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浦山野あずま
644文字
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一次創作
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エレベーターの話
重量オーバーにはなりません
俺、エレベーターの中が見えるモニターって嫌いなんだよ。たまにあるだろ?外で待ってる間に中の様子が見えるやつ。
いや、そうじゃなくて。プライバシーとかじゃなくて。これから乗るやつにさ、すでに大勢乗ってるのが見えるのがうんざりするんだよ。だろ?分かるだろ?
いやいや、おっさんじゃなけりゃいいって問題じゃねぇよ。パーソナルスペースを考えろよ。彼女だってあの距離はねぇよ。あと俺はお前の距離感も許してねぇからな。
俺と入れ替わりにごっそり降りてくれりゃあいいけど、そういう時は絶対に乗ったままなんだよな。めり込むんだよなぁ。女の肩が腰に来るくらいならまだ我慢できる。向きによっては気まずいけどな。おっさんの胸に顔を突っ込んだ時も、まあ、おっさんが草刈正雄系だったから、なんとか
……
。一番困るのが子ども。なんで子どもは縦揺れとか横揺れとかすげぇ動くんだよ?横揺れして俺の鳩尾をすり抜けていくなよ。俺の内臓は無事なのか?
ほらみろ、今回のエレベーターも団体様だぞ。お前もあそこに混ざって、そのまま残ったらどうだ。頼むからさ。お仲間いっぱいの方が楽しいぞ。なんせ次元が一致してる。いや本当に。そんな上から見下ろしてくるなよ。そもそもお前、エレベーターの入り口よりデカいのに、いつもどうやって乗ってるんだよ。先住の皆さんをお前の中に取り込むなよ。屋上まで行って、稲荷神社に納まって来いよ!!なんで半透明なでかい狐に付き纏われなきゃいけないんだよ!!
「ヲマエが祠オこわシタからダナ」
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