よつもり
2024-11-10 11:49:03
902文字
Public 映画・本のはなし
 

映画『ラストマイル』とりあえずの感想

ネタバレ注意

観てきました、ラストマイル。
だってもう、上映が一日一回になってしまっていて、アンナチュラルとMIU404を観てからなんて悠長なことを言っていたら映画館での上映を逃すと思って

概ね面白かったです。
ちょっと気になったのは、冒頭の配達ドライバーと町並みを映したシーン。
あれ、洋楽ではなくて、邦楽を使ったほうが良かったんじゃないかなあと思うんですよ。
でも、音楽は概ね良かったです。爆弾が爆発する時に流れる女性の声の音楽はゾワゾワしました。

この映画の結論としては、
「悪意なく悪になる巨大なシステムに対抗できるのは人の真心による品質」
かなあと思いました。
洗濯機に爆弾を放り込んでそのおかげで被害が無かったというのは、そういう結論ということかなと。

また、
「会社と自分を一体化しすぎると死ぬ」
「一体化して死ぬ前に降りろ(飛び降りるのではなく)」
というのも結論かなと思います。降りたところで次のシステムに巻かれるんだろうなあということを思います。
出口は多分無いです。上手に距離を取っていくしかないのでは?と私は個人的に思います。

☆ ☆ ☆

この映画の結論(と私が思っている)、
「悪意なく悪になる巨大なシステムに対抗できるのは人の真心による品質」
というのも、あくまで物語上の結論であって、これを真に受けるとあんまりいいことが無いかもしれません。
もちろん、真心と品質は大事ですし、個人の満足としてこれを求めていくのは重要だと思います。

物語としての結論と、現実としての運用は切り分けないといけないなと思っていて、
この「巨大なシステムに対抗できるのは人の真心による品質」というのも、
この物語で出てくる、巨大通販会社の標語のようになってしまえば、
「真心と品質」だけ切り抜かれて、人を疲弊させる可能性があるわけですよ。

システムと付き合いつつ、システムに巻かれないという絶妙な立ち位置を、
個人個人で探っていくしか無いし、
そういうクレバーな立ち振舞いができない人は、あんまり幸福になれないのかもよ?
という、そういう結論に落ち着くのかなあという気がします。
殺伐!!