けろか
2024-11-06 20:38:17
1260文字
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左右くく お泊まり会でムラムラ

リクエストいただいてた
お泊まり会で📛にムラムラな左右くくです
3P(※さんぴーはしてません)カプ書くの難しかったけど楽しかったです!

現パロ、小学五年生な🎋🍡📛の修学旅行なお話

尾浜勘右衛門の場合
 白い枕が宙を舞う。歓声が部屋中に響き渡る。修学旅行の夜は、まだ始まったばかりだった。
「へいすけー!ナイスキャッチ!」
「勘右衛門こそナイスブロック!」
 ぱちんと、手のひらが重なる。兵助との勝利のハイタッチは、いつものように軽快な音が鳴った。
 まあでも、兵助と一緒の部屋に入れたことが、まず一つ目の勝利かな、と密かに思う。
俺と兵助は小さい頃からお泊まりする仲だし、兵助が結構はしゃぐタイプってことを他の皆みたいに今更驚くことはないのだけれど。寝言は意外なくらい大きいし、寝起きの髪の毛はいつも以上に跳ねてるし、眠る時の彼のまつ毛はびっくりするぐらい長く見えることだって、全部知っている。
「すきありぃ!」
「わ、ちょっと!やったな八左ヱ門!」
 いつのまにか乱入していた隣のクラスの竹谷八左ヱ門と戯れる兵助が、視界を横切った。薄手のTシャツ姿で枕を振り回す姿に、切れかかりそうな蛍光灯の光が反射した。跳ねる度にハーフパンツからチラリと覗く太ももや、揺れる裾からのぞく白いお腹が目に付く。
いつも隣で一緒に騒いでいるはずなに、少し離れた場所から見る彼は、まるで違う感覚を持ってきた。
八左ヱ門に追いかけられて、細い体をくねらせて避ける仕草も、他の皆のものと混じり合いながら高く跳ねる笑い声も、全てが新鮮に映る。
 うまく言えないけど、とにかく違うのだ。いつも俺が兵助とやっていることなのに。無邪気に笑う横顔も、白い足首も、そう、近すぎて今まで見えなかったものが、急に鮮やかに見えてきた。
「勘右衛門も入れよー!」
「あ、うん!ほら八左ヱ門はしゃぎすぎんなって」
 重い胸の中のざわめきを押し殺して、俺は兵助の呼び声に駆け出した。

竹谷八左ヱ門の場合
 枕が弧を描いて飛んでくる。咄嗟にそれを受け止めた。「八左ヱ門、ナイスキャーッチ!」と雷蔵が笑いかけてくる。投げたのは隣のクラスの優等生、久々知兵助だ。
 (優等生なのに、枕、投げるんだ……)
いつもは口をきゅっと結んで澄ました表情で廊下を歩く彼が、今は無邪気な笑顔を見せている。着てるものだって、きっちりとアイロンの当たった襟付きの制服の代わりに、ゆるい寝巻きのTシャツだ。
動き回るたびに首元からちらちらと覗く華奢な骨が、いやに目につく。訳もなく、枕を抱えたまま突進した。
「っすきありぃ!」
「わ、ちょっとやったな八左ヱ門!」
 彼にぶつかった途端、ふわっと石鹸の香りが漂ってきた。さっき全員同じものを使ったはずだけど、なんでこんなにいい匂いなんだろう?
微妙に暗い蛍光灯の下なのに一つ一つの仕草だって、なんだかとてもキラキラして見えた。笑う時に目尻に寄る皺、整った歯並び、少し跳ねた柔らかそうな前髪。間近で見る優等生は、兵助は、まるで別人のように新鮮だった。
「勘右衛門も入れよー!」
「あ、うん!ほら八左ヱ門はしゃぎすぎんなって」
 兵助が呼んだ学級委員長に、俺の胸に芽生えかけた何かが、名前のつけられないまま宙吊りになった。