学に通うような未来は夢見たこともなかったけど、彼女と自分の立つその場所が、東京でも大阪でも仙台でも名古屋でも、地続きなら大丈夫。これからもおはようとおやすみを言い合える。
それが自分の勝手な思い込みだと知ったのは、駅前のイルミネーションを並んで見上げている時だった。
「ごめんね。ずっと言えなくて」
〝海〟は海でも大違いだ。彼女が留学するつもりだと知っていたなら、行きたい大学ができたと目を輝かせる彼女を、志望校が合格圏内に入ったと喜ぶ彼女を、素直に応援できただろうか。
――
まあ、できたと思う。感情を手懐けて動揺を鎮めることは、長年やってきた弓道で得たものの一つだ。的をイメージすれば自然と心は凪ぐ。今だって。
「いいんだ。でもちょっと驚いたな」
「キミのおかげ。
……
英語のスピーチ一緒に練習してくれたから」
「あはは、役に立てたならよかった」
受験勉強の合間にやっと取ってくれた時間はこの話をするためだったんだと思えば合点がいった。別れ際まで言い出せなかったのが彼女らしいとさえ。
いつ決めたの。もっと一緒にいたいよ。僕とはどうするつもりだったの。どんな言葉も出せずに喉の奥に溜まっていく。
いつまで、僕は物わかりの良い後輩でいればいい?
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