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siso_leonids
2017-01-03 23:37:17
1362文字
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明星学園の小さな日常 一時間目
千佳那の日常の一部。
ふぁぼしていただいた9人の方の明星っ子お借りしております。
【1】
歌う彼の邪魔をしないように、音を立てずに近寄り座る。
「鳴海君は歌がうまいわね」
「そう?ありがと」
歌が終わりそう告げると彼はまったりと返す。
「また聞きたいわ」
夕方の教室、偶然の次を期待して微笑んだ。
【2】
「月城先輩に用がある方がいらっしゃってるんですが
…
」
「わかったわ」
扉へ向かう彼女の背を見送り、仕事をしようと気合を入れる。
数分後なんとも言えない表情でかえってきた月城先輩に事情を聴くと、
「年齢を聞かれたのよ」
その答えに私もきっとなんとも言えない表情をしている。
【3】
美術準備室、ここには奴がいる
姿を見た瞬時に仕留め、厳重に包み厳重に袋を締めた。
そして扉の外にいる彼に声をかける。
「結城先輩、無事に対処しましたよ」
「ありがとう
…
」
「いえいえ、これぐらい大丈夫ですよ。また何かあればどうぞ」
彼の絵が良くなることを祈って教室を後にした。
【4】
「朝比奈君お願い
…
」
「うーにゃ☆任せて
…
」
真剣な表情で見つめる私にいつもの笑顔で返す朝比奈君。
彼は目の前にあるシフォンケーキを一口食べにっこり笑った。
「おいしいよー!」
「やった
…
!」
私が甘いものを作ると、
彼が居れてくれたお茶と一緒に試食会をする。
試食に付き合ってくれる彼に感謝を述べつつ、次作るものを模索した。
【5】
写真を見せてもらっている時、ふと彼女とそんな会話になった。
「永遠なんてないよ。だからこそ、今しか出来ない事をやりたいの」
それは酷く淡々とした、達観した言葉だった。
「汐華さんはかっこいいね」
「そうかな」
「そうよ。きっとそれは正しいの」
私にはそれに返せる程の言葉は言えない。
だって私もどこかでそう思っているのだから。
【6】
「ちかー!!」
廊下で呼ばれ、私が振り返ると同時に隣にいる子も振り返る。
隣を見ると彼女もこちらを見返した。
「あぁ、またなのね」
「そうみたいですね
…
こらぁ!!」
どうやら呼んだのは彼女の友人であり、この前も呼ばれた気がする。
友人の元へ向かう彼女の後姿を私は苦笑いしながら追いかけた。
【7】
顔の整った少年が生徒会室の前にいた。
「どうしたの?何か御用?」
声をかけると少年はこちらを向いた。
(これが美形というものか
…
)
ぼんやりそう思って見ると少年はふっと問いかける。
「惚れた?」
「キレイだとは思うけど惚れるかは別問題ね」
美形の彼の問いに我ながら可愛げのない答えを返した。
【8】
「星ノ谷先輩」
「ん?」
彼に包まれている手をそっと動かす。
「えっと、その
…
大丈夫ですよ?」
「ダメ、乾燥していたくなっちゃうよ。じっとして」
「はい」
大人しく手を預ける。
弓道部のころから逆らえないな
…
とぼんやり思う。
「これで大丈夫!」
「ありがとうございます」
ハンドクリームが綺麗に塗られた手は潤っている。
ひび割れることのない手のおかげで仕事捗りそうだ。
【9】
探していた彼はギターをチューニングしているようだった。
「純君」
「
……
なんだよ」
「これあげる」
手を掲げると彼は手を差し出す。
その手にギターのピックを落とす。
「今度のライブ、楽しみにしてるね」
そう言って笑うと彼が小さく頷くのを見て私は笑みを深めるのだ。
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